こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。
南アフリカの観光ビザを延長してなるべく長く現地で生活したい!どうやるの?
南アフリカは、日本国籍のパスポートがあれば観光ビザで90日滞在することができ、延長すれば追加で90日滞在可能です。
僕は、2023年11月に家族を観光ビザで南アに呼びよせ、会社のサポートなし、自身で調べ、法律事務所に確認しながら現地で延長申請をしました。
観光ビザ延長の具体的なプロセスと、僕と家族が経験したことをこの記事では解説しています。
先に言っておきますが、可能な限り書類は日本で準備しておきましょう!
・南アフリカの観光ビザ延長プロセス
・南アフリカのビザリスクと対応
・現地で利用したビザ申請代行エージェント
・体験談
それでは解説していきます。
【図解】南アフリカで観光ビザを延長する方法|11ステップを丁寧に解説 (南ア駐在員)
南アフリカの観光ビザの基礎
旅行中に有効な期間を有する日本国旅券(パスポート)を所持しており、観光または短期業務が目的で90日以内の滞在であれば、査証(ビザ)の取得は必要ない。
出典:南アフリカ観光局
更に、パスポートの未使用欄2ページ以上、南アフリカ出国後30日以上の残存期間が必要です。
出国の航空券も提示を求められる可能性があるので、必ず提示できるようにしておきましょう。
南アフリカビザの状況と外国人観光客
南半球に位置する南アフリカは、とても過ごしやすく、ケープタウンなどには多くの観光客が訪れます。
特に10月~3月の期間中は、欧州が厳しい冬という事もあり、観光ビザを延長して180日間滞在し働く方が多くいます。
太陽を目指して移動するツバメ(=Swallow)と呼ばれ、彼らが現地で使うお金が南アフリカの経済に大きなプラス効果をもたらしています。
一方、南アフリカでは2022年初頭より未曽有のビザプロセスの遅延が生じています。
駐在員が取得する就労ビザ(ICT: Intra Company Transfer)ですら、6カ月~1年待ちという状況で、観光ビザも似たような状況です。
そうです。
90日の観光ビザで結果を得るのに6カ月かかると、結果が出るころには既に90日どころか、180日の延長分も失効しているという矛盾が生じます。
そのため政府は、「ビザ延長申請者は、申請する証明書があればxxx月までいてOK」という文書を発行します。
2023年12月に発行された文書(ICTビザは6月末まで、観光ビザは2月末まで滞在可能)
出典:South Africa Ministry of Home Affairs
以下Xのツイートで、僕が直面した問題についてサマリーしているので、是非ご覧ください。
同じようなことが生じる可能性が極めて高いです。
南アのビザ問題が、想像を絶するくらいストレスフルなので時系列にまとめました。
南アは移住推しですが、一歩間違えるとこういう事が起こります。
・僕の南アの労働ビザ延長申請中。1年2ヶ月待ち中。
↓
↓
・故に帯同ビザが取れず。泣く泣く、観光ビザで入国。
↓
↓…— まさ|🇿🇦南アフリカでマーケティング (@mappyinME) February 6, 2024
ICTビザで1年以上、観光ビザは4か月間以上も延長申請の結果が出ませんでした。ただ、日本でICTビザの申請をすれば、2024年2月時点だと、かなり早い時期に取れるそう(2-3カ月)。
観光ビザの延長手続きと注意事項
さて本題です。
ここでは、観光ビザの延長手続きを説明します。
注意:観光ビザ延長の申請は到着日から30日以内に!
到着して直ぐに観光ビザの延長申請を完了しましょう。
VFS Global (公式の南アビザ延長機関)によると、「ビザが切れる60日もしくはそれより前」と記載があります。
観光ビザの延長申請について
出典:VFS Global
噂によると、渡航後30日以降でも、遅れた理由を記載するレターがあれば申請可能という噂を聞いたことがありますが、不要なリスクを取るのはやめましょう。
こちらを熟読して、要件をきちんと押さえておきましょうね。
①VFSオンラインにアクセス
ビザの延長申請手続きと訪問日予約をVFSにて行い、実際の申請は南アフリカのVFSオフィスにて行います。
先ずはこちらにアクセスして、アカウントを作成しましょう。
②アカウントの作成
以下の通り入力して、先ずはアカウントを作成してください。
特に、”Application sub type category”を、”Visitors Visa section 11(1)”が本当に観光ビザの延長なのかと気になる方がいると思うので、こちらの説明書きを熟読頂ければと思います。
僕の家族は、Visitors visa section 11(1)で申請して問題なく受理されていますが、気になる方は後ほど紹介する事務所にお問合せ頂ければと思います。
③メールアドレスの承認
登録したメールアドレスに、VFSよりメールが来るので、URLにアクセス
④申請者情報を入力
非常に多くの項目を入力する必要がありますが、根気強く入力して完了しましょう。
申請画面の具体例①(申請者の個人情報|Applicant’s personal details)
申請画面の具体例②(財務情報|Maintenance)
出典:The Capetown blog
⑤必要に応じ別の申請者情報の入力 (Add Applicants)
もし複数の申請者がいる場合、同様の手続きを踏んで申請しましょう。
⑥ビザ申請料金の支払い
申請料金のZAR 1,975の支払い画面に移るので、支払いを完了しましょう。こちらは、VFSとDHAの両方を含んだ金額です。
料金の支払い後、カレンダーに移りVFSへの申請予約日を決めます。
⑦VFSへの申請予約
出典:How to extend your South Africa tourist visa in 13 steps
