こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x 海外MBAを保有しているマサ (@mappyinME) です。
僕は2021年12月に世界トップランカー(QS 世界MBA ランキング 2022 7位)のieビジネススクールのEMBA(経営学修士課程)を修了し、晴れて院卒となりました!
さて今回の記事はクラスメートのインタビュー第2弾でインドネシア人のAgusにお話を伺いました。(第1弾はこちら「香港在住 英国人のTim」)。
この記事を読むと、僕が良く聞かれる以下の疑問・質問が解消されます!
「MBAってどんな事を学ぶの?実践でどう活かせるの?」
「MBA修得するメリットを知りたい!」
「卒業後の進路は皆どうしているの?」
MBAをこれから修得する方、修得済みの方、皆さんの参考になるような記事となっています。
なお以下の記事では、より対話感を出すために抜粋内容はほぼそのまま掲載しています。
なのでAgusがあなたに語り掛けていると想像しながらご覧ください。
それでは早速見ていきましょう。
海外MBAの価値は?社内スキルアップ・独立にメリット(MBAインタビュー#2)
Agusのキャリア
写真提供:本人より
先ずはAgusのキャリアを簡単に紹介します。
・3年:Family Business
・7年:P&G Sales & Marketing (Consumer Goods)
・1年:Start up #2
・2年:Start up #3(宝石関連)
彼は、スタートアップ企業とグローバル企業の両方をバランスよく経験しており、現職に入社したと同時期にieビジネススクールのEMBAを始めています。
そして現在は、営業部長として7人の部下を率いて事業の成長をリードしている将来有望の人材です。
MBAは「社内スキルアップ」に価値がある
現在勤務しているスタートアップ企業は、設立間もないという事で階層別研修などの制度が整っていません。
その点、グローバル企業であるP&Gの場合は、定期的にスキルアップ研修などが開催されていたため、常にスキルをアップデートしパフォーマンスを高める機会が整っていたと言えます。
加えスタートアップ企業の経営者は、MBAホルダーがとても多いです。
そのためMBAは、経営の総合的な知識を身に付け社内でスキルアップ、昇格に価値があると判断し目指し始めました。
・スタートアップ企業は研修制度が整っていないことが多い
・グローバル企業は研修制度が整っている
・スタートアップの役員はMBAホルダーが比較的多い
MBA検討:北米・シンガポールのビジネススクールを考えた
最初は世界的な知名度が高い北米(コロンビア大学等)やシンガポール(INSEAD)を、フルタイムMBAで検討していました。
ただし物理的に授業に参加する必要のあるフルタイム・パートタイムMBAとなると、以下の懸念がありました。
・学生ビザ
・高い学費・生活費
・機会費用(収入ゼロ・キャリアの中断)シンガポールMBAの懸念
・月に1~2度、シンガポールへ渡航する費用
・高い学費
・コロナによる渡航の不安
そのため、キャリアを中断せずに済むオンラインMBAに絞り、MBAの世界ランキングが高いビジネススクールを検討し始めました。
そこで出会ったのが、ieビジネススクールです。
ieビジネススクールは国際知名度は高くないが、世界ランキング・知名度ともに急成長しているビジネススクールです。
ieビジネススクールについて調べると、比較的新しいビジネススクール(1973年設立)で、欧州やスペイン語圏での知名度が高いですが、アジアではそうでもないのです。
ただしよく調べていくと、リクルーターの担当者は皆知っているし、近年は優秀な人材を輩出しており卒業生の需要が上がってきているため、自分にとって最も価値が高いスクールと判断し選択しました。
・新しいビジネススクールで世界ランクは高いがアジアでの知名度は低い
・近年、急成長しているビジネススクール
・インドネシアのリクルーター内での知名度が向上
ご興味ある方のため、ieビジネススクールの日本語サイトを共有いたしますね。
MBA授業料の支払い方法や奨学金の有無は?
ieビジネススクールのEMBAの授業料は日本円で約750万円程度(2021年12月現在)ですが、ieビジネススクールは奨学金が充実しています。
僕は授業料の約25%(180万円程度)分が学校から奨学金が出たので、実際の支払いは580万円程度でした。
会社にMBAの費用のサポート制度が存在しない代わりに、残りの約580万円のうち約100万は自身の貯金から、残りは会社が建て替え支払いをしてくれました。
高い金利のインドネシアにおいて、非常に低金利で資金を調達する事ができ、会社には大変感謝しています。
・25%:奨学金
・20%:貯金
・55%:ローン(会社が建て替え、低金利)
MBAの価値があると感じた授業は?
