働きながら学ぶ海外オンラインMBAの学習内容は? (カリキュラムの実例を公開)

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こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x 海外MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。

MBAを修得しようと考えて情報収集をしていると、こんな悩みが出てきませんか?

「MBAを取ろうと思っているけど、知識が役に立つのか不安。実際どんな教科をどのように勉強するのか知りたいけど、インターネットに生々しいリアルな情報なかなか載っていないんだよな。どこかにないかな?」

この記事では、僕の通っていたieビジネススクールのEMBAのカリキュラムを全部公開します。

それだではなく、授業を仕事・プライベートへどう役立たせるかも合わせて紹介します。(卒業生インタビュー記事を紹介します)

PDCAを回せるって、働きながらMBAに通う醍醐味ですよね!

この記事で分かる事


・EMBAのカリキュラム事例
・絶対に事前に準備しておくべき科目
・どうやって仕事やプライベートに活かすか

それでは見ていきましょう。

働きながら学ぶ海外オンラインMBAの学習内容

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【働きながら学ぶ】欧州EMBAのカリキュラムを公開

先ずはお話するよりも、カリキュラムの全体図を見た方が早いと思うので、以下まとめをご覧ください。(文字小さくてごめんなさい)


出所:ie Business School EMBAのカリキュラムより筆者作成

私のビジネススクールのEMBAは、合計15か月、33科目、266コマ(1コマ1.5時間)です。

これに加えて、個人やグループ課題、そして試験も加わってくるため、膨大な時間を投資しなければいけないことが分かります。

ここでこんな疑問が浮かんできますね。

「そもそもMBA修得にはどのくらい時間がかかるの?」

生活ペースを見積もるのに必要な情報ですよね。

僕自身の経験から、MBA合計の学習時間の目安は合計1,000時間以上、僕の場合は約1,400時間とでした。

参考までに、詳細を載せた記事を置いておきますね。

【実際どうなの?】MBA取得に必要な勉強時間は1,000時間から
MBA修得までの学習時間は1,000時間から(実例公開あり)。MBA修得までの学習時間・生活ペースの想像が出来ないから諦めようとしていませんか?この記事では、欧州の世界トップランカーのEMBAを修得した筆者が、MBA修得中の生活の実例を踏まえて解説します。MBA生活を楽にするアドバイスもあります。

【準備期間】1カ月

学校側で、特に苦戦しそうな科目の基礎知識を身に付ける授業が1か月用意されており、基礎的な授業が行われます。

実際に行われたカリキュラムは以下の通り、3科目を1か月かけてやります。


出所:ie Business School EMBAのカリキュラムより筆者作成(赤字は事前予習を推奨科目)

正直に言います。

この準備期間中に基礎知識は身に付けるのは「無理ゲー」です。

理由は3つあります。

事前準備期間中に知識を身に付けるのが無理ゲーな理由3つ

・そもそも準備期間の授業がかなり駆け足で進む事
・学習が英語である事
・初めての授業で要領を掴めていないのでインプットの質がどうしても低くなってしまいがちである事

この期間中に身に付ける事が難しい場合、どうすればよいのでしょうか?

答えは、準備期間前に事前に学習しておきましょう。

GMATやIELTSなどのスコアメイクを頑張ったあとに事前準備の勉強するのは「またかよ・・・」となると思いますが、信じてください。

しっかり準備をすることで、学びが最大化されるとともに、のちのあなたの生活を大きく救うことになります。

準備すべき科目は「財務会計」ですが、別の章で解説しますね。

【1学期:基礎】5カ月

1学期は、2~3学期の応用・実践に向けて基礎知識を固める科目がメインです。


出所:ie Business School EMBAのカリキュラムより筆者作成(赤字は事前予習を推奨科目)

やはり財務会計系は1つ入っています。

実在企業のケースを用いながら教授陣がベースのコンセプトを教え(例:マーケティングの4Pとは?)、そのベース知識を基にクラスメートと議論(ケース企業のProduct戦略は正しかったかどうか?)、加えグループプレゼンを作成・発表したり、個人レポートを作成していきます。

