【保存版】MBA取得|ビジネススクールの選び方 9つの軸を徹底解説

MBA

こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。

社会人経験も積んできたし、そろそろビジネススクールに行ってMBAでも取得したいな。ただ、沢山スクールがあって選びにくい・・・どんな軸で選べばいいかな?

この記事では、このような疑問にお答えします。

僕は、36歳で世界ランキング7位のieビジネススクールでEMBAを取得しました。

ビジネススクールを選ぶ際、シンガポールや米国へスクール訪問したり、MBAからEMBAへ変更したり、5年ほど時間をかけた末に決定した経緯があります。

その5年間の調査で得た知識を、本記事でまとめています。

この記事で分かること

・ビジネススクールを選ぶ9つの軸
・ビジネススクールを選ぶ際のものの考え方
・おススメのビジネススクール(別記事で紹介)

それでは解説していきます。

【保存版】MBA取得|ビジネススクールの選び方 9つの軸を徹底解説

【まとめ】ビジネススクールを選ぶ際に考慮する9つの軸

僕がビジネススクールを選んだ際に、考慮した優先順位で並べています。

ビジネススクールを選ぶ際に考慮する9つの軸
①グローバルランキング(QS/ Financial Times)
②国(国内か海外か)
③地域(北米、アジア、欧州、その他)
④オンライン・オフライン・パートタイム
⑤スクールの専門性
⑥MBAかEMBA
⑦入学のハードル
⑧期間(12か~24か月)
⑨費用

①グローバルランキング(QS/ Financial Times)

最初の軸は、ビジネススクールのグローバルランキングで、僕が最も重視した点です。

世界ランキングは以下の2つが有名で、僕もビジネススクールを選びで参考にしました。

僕が重視した理由は、グローバルランクが高いビジネススクールのメリット4つを享受するためです。

トップ校のメリット4つ
・圧倒的な知名度
・卒業後のキャリアアップ(就職・転職・待遇)
・一生の自信になる
・ランキング外でMBAを取るデメリット(日本を例に)

圧倒的なのは、卒業後のキャリアの選択肢の広さでしょう。

トップスクールを卒業すると、就職先の幅がとても広いと共に、幹部候補待遇で迎え入れられる可能性もあるので、多岐に亘る機会に恵まれる可能性が極めて高いです。

1つ注意点ですが、MBAやビジネススクールの名前だけで就職はできません!仕事で成果を出していることが大前提。MBAは、職歴に華を添える程度のものと心得るべし。

そして、一生涯ついて回るブランド品を購入すると考えたら、グローバルランキングやスクール将来性の判断は極めて大切です。

トップスクールの魅力は、以下の記事で解説しているので、ご興味があればどうぞ。

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②国(国内か海外か)

2つ目の軸は、国内と海外のビジネススクールどちらにするかという点です。

僕の考え方はこうでした。

海外関連の仕事をするなら、海外ビジネススクールの一択

理由は、日本人管理職のMBA取得率の低さに伴う、MBA軽視の傾向です。

ここで1つ、MBAを志す方が、日本人からほぼ必ず一回は聞くセリフをご紹介します。

MBA取ってどうするの?うちの役員でMBA取っている人、1人もいないよ。

このセリフから分かるように、出世したいからMBAを取る、という視野狭窄に陥っている人がとても多いです。

いま所属している会社で出世するためだけにMBA取得を目指す人には当てはまる可能性がありますが、自分の視野やキャリアの選択肢を広げることも、MBAの醍醐味の1つです。

加え、海外関連の仕事をしているとき、海外のビジネススクール出身だと「あぁ、あそこのビジネススクールね」と理解してもらえるケースが多いですが、日本のビジネススクールは残念ながら、一部のアジアを除き無名です。

なので、海外関連の仕事をする人は、担当地域で著名なビジネススクール、または世界的に有名なビジネススクールを目指す事をおススメします。

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③地域(北米、アジア、欧州、その他)

3つめの軸は地域です。

地域がなぜ大切かというと、域内からの学生が集まっているためネットワークが構築できたり、アジアのシンガポール国立大学、アフリカのケープ大学のように域内では強いことが多いからです。

