海外駐在員はエリートか?出世の可能性が高い理由5つ(5カ国7年以上の駐在経験から)

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こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x 海外MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。

海外駐在を目指す人、辞令を受けた人、駐在中の人、気になるのが「海外駐在員はエリートか?」。

つまり、帰国後に出世できるかどうか気になりますよね。

この問いの答えは「イエス」。

海外駐在で能力を発揮し、経営層の目に止まり、日本に帰国後に出世していったという話は枚挙に暇がありません。

伊藤忠商事の元会長の丹羽さんも、海外駐在中の手腕が買われて出世していったよね!

では、なぜ海外駐在すると出世が出来る可能性が高くなるのでしょうか?

この記事の結論

・海外駐在中は会社のトップ層や準トップ層への露出が劇的に上がるため
・マネジメント経験を積めるため
・ただしチャンスを掴めるかはその人の努力と成果次第

それでは見ていきましょう。

海外駐在員はエリートか?出世の可能性が高い理由5つ(5カ国7年以上の駐在経験から)

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エリートとは「優秀なマネジメント層」のこと

まず、「エリート」について簡単に説明します。

社会の中で公的に優秀とされる人間や集団。社会や集団などで、指導的、支配的な役割を受け持つ層

引用:Wikipedia

一言で言うと、優秀な課長以上のマネジメント層のことで、キーワードは2つ「選ばれて」「指導的な役割」ですね。

海外駐在員は、仕事がキチンとこなせて精神的にタフであるなどの理由から、即戦力として選ばれて海外に派遣されます。

さらには現地ではマネジメントの立場(指導的な役割)になることが多いことから、エリートとなります。

一方で、日本に帰国したあとに本社でもエリート(マネジメントになること)でいられるかどうか、これは別問題です。

結論ですが、海外駐在員は5つの理由から帰国後も出世できる可能性が高いため、エリートになれる確率が極めて高いと断言できます。

それではその5つの理由を、実体験を基に解説していきます。

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海外駐在員がエリートになれる可能性がとても高い理由5つ

海外駐在員は、日本に帰国したとも出世できる可能性がとても高いく、エリートコースに乗れるチャンスにおおいに恵まれています。

海外駐在員がエリートになれる理由5つ

理由1:海外駐在員には膨大な費用がかかる
理由2:マネジメント能力のアップ
理由3:リーダーシップ能力のアップ
理由4:本社エリートへの露出が増える
理由5:準エリート層との付き合いが増える

それでは1つずつ解説します。

理由1:海外駐在員には膨大な費用がかかる

先ず1つ目は、「駐在員の費用」についてです。

駐在員は、派遣先の子会社にとっては、大変高いコストがかかる投資です。

会社が負担する家賃や莫大な給与、その他ベネフィットを含めたら、20代社員を1人でも送ると1,000~2,000万円ほどかかります。

この金額は、国にもよりますが現地従業員の2~3名分の給与に相当する額です。

それでもあなたを選んで現地に送るということは、現地でもそれに見合う成果が出せると期待されてのことです。

つまり、海外駐在員に「選ばれている」時点で「優秀な人材」ということで、既にエリートの素質は高いと言えます。

海外駐在員の給与や福利厚生を具体的に知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。

関連記事はこちら

【徹底解説】 海外駐在員の給与・年収・手当事情は?(5カ国で勤務した経験から)
【徹底解説】 海外駐在員の給与・年収・手当事情を解説しています。額面給与よりも「手取り」が日本の1.5倍~2.0倍程度と増加します。手厚い福利厚生により、家賃などの日本での大型出費が抑えられるためです。何より、海外駐在では日本で得難い経験ができるためビジネスパーソンとしても成長できることが一番のメリットです。

理由2:マネジメント能力のアップ

先ず、日系企業に勤めながら海外赴任を命じられた場合は、赴任国で役職が上がりマネジメントに就くケースがほとんどです。

特に、新興国やまだ現地の会社を設立して間もない場合はより高い役職(例:30歳でマーケティングダイレクター)にアサインされる傾向が強く、部下を持ちながら成果を出していく事になります。