「リーダーシップ論」は、リーダーとしてチームを率いるマネジメント系の授業だったので管理職向けです。

「起業家精神の基礎」は、僕の通っているie Business Schoolが起業家を輩出する事に重きを置いているスクールであるため、卒業までずっと起業関連の授業を受ける事になります。
最終試験も、実際に起業家であるie Business schoolの講師陣に新規事業案を15分セールスピッチ(売り込み)をします。
この授業は最終試験に向けた基礎科目となっています。

グループや個人の宿題ですが、量は以下の通りこなす必要があります。

・グループプレゼン:スライド10~30枚、15分~30分の発表
・個人レポート:ワード2枚~5枚

例外ですが、パワポ枚数無制限、時間は1.5時間という授業もありました。

【2学期:応用】5カ月


出所:ie Business School EMBAのカリキュラムより筆者作成(赤字は事前予習を推奨科目)

一学期で学んだ知識をより深める応用編です。

財務が2科目入っており、簿記2級と同範囲の勉強をするため2学期が山場となります。

1学期とやる事は基本的に同じですが、それぞれの科目の難易度が上がります。

「チームマネジメント」は、人の採用や開発、チームとして成果を出すためにはどうしたら良いかという実践的な授業で、仕事にも即適用できたためお気に入り科目です。
「マーケティング・プラニング」は、主にデジタルマーケティングを扱い、SNSマーケティングで成功したMaresk(船会社)の事例などを取り上げました。

議論も、基礎知識を基に更に理解を深めて、議論やグループプレゼン等のアウトプットが更に活発になります。

【3学期:実践】4か月

実践編です。


出所:ie Business School EMBAのカリキュラムより筆者作成(赤字は事前予習を推奨科目)

ここでも財務会計の科目が1つあります。どれだけやらせたいのか。。

応用編は、~2学期までとは雰囲気が変わります。

特に「新規事業提案の実践」の授業が超実践的で、教授がメンターのような位置づけとなり、各グループが新規事業案を作って定期的に教授からダメ出しを受けます。
なお、クラスメートに対してセールスピッチを3度行い、お互いダメ出しをし合うという、実際の投資家に資金を求めるかの如くの真剣度です。

提案自体も、実際にアンケートを取ったりインタビューしたり、ホームページやアプリのモック(試作)の開発を行ったりと、もはや勉強ではありません。

もちろん、ここで練った新規事業案が最終試験の提案となります。

1つ、僕自身が業務で新規事業案を有志グループと練って会社に提案しているのですが、プロセスや真剣度は全く同じです。

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事前に絶対に準備しておくべき科目(全部独学でできます)

さて、ここまでご覧になった皆さんなら何が必要か既にわかるかと思います。

そう、財務会計です。

財務会計系の授業まとめ

・財務会計
・財務レポートと分析
・財務の意思決定
・マネジメントコントロール(工業簿記)
・ファイナンス(投資評価)

全て財務会計ですが、なんと合計5科目もあります

断言しますが、これは僕の通っている学校がユニークなわけではありません。

MBAだろうがEMBAであろうが、財務会計の授業がない経営学修士課程は存在しないです。

どこの学校でも絶対カリキュラムに入っています。

そして残念なことに、授業では既に知識がある事を前提にグループプレゼンや個人レポート等のアプトプットが求められるため、事前知識はです。
更に残念なことに、カリキュラムの後編は事前知識がないとたぶん理解不能です。(例えばNPVによる投資評価)

