【保存版】メーカーの海外マーケティングの仕事内容を徹底解説(現役マーケターが解説)

グローバルな仕事

こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x 海外MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。

「マーケティングに興味あるけど、実際は何やっているのかよくわからない・・・」
「マーケティングって広告・宣伝のことでしょ?」

僕も、転職してマーケティングの仕事を始める前はこんなイメージでした。(よく転職できたな・・)

この記事を5分読むと、マーケティングってなに?」、「事業会社(大手自動車メーカーの例)のマーケティング部が何をやっているの?」という疑問がクリアになります。

僕は2015年にUAE駐在中に転職し、それ以来ずっと海外マーケティングです。

日本本社だけでなく、海外(アメリカにて半年間、現在は南アフリカ)で働く機会もあるため、凄く充実しています!

マーケティングでは、幅広い部署・人を知ることができ、人を動かし結果を出す仕事なので、とてもやりがいがあります。

更に海外駐在の可能性もあるのでぜひ興味を持っていただきたいですね!

それでは見ていきましょう。

【保存版】メーカーの海外マーケティングの仕事内容を徹底解説(現役マーケターが解説)

マーケティングとはなにか?

先ずは堅苦しいですが、マーケティングの定義から紹介しますね。

マーケティングとは、顧客、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を、創造し、伝達し、運搬し、交換する、活動・一連の組織・プロセスです。

出典:マーケッターのように生きろ

つまり、「価値(商品やサービス)を作って、伝えて、届けて、交換すること」ということです。

これは事業会社にでもやっていることですよね。

例えば自動車メーカーだと、車という商品(価値)を作って、広告やPRを行い(伝えて)、ディーラーで販売して(届けて)、支払いを受けます(交換する)。

「マーケティング=広告・宣伝」ではなく、マーケティングの一部(伝える)ということがお分かり頂けたかと思います。

なお、マーケティングをプロセスに落とし込むと、以下の4つになります。

マーケティングプロセス4つ

・市場を定義する
・価値を定義する
・価値をつくりだす
・価値を伝える

つぎに、メーカーではマーケティングプロセスがどの部署に担われているか説明していきますね。

メーカーのマーケティングはどの部署が担当しているの?

先ずは、マーケティングプロセスをどの部署が担っているのか説明します。

メーカーのマーケティングプロセスを担当している部署

実は、マーケティングには商品企画や開発部署なども含まれてます。

驚きますよね。

自動車業界では、「市場を定義」してから「価値を伝え」て販売するまで、一般的に3~5年ほど要すると言われています。

テレビなどの家電業界では1年程度ですね。

そのため、自動車メーカーでは各プロセスを担う部署も細分化されている一方、家電メーカーではいくつかのプロセスを担う部署が繋がっていることもあります。
(例:家電では「価値を伝える」を1つの部署で行っている、など)

「海外マーケティング」はどんな仕事内容か?

僕の行っている海外マーケティングという仕事の内容は、マーケティングプロセスが上手く機能させるための取りまとめプロジェクトマネジメント企画・提案です。

1つずつ詳しく説明していきますね。

マーケティングプロセスが上手く機能させるための取りまとめ

実際の例を用いた方が想像しやすいと思うので、紹介しますね。

例:

例えば自動車やテレビなどを世に出したところ、お客様から色んなフィードバックを受けます。

「競合の車にあるxxという機能が欲しい!」

「〇〇というグレードがないのはなんで!」

「こんな機能いらないから安くしてほしい!」

と、こんな具体にフィードバックを受けます。

自動車は3~5年前、家電は1年前から企画しているので、トレンドに合っていないということが多々あります。

有難い要望ですが、全てに対応していると開発予算や人員が足りなくなります。

そこで僕の部署の出番で、それぞれの要望を定量・定性的に分析し、必要であれば商品企画(価値を作る部署)に仕様追加などの要望提案を行い、要求が通れば会社として対応します。

海外マーケティングのプロジェクトマネジメント

例:例えば僕の駐在している南アフリカで新しい自動車を発売するいうシチュエーション

新しい自動車を販売するってとても実はやる事がとても多くて大変です。

「PRどうする?」

「TVCMや広告はどういうデザインにする?いつ出す?」

「ディーラーへの配荷はいつ?」

「修理部品は?」

「商品のトレーニングは?」・・・・

枚挙にいとまがありません。

ここで登場するのがマサで、僕らは自動車の発売の戦略や方向性を決め、かつ上のような疑問を一つ一つ解決するために、責任部署に動いてもらいます。

そのため、「いつ・誰が・どこで・何を・どのように」するかを、海外マーケティング部でプロジェクト化し、運営します。

海外マーケティング企画・提案

新しい商品を世に出す前に、「利益が本当に出ているのか?」、「お客さんに価値が提供できるのか?」など、しっかりと確認する必要があります。

投資した以上に利益が出ない商品は、会社として発売しないという判断をされる可能性が高いです。

利益が出るかどうかを確認するために、「どのくらい売って」、「販売価格はいくらで」、「値引きやコミュニケーションでいくら使うか」などの情報が必要です。

ここで海外マーケティングの出番で、4Pをベースにマーケティング提案を行い、会社から商品されれば新製品は世に出ることになります。

マーケティングの4Pとは?

