海外MBAを社会人が取る価値は?ネットワークを利用し将来は米国へ(MBAインタビュー#1)

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こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x 海外MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。

MBAを取ろうと考えるとき、「MBAって本当に価値があるの?」「働きながら取れるの?」という多くの疑問がわいてくるものですよね。

多くの時間とお金を投資するので、真剣に考える気持ちよくわかります。

さて今回は、EMBAを卒業した事もあり、自分自身も気になっている、そして普段よく周りの方から聞かれる以下の質問・疑問に答えるべく、クラスメートのインタビューを企画しました。

第1回目に登場して頂くのは、同級生の香港在住の英国人Timothy Higgins(Tim)です。

以下の記事では、より対話感を出すために抜粋内容はほぼそのまま掲載しています。

なのでTimがあなたに語り掛けていると想像しながらご覧ください。

それでは早速見ていきましょう。

海外MBAを社会人が取る価値は?ネットワークを利用し将来は米国へ(MBAインタビュー#1)

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なぜieビジネススクールを選んだのか?


筆者撮影:Tim@香港のタイ料理屋

最初は香港のビジネススクールを検討

先ず始めに、学校を決める際に香港の有名なビジネススクール2校、HKUST(香港科技大学)とHKU(香港大学)を検討しました。

ただ、授業料が高い(それぞれ900万、800万程度)事、香港のビジネススクールは国際的な知名度が低い事、そしてパートタイムなので通う必要がある事がネックでした。

社会人とし絵t働きながらMBAに通うという選択肢は、通学の時間がかかるのとコロナの心配があったので早々に候補からなくしました。

オンラインMBAを探す

先ずはFinancial TimesやQSのオンラインMBAランキングを見始めました。
世界ランクトップ10のスクールに行きたいと考え調べていたのですが、近年ずっと1位だったのがスペインのieビジネススクールでした。

なのでieビジネススクールを調べていたところ、僕の働いている不動産業界との相性によさに気づきました。

僕は近い将来アメリカに移住して仕事をしたいと思っているのですが、フロリダなどはスペイン語を話すラテン系の人が多く、ieビジネススクールの知名度が高い
加え、ieビジネススクールの卒業生(Almuni)も数多く存在するため、不動産関連の仕事も見つけやすいという事が分かりました。

以上の理由から、ieビジネススクールに申し込む事を決めました。

まとめ

・香港のトップ校は高い、アジア外の国際的知名度が低い、通いのためコロナの心配があるため諦める
・ieビジネススクールは国際的な知名度が高い(特にスペイン語圏)、世界中にネットワークがあり、オンラインのランキングで世界1位だったため申し込む

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MBA授業料の支払い方法や奨学金の有無は?

ieビジネススクールEMBAの授業料は日本円で約750万円程度ですが、ieビジネススクールは奨学金が充実しています。

僕は授業料の約25%(180万円程度)、学校から奨学金が出たので、実際の支払いは580万円程度でした。
残りは、貯金からいくらか捻出しほぼ支払いましたが、最後の足りない分は毎月の月賦で支払いました。

本来は分割払いはダメなのですが、学校の運営の方と交渉して認めてもらいました。

1つ残念だったのが、会社にMBAの金銭的サポート制度が存在しないことでした。
米国では当たり前のようにサポートしてくれるところ、香港ではまだそのような文化が根付いていません。

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MBAで一番面白かった授業は?

僕が面白かった授業は、「企業の競争戦略」と「ファイナンス」関連の授業です。

参考:
以下、ieビジネススクールの授業カリキュラムなので、興味があればどうぞ。

「企業の競争戦略」

実際の企業のケースを用いながら、欧州のRyan airの低コスト戦略や中国のHuawei、そしてBody Shop等の企業から差別化戦略を学んでいくものです。

最終的には、ブルーオーシャン戦略のフレームワークを学び、企業戦略の知見を広げました。

授業内容もそうですが、教授の熱量がとても大きかったため、自然と僕自身、授業にのめりこんでいった要素が大きいですね。

「ファイナンス」関連の授業

こちらは勉強が楽しかったというよりは、勉強になりました。

例えば、僕はプライベートで株取引をやっているのですが、その際に財務分析の基礎ができるようになると、財務諸表を見て銘柄を選んだり、現在自分が保有している銘柄の状況を把握出来たりととても便利です。

難しかったですが、実用的な授業はファイナンスでした。

まとめ

・面白かった授業は「企業の競争力戦略」と「ファイナンス」です。
・企業の競争力戦略は授業内容と共に教授の熱量が影響した
・ファイナンスの授業は難しいが実用的で、活かせる機会は多い

参考:
MBAの学びを最大化するため、MBA前に学習しておくべき内容を以下で紹介していますので、よければどうぞ。
社会人が独学で取り組んでも役に立つ内容となっています。

<合わせて読みたい関連記事>

【必読】海外MBAの準備で必ずやるべきこと2つと理由を丁寧に解説(実体験)
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社会人として働きながら海外MBAで得たものは?