Zoom取材の一コマ
僕が価値があると感じた授業は3つあって、「リーダーシップ論」、「ファイナンス」そして「経済概論」の授業です。
これら3つの授業はとても「実践的」でした。
参考:
以下、ieビジネススクールの授業カリキュラムなので、興味があればどうぞ。
「リーダーシップ論」7人の部下をリードする
この授業では、変革期のリーダーシップや部下のモチベーションの上げ方、EQの概念や自分自身のリーダーシップの型、自己理解等を学習しました。
授業で学ぶたびに実際に現場で試してみる事によって、実践と学びのPDCAを高速で回すことができ、部下をマネジメントする立場である自分井とってとても価値のある授業でした。
参考書籍:「Strength Finder」
この授業で紹介された「Strength Finder」という本にある質問の答える事で自分自身の強みを知る事ができます。
全部で34の強みに分類され、どんな強みを持つ人と仕事がしやすい(しにくい)かもアドバイスがもらえて、非常に有意義な本ですので、是非手に取ってトライしてみてください。
大企業でも多く採用されています。
「経済概論」実際に投資してみる
この授業では、経済の概論(ミクロ・マクロの基礎)及び国の経済分析を行うのですが、その中で扱われた「CBDC(Central Bank Digital Currency)」の概念きっかけに仮想通貨に興味を持ちました。
この授業内で、「CBDC」と仮想通貨を比較したレポートを提出する必要があったので調べていくうちに、CBDCではなく仮想通貨自体に大きな可能性を感じ実際に投資をしました。
既に多少の利益を上げているため、現時点ではとても実利的な価値のある授業であったと思っています。
「ファイナンス」保有している株式会社の財務分析
勉強が楽しかったというよりは、とても実践的でした。
例えば、僕はプライベートで株取引をやっているのですが、その際に財務分析の基礎ができるようになると、財務諸表を見て銘柄を選んだり、現在自分が保有している銘柄の状況を把握出来たりととても便利です。
・面白かった授業は「リーダーシップ論」、「経済概論」と「ファイナンス」
・どの授業も実用的で直ぐに実践出来た
・大事な事は、学びを実践する事
MBAで学んだもの(価値)は?
ieビジネススクールウェブサイトより
3つあります。
MBAで学んだこと①:タイムマネジメント
転職して間もないころにEMBAが開始し、スタートアップ企業なので仕事がとても忙しい一方で、授業やグループ課題もこなさないといけない。
時にはクラスメートや部下に頼りながら忙しさのバランスを取る力は確実につきました。
MBAで学んだこと②:学びと実践の両立
上で挙げた通り、ただ知識として学ぶだけでなく、実践をしてみる事で確実に自分自身のスキルアップに結び付いている実感がありました。
MBAで学んだこと③:ソフトスキル
僕はインドネシアで育って来たため、国際的なチームと働く機会がほとんどありませんでした。
国際的なチームで共に仕事をすることによって、以下3つの能力を身に付ける事ができたと実感しています。
「時差をマネジメントする」
「自分の意見の伝え方を考える」
今後、国際的なチームで働くときには大いに役に立つスキルだと確信しています。
・タイムマネジメント力のアップ
・学びと実践の両立
・国際的なチームをマネジメントするソフトスキル
MBA卒業後の進路(就職・転職)は?
写真提供:本人より
僕は、先2~3年は現在のスタートアップ企業で出世を目指して働こうと考えています。
そのためのMBAで、特にスタートアップで出世を目指すには海外MBAはとても大きな価値があります。
授業料を全て返済し、資金も貯まったころ、株のトレーダーとして独立しようと考えています。
早めに引退をして、ヨットや釣りなどの趣味を謳歌しながら、今後の人生を考えていきたいと思っています。
そのためには、MBAを修得し社内スキルをアップ、昇格、よりよい給与をもらって資金を貯める必要があります。
卒業したので頑張ります。
以上、ありがとうございました!Agus!
なお海外MBA保有者や海外勤務者にお勧めの転職エージェントを紹介します。
僕はこれらの転職エージェントから転職し、現在は南アフリカに駐在しています。
そもそもMBAって何?を知りたい方
この記事でMBAに興味を持たれた方、もともとMBAに興味をもっていたけども、体系的な本を読みたい方には以下の記事をおススメですので、興味があればどうぞ。
さいごに
いかがでしょうか?
Agusのように、MBAを利用して社内スキルアップ、昇格に活かすという手段もありますね。
MBA=転職というマインドになりがちですが、MBA修得を理由に社内昇格の交渉をするというのも、1つの人気な選択肢です。
他にも、多くのインタビュー記事を掲載しているので、良ければご覧ください。
記事は以上です。