そして何がって、これらの科目は日本語で学んでも本当に難しい。
全くのゼロで授業に入ると、99.9999%苦戦します。英語の授業だと更に絶望的です。

僕は簿記2級と中小企業診断士の1次合格があったため、記憶の再生作業で済んだため周りと比べるとかなり楽でした。

もしMBAの修得をこれから考えているという方がいたら、今すぐ、隙間時間を使って取り組んでおくことをお勧めします。

簿記が全く未経験な方にも、具体的な勉強の取り組み方法やスケジュールなどを解説していますので、良ければご覧ください。

【必読】海外MBAの準備で必ずやるべきこと2つと理由を丁寧に解説(実体験)
MBA前にやっておかないと苦労することを知りたくないですか?欧州の世界トップランカー校でEMBAを修得した僕が、MBA・EMBAが始まる前に知っていたら有利であったことについて、実際の授業のカリキュラムを基に説明します。準備方法も具体的に解説しているので必見です。
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働きながら学ぶ海外オンラインMBAの価値

ieビジネススクールのEMBAの卒業生にインタビューした記事です。

「働きながら学ぶオンラインMBAをなぜ選んだか」
「学んだ知識は、仕事やプライベートでどう実践できるか」
「卒業後のキャリアはどう考えているか」

これらの質問を深堀しているので、MBAを志す人にとって必ず役に立つ内容となっています。

海外MBAを社会人が取る価値は?ネットワークを利用し将来は米国へ(MBAインタビュー#1)
世界MBAランキングトップ校のieビジネススクールMBA卒業生のインタビュー。今回は香港在住のイギリス人のTim。MBAの学びは実践に活き、ネットワークが構築され、転職活動でも有利だと語ります。例えば、転職エージェントから紹介される案件の量の多さ、質の高さが全く違います。そしてネットワークを利用した転職活動も可能です。
海外MBAの価値は?社内スキルアップ・独立にメリット(MBAインタビュー#2)
MBA卒業生インタビュー第2弾は、ieビジネススクールEMBA卒業のインドネシア人のAgusです。社内スキルアップのためのMBAを修得し、先2~3年は社内昇格、授業料返済、そして投資資金を貯めのが当面の目的です。早めに引退し趣味を楽しみながら生きるためのMBA。Agusはどんなキャリアを積み、MBAで何を学んだのか。
働きながら海外オンラインMBAを取る価値とは(MBAインタビュー#3)
「働きながら海外オンラインMBAを取る価値とは」というテーマで、MBA世界ランキングのトップランカーieビジネススクールの卒業生である藤原茂晴さんのインタビュー記事です。3つあり、1)ビジネスを体系的に学べること、2)タイムマネジメント能力の向上、そして3)ネットワークを構築できたことです。

(参考)MBA授業を無料で国内で体験できる

いくら調べても授業内容の想像がつかないと思います。

今は便利な時代です。そんな時は、一回体験授業に参加して頂くのが良いと思います。
以下2つの学校で、オンライン、オフライン両方あります。

特にNCU(名古屋商業大学)やグロービズが実際の体験授業を提供しているのでおススメです!

百聞は一見に如かず、僕もグロービズさんの1週間のMBA講座に会社で派遣して頂いて本物のMBAの授業を体感した事がきっかけとで、MBA修得を決意しました。

受講して、MBAで学べる知識がとても実践的で、かつ自分でも授業やグループワークについていけたことが自信となったためです。

さいごに

MBA修得は時間もお金もかかるので、どうしても慎重になりますよね。

ただ今すぐ決める必要はないと思います。

おススメしたいのは、MBAを修得するかどうかに関わらず、先ずは「いま出来ることをやる」です。

例えば、そもそもMBAについてもう少し体系的に学習してみる、先ずは財務会計を少し勉強しておく、ですかね。

下の2つの記事は、MBAを知る、準備するという意味で有用な記事なのでご参考までにどうぞ。

この記事を書いた人

▶大手グローバル企業で入社3年目に海外駐在に選抜され5カ国7年超駐在し、新興国で挑戦し続ける▶一刻も早く海外に出るため、英検1級/TOIEC 925を含む資格を11個取得。世界トップランカーのieビジネススクールでEMBA取得▶6年で3回昇格しマネジメントへ。マーケティング部長として多国籍チームを率いる▶グローバルで活躍する日本人を増やすため、グローバル人材育成プログラムGlobal BootCampを開発・主催。

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