Timと筆者のZoomインタビュー

3つあります。

MBAで学んだこと①:ネットワーク

同じクラスメートはもちろんの事、香港にもieビジネススクールの卒業生の集まりがあり、同じ業界(不動産)で働いている方々も多くいます。
情報交換はもちろん、転職活動のサポート等も頻繁に行われています。

MBAで学んだこと②:授業のよる学び

上で挙げた通り、企業の競争戦略やファイナンスは、自身にとって新しい領域であり視野が広がりました。

MBAで学んだこと③:クラスメートから新しい価値観

グループで同じ課題に取り組むにしても、取りくみ方や注目するポイントが全く違います。そのため、議論をしていてもとても大きな学びになりました。

社会人として働きながら海外MBAで学んだこと

・卒業生を含むネットワークの構築
・授業による学び
・視野が広がり、多様性のチームでのリーダーシップを学べた

MBA卒業後の進路は?

実は既に転職活動は完了していて、22年1月より新しい会社で働きます(同じ業界で転職)。

給与水準やポジションは変わりませんが、コミッションの額が増えたため、成果を出せばより多くの給与がもらえる環境に身を置きました。

そして時期は未定ですが、将来的に米国に移住したいと考えています。

幸運なことに、先で説明した通り、米国にもieビジネススクールの卒業生ネットワークが強く構築されています。
いつの日か、そのネットワークを駆使して米国の不動産業界で働ければよいなと思っています。

まとめ

・在学中に既に転職済み
・ただ将来的には移住・転職を検討している(MBAネットワークをフル活用)

実際に転職活動でMBAは評価してくれるか?


写真提供:Tim本人より

はい、してくれます。

特にリクルーターは、MBAを保有している事で紹介してくれる案件の質と量が異なります。
量はいわずもがな、質的な面は、例えば給与が高い、ポジションが高い、特別な待遇がある、などです。

ただし気を付けないといけないのは、実際の面接のとき。
面接者のポジションが役員クラスで、かつ彼らがMBAを保有していない場合、MBAの話を全面に出すと気分を害する人が少なくありません。

いわゆる、嫉妬ですね。

なので、その場で盛り上がらない限りはMBAの話は極力最低限にして、実務の実績をアピールするのが一番良いかと思います。

まとめ

・MBAは役にたつ。リクルーターに案件される仕事の質と量が上がる。
・質的な面の優位は、給与が高い、ポジションが高いそして人事上で特別扱い、などがある
・ただし実際の面接ではMBAは余り前面に出しすぎない。

===以上、ありがとうございました!Tim!===

なお海外MBA保有者や海外勤務者にお勧めの転職エージェントを紹介します。

僕はこれらの転職エージェントから転職し、現在は南アフリカに駐在しています。(赴任手当なしで年収8桁突破しました。)

【2024年まとめ】海外勤務やハイクラスに強い厳選転職エージェント12選(海外駐在を実現)
海外勤務ができる厳選転職エージェント12選を紹介します。「全方位型」や「20代ハイキャリア」、「MBA修得者」や「留学・海外経験者」などの分野別に海外勤務ができる分野別の厳選エージェントを紹介しています。僕はこれで、大手グローバル企業に転職し、アメリカと南アフリカ勤務を実現しました。

さいごに


提供:Tim本人より

いかがでしょうか?

MBAでよく聞くメリットや疑問、例えば、

「MBAではネットワークを構築できる」
「勉強した内容って実際に活かせるの?」

このようなメリットの具体例(不動産業界の転職・米国への移住)、疑問点(ファイナンス知識を保有している株式の会社の分析に活かす)に対する1つの回答ではないかと思います。

次回のインタビューもお楽しみに!
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他にも、多くのインタビュー記事を掲載しているので、良ければご覧ください。

参考:MBAインタビューの記事のバックナンバーはこちら
この記事を書いた人

▶大手グローバル企業で入社3年目に海外駐在に選抜され5カ国7年超駐在し、新興国で挑戦し続ける▶一刻も早く海外に出るため、英検1級/TOIEC 925を含む資格を11個取得。世界トップランカーのieビジネススクールでEMBA取得▶6年で3回昇格しマネジメントへ。マーケティング部長として多国籍チームを率いる▶グローバルで活躍する日本人を増やすため、グローバル人材育成プログラムGlobal BootCampを開発・主催。

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