例;
日本:係長で部下は1人、課長へレポート
→海外:課長で部下は5人、ダイレクターへレポート

レポートする役職も上がり、部下も増え、彼らのやる気を引き出しながら成果を出していく必要があります。

あなたが20代だとすれば、日本で30代半ば以降の経験を早期から経験することが出来るため、成果をきちんと出せば日本でも大きく評価されます。

理由3:リーダーシップ能力のアップ

リーダーシップ能力とは、「目標を設定し、周りのモチベーションを上げ、統率・維持し達成していく能力」です。

考え方や行動様式が似ている日本人ですら難しいのに、宗教・考え方・文化が全く異なる部下を率いて成果を出していくのはとても大変です。

理由は、国籍を問わず、人が「この人に付いていきたい」と思うには2種類の「信頼」が必要だからです。

1つ目は「仕事に対する信用で、こちらは今まで成果を出してきて、海外駐在に選ばれたあなたなら勝ち取ることが出来るでしょう。

もう1つその人のパーソナリティに対する信用です。

どんなに優秀で仕事で成果を出していても、日本と同じように毎日飲みにケーションに誘ったり、毎日残業を強いたり、現地の生活や現地人の考え方に全く興味がない人には「ついていきたい」と思わないですよね。

現地に合った信頼の獲得方法を学んで実践していく必要があります。

このゆに、海外駐在員は現地で結果を出すためにリーダーシップ能力を身に付けていく機会が与えられています。

異なる国籍のメンバーを率いて成果を出せるリーダーシップ力は、日本でも大きく評価されます。

理由4:本社エリートへの露出が増える

日本では係長クラスで目立たなかった人が、海外駐在員になり役職も上がることで、本社の役員や現地社長に日常的に提案をするなど、将来会社を率いていくエリートへの露出が圧倒的に増えます。

Masaの体験談:
27歳のときにUAEである製品(製品A)の事業統括(課長職)に任命されたのですが、その際は現地社長へ製品Aの事業計画の提案や、地域本部長への提案説明なども担っていました。

人脈(ネットワーク)は財産です。

出世するかどうかは、あなたの会社のエリートの方々が決めています。

本社に在籍していたときは話もしていなかったエリートと直接仕事ができることで、本社に戻ったときにエリートから引っ張ってもらい、出世できる可能性が高まります。

理由5:準エリート層との付き合いが増える

こちらも人脈(ネットワーク)構築です。

本社役員や現地社長だけでなく、共に駐在している上級職(部長やダイレクターなど)の方々も選ばれて駐在しています。

駐在員だけでなく現地にも多くの優秀な人材がおり、グローバル化が進んでいる企業では、現地の方々が本社で出世していくことも大いにあり得ます。

現職では本社の役員の半分近くが外国人であるため、日本人・外国人に関わらずネットワーク構築の機会は全て大事です。

駐在中にキチンと成果を出しておけば、将来、準エリート層の方がエリートへ昇格した際に、引っ張ってもらい出世できる可能性が高まります。

まとめ

海外駐在員がエリートになれる理由5つ

理由1:海外駐在員には膨大な費用がかかる
理由2:マネジメント能力のアップ
理由3:リーダーシップ能力のアップ
理由4:エリートへの露出が増える
理由5:準エリート層との付き合いが増える

大事なポイントは、1)選ばれている時点でエリートに慣れる可能性が高く、2)より高い役職に求められる能力向上の機会に恵まれており、3)更にエリート層や準エリート層への露出が増え貴重なネットワークが築けること、この3つです。

もし海外駐在の打診を会社から頂いたら、ぜひ前向きに検討してください。仕事上のメリットだけでなく、海外の生活は刺激的でとても楽しいですよ!

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注意点2つ

海外駐在員、給与も上がるしエリートコースに乗れる可能性も高まるし行くしかないじゃん!

間違ってはいないですが、注意すべき点が2つあります。

エリートになれるかは人による

前述した通り、海外駐在では「マネジメントの立場になる機会」が与えられるだけで、実際にマネジメントして成果を出せるかどうかはその人次第。

エリートや準エリートへの露出が増え人脈(ネットワーク)が築けるという点について触れましたが、仕事で成果が出せないと、「イマイチな人材」の烙印を押され広まっていく可能性もゼロではありません。

加え、海外駐在は役職が上がり、日本人以外の部下を持つ可能性があるため、成果を出すには相応の努力が必要ですので、こちらも注意いただきたいポイントです。

エリートになれるかは会社による

もう1つ、海外駐在の経験を本社で出世する要件としては高く評価しておらず、海外拠点をぐるぐる回る海外駐在人材として扱う会社もあります。

それを調べるバロメータとして、あなたの会社の役員の経歴を見てみるとよくわかります。

某大手グローバル自動車メーカーでは、役員の多くが「北米に駐在、または出身で成果を出したエリート」です。そういった会社では、駐在する地域も選べたら尚良しですね。

僕は本社エリートよりもワクワク経験重視なので、行ったことない国、特に新興国をいつも希望しています!