海外マーケティングの給与は?(自動車メーカーの例)

会社によりますが、大手の自動車メーカーだと管理職または準管理職(課長代理など)で年収8桁は行きます

家電メーカーの場合は、管理職で8桁に達すると言われています。

やはり売上、利益の金額が多い業界の方が給与は高い傾向にありそうです。

参考までに、海外マーケティングで駐在するとどれくらい給与が上がるか、現実を公開しているのでよければどうぞ。

海外マーケティングで身に付く能力5つ

仕事は正直大変ですが、特に対人能力の面でかなり成長することが見込まれます。

海外マーケティングで身に付く能力5つ

一方で、「海外マーケティング」という割には、実は実務能力が身に付かないという悩みもあります。

Webマーケティングを例で言うと、「SEO対策」や「Web広告」の知識はあるものの、いざ自分が実行するとなると、全くの初心者です。

この「実務能力不足」を補う方法は、「海外マーケティングに興味を持ったら」にて提案しています。

海外マーケティングの将来性は?

社内でも社外でも、海外マーケティングの将来性はとても高いため、一度は経験しておくことをお勧めします。

社内:広いネットワークを構築

先ずは、海外マーケティングは多くの部署と関わるため、社内のネットワークが相当に広がります

社内ネットワークが広がると、次の異動先が決まりやすかったり希望部署に行きやすかったりします。

海外マーケティング時の手腕が買われ、新規事業などを任される可能性もあります。

社外:転職で有利

次に、社外(転職)ですが、こちらも潰しが利きます。

プロジェクトマネジメントの経験やリーダーシップ、コミュニケーション能力が高い人は、どこからでも重宝されます。

あとは、マーケティングの「実務能力」も備わっていたら、言うことないんだけどなぁ・・・。

海外マーケティングに興味を持ったらやるべきこと2つ

「海外マーケティングをやってみたい!」と思った今日からできることおススメは「勉強」、「情報収集」、「実践」の3つです。

やるべきこと1:先ずは勉強

最初に紹介した本、マーケティングの本質が書かれており、かなりおススメで読みやすいので興味があれば是非。

やるべきこと2:実務能力を身に付ける

僕が取った手段は、「ブログ運営」です。

こちら、先に紹介した4つのマーケティングプロセスを、1人で何度も回すことが出来るので本当におススメです。

さらに、初期投資が安く(~15,000円程度)うまくいけば副業として収益も出る可能性もあるため、やらない理由はなかったです。

以下の記事で詳しく説明しているので、良ければどうぞ。

<合わせて読みたい関連記事(リンクはこちら)>

海外マーケティングに転職するには?

僕の場合、社内は難しかったので社外でマーケティングの仕事を探し、たくさんある選択肢から今の仕事を見つけました。

常に募集している会社は存在しないため、転職活動をする際は、機会を逃さないように求人情報を常に得られる体制を築くのが鉄板です。

希望してた会社が、つい先日募集を終了して「早く申し込んでおけばよかった・・」という人を何人見てきたか・・・。

海外に強い転職エージェントのリンクを置いておくので、先ずは登録して(無料です)、現在海外マーケティングを募集している会社の情報を常に得て機会を逃さないようしましょう。

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1 全方位型 doda 20代半ば~ ツール、パートナーエージェント制度が充実しているため、紹介企業の幅が広い。「海外勤務」に特化して調べると、かなりヒットする。
2 パソナキャリア
3 リクルートエージェント
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9 MBA修得者 Axiom 30代~ MBA修得者に強いエージェント。MBA壮行会も主催。

記事も置いておきますね。

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まとめ:海外マーケティングの仕事

海外マーケティングは、会社全体を俯瞰できる仕事で、他部署と協業しながら結果を出していくとてもやりがいのある仕事です。

特に、僕は現在南アフリカにてアフリカ人と、アフリカ人のために日々奮闘しています。

海外マーケティングをやっていると、社内・社外で必須のスキル、特に対人スキルが多く身に付きます。

海外マーケティングを担当するためには、社内で探すのも良し社外で新しい仕事を求めるのも良し、可能性は無限です!

そして海外マーケティングをやりたいと思った日から、「本を読む」、「ブログを運営する」など勉強する機会は多くあり、「転職エージェントに登録する」ことで社外に機会を探ることができるので、今日から是非はじめて見てください!

記事は以上です。

この記事を書いた人

▶大手グローバル企業で入社3年目に海外駐在に選抜され5カ国7年超駐在し、新興国で挑戦し続ける▶一刻も早く海外に出るため、英検1級/TOIEC 925を含む資格を11個取得。世界トップランカーのieビジネススクールでEMBA取得▶6年で3回昇格しマネジメントへ。マーケティング部長として多国籍チームを率いる▶グローバルで活躍する日本人を増やすため、グローバル人材育成プログラムGlobal BootCampを開発・主催。

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