例外的に、グローバルに強い米アイビーリーグや仏INSEAD、HEC Parisなども存在します。

ちなみに、僕が欧州を選んだ理由は以下の通りです。

欧州のビジネススクールを選んだ理由
・オンラインMBAが充実
・学生のバックグラウンドが多様
・短い期間で卒業できる
・中東、アフリカと地理的に近い
・グローバル、地域的に強いスクールが多い

僕は、中東・アフリカで仕事をする人間ですが、将来的にもそうとは限りません。

なので、グローバルでも著名で、かつ中東・アフリカでもある程度知名度の高いビジネススクールを選ぶという事で欧州にしました。

僕はアメリカ英語が苦手という理由で、北米のビジネススクールは選択肢から消えました・・・。

④オンライン・オフライン・パートタイム

4つ目の軸は学習スタイル、オンライン・オフライン・パートタイムの3つです。

海外在住経験がなければ現地に赴きオフライン・パートタイムで、そうでなければオンライン。

現地で学ぶメリットは、何と言っても海外で生活をしながら学校に通えるという点

異文化の中での生活は、多くの気づきがあり視野が拡がるため、できれば一度は経験しておきたいものです。

更に、対面でクラスメイトと接する方がより親密となりネットワークがより強固になったり、部活動やサークル活動にも時間を割けるのが、現地でオフラインまたはパートタイムMBAのメリットです。

僕は、既にUAE・サウジ・エジプト・米国で勤務した経験があったため、オンラインにしました。

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⑤スクールの専門性

5つ目の軸は、ビジネススクールの専門性です。

例えば、僕の卒業したieビジネススクールは「起業家精神」に力を入れており、授業の30%ほどは起業関連の授業に割かれていました。

他にも、米スタンフォード、MIT、ハーバード、英LSBも起業家育成には定評がありますね。

ビジネススクールごとに、どの分野に強みがあるか宣伝していることが多いので、ホームページを見てみましょう。

逆に、専門性からビジネススクールを探したい場合は、例えばQS MBA rankingで、「Specialization」で選択すれば、ランキングが出てきます。

QS MBA Ranking 2021の専門性ランクで選択する画面

参考:QS MBA ranking 2023 (Entrepreneurship)

僕は、0→1を立ち上げられる能力を身に付けたいと思い、起業家育成で定評のあるieを目指しました。日本人はマネジメントには強いですが、事業を立ち上げられる人は少ないため、差別化になると考えたからです。

⑥MBAかEMBA

MBAとEMBAの違いですが、5つあります。

MBAとEMBAの違い5つ
・EMBAの学生は年齢層が高い
・EMBAの方が必要な実務経験が長く役職が高い
・EMBAの方が学費が高い
・カリキュラムが若干違う
・EMBAの方が少人数クラス

「年齢」は、EMBAの平均年齢は36歳~38歳、幅は30歳~50歳程度となっています。
一方、MBAは30代前後がメインとなります。

そしてEMBAが管理職向けであるため、既に役職についていたり自身で会社を運営している人が、MBAと比較すると多くなります。

費用もEMBAの方が若干高く設定されており、ieビジネススクールではMBA 600万円→EMBA 700万円と、約100万円の差がありました。

僕は、MBAで合格をもらっていましたが、入学前にEMBAに変更しました。ちょうど、課長代理の立場でマネジメントに興味があったためです。

EMBAとMBAの違いについての詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。

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⑦入学のハードル

7つ目の軸は、入学のハードルです。

入学のハードルを考慮することはとても大切です。

受験には2つ、英語(TOEFL or IELTS)とGMATという2つの難関試験のスコアメイクを行う必要があります。

ieビジネススクールでは、僕の場合は英語試験は免除、GMATの代わりに”ieGAT”という独自試験を受験(準備不要)したため、スコアメイクにかけた時間・費用はゼロでした。

英語とGMATのスコアメイクで、2年間で総額100万円以上投資している人も珍しくありません。

ご自身の立ち位置と、スコアメイクに投資する時間や費用もキチンと考慮しましょう。

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⑧期間(12か~24か月)