ここで、本社に戻った後にエリートコースに乗れるかどうかの具体例を共有しますね。

*注:例の良し悪しは「本社に戻った後にエリートコースに乗れるかどうか」という観点から。

良い例:
僕の前職のJTC(Japan Traditional Company)では日本人至上主義であったため、海外の基幹職は日本人が占めていた。
そのため、本社や地域本部のエース級の人と仕事する機会が多く、その一部の方々いま事業部長クラスまで昇格している。
村社会なので、当時にしっかり人脈を築いていれば、引っ張ってもらえる可能性が高い。
悪い例:
「現地の仕事は現地で回す主義」のため、日本人が特別に扱われることがなく、役職も上がらず。
そのため、本社からはほぼ隔絶され、本社や地域本部エリートとも隔絶され人脈(ネットワーク)構築面のメリットが無くなる。

海外駐在を断ったらどうなる?

経験上、断っても何もないケースが多いです。

母数が多くないですが、2~3名ほど家庭の事情を理由に海外駐在を断ったケースがありますが、何事もなく業務を続けて、人並みに出世しています。

ただし会社によるところもあります。

以下は東洋経済オンラインの「海外勤務者が多いトップ200社ランキングの50社を抜き出し、海外勤務者比率を算出してものです。


出典:東洋経済オンライン(2017/2/17) 「海外勤務者が多い」トップ200社ランキングより筆者作成

見ての通り、海外勤務者比率が高い総合商社や海外赴任を前提としているJETRO/JICAなどに勤めていている場合、海外駐在を断ると、キャリアに不利になる可能性が高いです。

理由は、エリート層が海外勤務を経験しているケースが多く、自身と同じ経験がない人を引っ張りたがらないためですね。人は自分と似た人を優秀と考えるケースがありますから。

海外駐在員になるには?

海外駐在になるためには、1)現職で海外駐在を狙う、または2)海外勤務率が多い会社に転職する、この2つの方法があります。

僕自身、いままで2社で5カ国に6年以上駐在してきた経験から、かなり再現性の高い方法だと自負していますので、興味があれば是非ご覧ください。

現職で海外駐在を狙う方はこちら

【徹底解説】海外駐在に選ばれる人の特徴5つと方法2つ(現役駐在員が丁寧に解説)
海外駐在に選ばれる人には特徴があります。僕は今まで2社で5カ国に駐在した経験から分かったのは、1) 仕事がこなせる 2) 発信力がある 3)広い社内ネットワーク 4) 積極的 5) ロジカルである、この5つです。 駐在に選ばれる方法2つや今日からできる行動も詳しく説明しています。海外駐在の志望者必見です。

海外勤務がしやすい会社に転職する方はこちら

【2024年まとめ】海外勤務やハイクラスに強い厳選転職エージェント12選(海外駐在を実現)
海外勤務ができる厳選転職エージェント12選を紹介します。「全方位型」や「20代ハイキャリア」、「MBA修得者」や「留学・海外経験者」などの分野別に海外勤務ができる分野別の厳選エージェントを紹介しています。僕はこれで、大手グローバル企業に転職し、アメリカと南アフリカ勤務を実現しました。

さいごに

「海外駐在は人生を豊かにする」と僕は考えています。

人種、宗教や文化が異なる方々と働き、そして生活します。

日本で生活していると全く考え付かないようなことが、現地では普通だったりします。

誤解を恐れずに言えば、日本では「人生=会社・仕事」ですが、海外の大半では「仕事・会社は人生の大事な一部だけですべてではない」と考えています。

そのため、自分を犠牲にしてまで仕事はしないし、マネジメントもそれを求めません。(本当に忙しい時はもちろんあります)

「そんな生き方してもいいんだ」

僕は、海外駐在にいくことで自分の人生に選択肢が1つ増えることが、エリート層になること、出世よりも大切だと思っています。

これを機に、あなたも海外駐在を目指してみませんか?

ツイッター(@mappyinME)でダイレクトメール頂ければ相談に乗りますので、お声がけください。

記事は以上です。

この記事を書いた人

▶大手グローバル企業で入社3年目に海外駐在に選抜され5カ国7年超駐在し、新興国で挑戦し続ける▶一刻も早く海外に出るため、英検1級/TOIEC 925を含む資格を11個取得。世界トップランカーのieビジネススクールでEMBA取得▶6年で3回昇格しマネジメントへ。マーケティング部長として多国籍チームを率いる▶グローバルで活躍する日本人を増やすため、グローバル人材育成プログラムGlobal BootCampを開発・主催。

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