特に朝イチの時間帯が混まなくて良いのでおススメです。
可能であれば、ZAR 500を支払ってVIPルームにしましょう。迅速、清潔で、飲み物などもあるため大変おススメです。
⑧ビザ申請書と予約表を印刷
申請が完了した後、こちらの画面から申請書(Application form)と予約表を閲覧することが出来るので、印刷して持っていきましょう。
出典:How to extend your South Africa tourist visa in 13 steps
⑨他書類を準備
観光ビザ(Visitor 11(1))の延長に必要な書類は以下の通りです。
理解が促進するように、僕自身が観光ビザ延長の際に提出した書類を参考にしながら和訳していますが、必ずご自身でも確認するようにしてくださいね。
これらは全て印刷して提出する必要があるので、決して忘れないようにしましょう。
書類は、なるべく早く日本で準備していきましょう。
⑩予約日にVFSへ申請
予約したVFSへ全書類を持って申請に行きます。「⑨他書類も準備」やVFSウェブサイトを確認して、忘れないようにしましょう。
主要都市は大体カバーされていて、プレトリア・ヨハネスブルグ・ケープタウン・ダーバンのどこでも申請可能です。
VFSオフィスの場所
出典:Ministry of home affairs
以下の通り主要都市のVFSの地図も掲載しておきますが、実際に訪問したのはプレトリアのみです。
他の都市は、住所とGoogle mapsをきちんと見比べていますが、突然場所が変更されるという事もあるので、念のためご自身で電話して確認すると良いでしょう。
VFSプレトリアは、僕がビザ申請した時と場所が変わっていました。
\VFS プレトリアはこちら/
\VFSヨハネスブルグはこちら/
⑪申請証明Slipを入手し待つ
申請が無事終われば、このようにSlipを入手することが出来るので、あとはとにかく待つだけです。
Slipに記載されている番号を入力すれば、ビザの申請状況をこちらで見ることが出来ます。
ちなみに僕は、2023/11/17に申請して2024/2月初旬でまだ進捗がゼロです。
なお、Slipはパスポートと一緒に必ず携行しましょう。現地の警察官は汚職にまみれているので、パスポート不携行やビザが切れているとみるや、違反だと騒ぎ立て、賄賂を要求されます。
南アフリカビザの延長申請費用は?
合計でZAR 1,975(約15,000円)です。
出典:VFS Global
観光ビザ延長の代行エージェント(僕も利用)
僕が利用したのは、”VISA4SA”というエージェントで、Kantor inc.という法律事務所が運営している組織です。
日本では当たり前のことかもしれませんが、以下の点で南アフリカの中では最高級に対応が良かったです。
・手数料が安い
・必要申請書類の作成、準備(印刷などは自分)
・VFSの予約
・情報を提供すれば申請予約まで全てやってくれる
・最新情報も提供してくれる
・ケープタウンの申請であれば申請に同行してくれる
・所要時間:30-40日 (申請後の待ち時間)
・依頼料金:ZAR 3,000/人 (加えて、VFS Service fee ZAR 1,550/人、DHA Visa fee -ZAR425/人)
2人分申請したので、合計ZAR 9,950 (Application ZAR 3,000 x 2/ VFS ZAR 1,550 x 2/ DHA ZAR 425 x 2)となりました。
更に、VFSのVIPルームを利用したので、ZAR 500/人が追加でかかりました。VIPルームを予約すると、清潔な所で、コーラを飲みながら迅速・快適に申請をすることが出来ます。
日本円だと、おおよそ75,000円ですね。
これは依頼する価値がありました。個人で申請すると入力ミスや、書類作成の知見がないためを間違える可能性もありますし、30日以内に申請するという事を考えたら、絶対依頼した方が良いです。
近隣国へ渡航すれば再度90日間の観光ビザを入手できる?
結論から言うと、不可です。
エージェントからの返答(2024/2/2)
リスクが大きいので試したことはないですが、例えばレソトやナミビア、ボツワナなどの隣国へ渡航、車で国境を越えて戻ってくると”Border hopping”とみなされる可能性があります。
そうなると、南ア入国後に最大でも1週間程度しか留まれないということです。
近隣国からの違法労働者が多いため、その対策だと考えられます。
本情報も、法律事務所・VISA4SAなど複数のソースから確認したものですが、念のためエージェントなどに確認しましょう。
なお、在京の南ア大使館や在南アフリカの日本大使館は、「当館では責任を持って解答できない」としか返ってこない(返信ない場合もあり)ので時間を無駄ですが、0.000001%の可能性に掛けて相談してみるのも良いかもしれません。
ドバイでは、オマーンへ車を走らせてビザを再延長した方も多かったと聞きますが、南アは厳格に管理していますね。
参照したウェブサイトまとめ
英語ですが、どれもキチンと解説されているため、本記事で足りない情報がある場合は参考にしてみてくださいね。
公式サイトなどには大した情報が載っていませんが、個人ブログなどでは丁寧にステップが解説されているため、とても実用的でした。
まとめ:南アフリカ観光ビザの延長申請は早めに!エージェントを利用しよう
南アフリカの観光ビザの延長申請は、プロセスが明確で比較的スムースに完了することが出来ます。
ただし、申請期間が到着してから30日間と限られており、かつ申請書類が多く一部作成も必要であるため、可能な限り日本で書類を準備していきましょう。
そして現地のビザのエージェントを利用し、なるべく手間と間違うリスクを少なく申請しましょうね。
こちらは参考ですが、南アフリカの生活や観光情報は、以下の記事で紹介しているのでご興味があればご覧ください。
他にも観光情報などありますので、おススメです。
記事は以上です。