8つ目の軸、MBA取得までの期間です。

僕はオンラインだったのでそこまで重視はしていなかったのですが、仕事を辞め現地でビジネススクールに通学しながらMBAを取得する場合は、費用と直結するので死活問題です。

以下、ビジネススクールのさっくりとした地域別の在校期間を記しておきます。

MBA取得までの期間の目安(地域別)*
アジア:15か月~24か月
米国:24か月
欧州:12か月~24か月

*米国でも12か月で取得できるビジネススクールはあるので、あくまで地域別の主流な期間となることをご了承ください。

⑨費用

最後の軸は費用です。

Last but not least、僕はオンラインMBAだったので、本業で仕事をし所得を得ながらオンラインで学んでいました。

そのため、授業料以外の余計な支出は出ず、授業料以外の費用は高い優先順位にはなりませんでした。(ただし、授業料の支払いで苦戦)

例えば米国に住みながらで24か月のMBAを取得するには、以下の費用が掛かる事となるため、しっかりとした計画が必要です。

2年分の生活費+授業料+所得(機会費用)

ざっくりですが、世界的に著名なハーバード、ロンドンビジネススクールは、年間授業料が1,000万円、生活費が300万円程度と考えます。

そして年収800万円得ているとすると、総費用は4,000万円を超えます。

(授業料1,000万円 + 生活費300万円 + 所得800万円)x2年=4,100万円

厳密には、生活費は、ビジネススクールに行かなくても必要なので追加費用ではありません。
ここでは、「MBA取得に総費用」を算出しているため、計算に含めています。

熟考しましょう。

働きながらMBAを取得するメリット6つとデメリット3つ

メリット6つ
・費用が相対的に安い
・キャリアの中断がない
・学びと実践の両立
・対面の機会あり
・スケジュールが調整し易い(オンラインのみ)
・国内、海外への転勤が可能(オンラインのみ)
デメリット3つ
・グループワークの調整の手間がかかる
・本業が忙しいときはかなり大変
・スクールのイベント参加が限定的

本記事の趣旨とはずれるため詳しく解説はしませんが、興味がありましたら、以下の記事に詳細がありますので、ご参照ください。

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<参考>ビジネススクール・MBAに関する書籍の紹介

こちらの記事で、僕が実際に読んだ関連書籍や参考にしたサイトをまとめておりますので、興味があればご覧ください。

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【結論】ビジネススクールを選ぶ軸で優先順位を

ビジネススクールを選ぶ際の9つの軸を紹介しました。

ビジネススクールを選ぶ際に考慮する9つの軸
①グローバルランキング(QS/ Financial Times)
②国(国内か海外か)
③地域(北米、アジア、欧州、その他)
④オンライン・オフライン・パートタイム
⑤スクールの専門性
⑥MBAかEMBA
⑦入学のハードル
⑧期間(12か~24か月)
⑨費用

人によって優先順位が異なるので、まずはあなたが9つの軸の中で「何を重視するのか」を決めましょう。

優先順位が決まれば、あとは情報を調べて、スクールをリスト化して候補を絞ります。

とはいえ、時間・費用共に極めて高額な投資であるため、いくら調べても不安に思う事もあるでしょう。

そんな時は、スクールを実際に訪問したり、在校生・OBの方に話を聞いてみましょう。

僕は、シンガポールと米国で、合計6つのビジネススクールを訪問し、オンライン・オフラインで合計20人以上の方から話を聞いています。
副次効果として、この経験は、志望動機を作成する際に大きな武器となるというメリットもあります。

それでも、最終決定までに5年という期間を要しているほどの優柔不断ぶりです。笑

百聞は一見に如かず、行動しましょう。

記事は以上です。

この記事を書いた人

▶大手グローバル企業で入社3年目に海外駐在に選抜され5カ国7年超駐在し、新興国で挑戦し続ける▶一刻も早く海外に出るため、英検1級/TOIEC 925を含む資格を11個取得。世界トップランカーのieビジネススクールでEMBA取得▶6年で3回昇格しマネジメントへ。マーケティング部長として多国籍チームを率いる▶グローバルで活躍する日本人を増やすため、グローバル人材育成プログラムGlobal BootCampを開発・主催。

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