こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。
プラントエンジニアリングで、なるべく早く海外で働きたいと思っていますが、おススメの会社はありますか?
あります。
この記事では、電機・精密機器メーカーの海外研修制度(業務・語学・大学院派遣)11社を独自調査の結果をまとめています。
僕は、本記事で紹介しているある電機メーカー海外研修制度を利用して入社3年目から海外へ派遣されています。2年の研修を経て駐在員となり、合計4年半勤務しました。
【まとめ】プラントエンジニアリング|海外業務・語学研修・大学院派遣制度がある会社11社を徹底解説
【まとめ】プラントエンジニアリング11社
プラントエンジニアリング業界では、海外研修制度が充実している企業はあまり多くありません。
代わりに、実践として海外出張をかなり早い時期から行かせてもらったり、海外駐在できる可能性が非常に高いのが特徴です。
海外研修制度が最も充実しているのが、三菱重工・IHI・ジェイテクト・清水建設で、早い時期から海外業務研修や語学研修もあります。
①日揮:★☆☆☆☆
②千代田化工業:★★★☆☆
③栗田工業:★☆☆☆☆
④東洋エンジニアリング:★★★☆☆
⑤三菱重工:★★★★☆
⑥川崎重工:★★☆☆☆
⑦IHI:★★★★☆
⑧住友重機械工業:★☆☆☆☆
⑨ジェイテクト:★★★★☆
⑩鹿島建設:★★☆☆☆
⑪清水建設:★★★★☆
①日揮
出典:日揮ホームページ
日揮は、幅広い事業領域を対象とする総合エンジニアリング事業、機能材製造事業の二本柱で世界中にビジネスを展開している企業です。
先ず日揮は、海外の多くの拠点があり従業員の約20%が海外駐在に行くといわれており、海外業務研修の機会はあまり多くありません。
日揮には、海外事業を推進する「日揮グローバル」、国内外を統括する「日揮ホールディングス」、そして国内事業が中心の「日揮株式会社」の3つあり、それぞれ順番に、海外の関りが大きくなっています。
日揮では、入社3年以内のキャリア採用・新卒向けで、最長3カ月、国内外の建設工事現場・メーカー・設計会社などに派遣する制度があります。
そのほか、新入社員が入社から6カ月英語を継続的に学習するサポートするプログラムも用意されています。
②千代田化工建設
出典:千代田化工建設ホームページ
基本知識や語学向上を目指す研修制度で、入社して間もなく、海外研修(OJT)に派遣されて現地で仕事を行うことができます。
日本で仕事をして、慣れてきた頃に海外で仕事ができる機会がある会社はそう多くはないため、新人教育の一環になっているのは素晴らしいですね。
以下の体験レポートでは、カタールとマレーシアに派遣された体験談が取り上げられています。
③栗田工業
栗田工業は、水処理薬や水処理装置を開発・販売している企業です。
グローバル人材育成のため研修は実施しているようですが、海外に派遣する制度はないようですね。
なお、若手を積極的に海外出張へ派遣したり、最近は海外駐在に出ることも増えてきたようです。
海外で活躍したい方は、ぜひ考慮に入れたい会社です。
④東洋エンジニアリング
出典:東洋エンジニアリングホームページ
東洋エンジニアリングでは、海外勤務比率はかなり高く事務系の従業員で約20%程度となっています。
海外出張も多く、海外で早くから活躍したい人には大変おススメの会社です。
更に、「海外現場実習」という名の研修があります。
自身が担当しているプロジェクト現場のプラントで仕事をすることで、知識だけでなく、実践経験を積むことができます。
加え、韓国・インドなどの海外拠点オフィスで設計や技術を身につける「海外拠点OJT実習」も存在します。
・海外拠点OJT実習:オフィスで設計や技術に関わる
詳しくは、東洋エンジニアリングの人材育成ページから調べてみてくださいね!
⑤三菱重工
出典:三菱重工ホームページ
三菱重工では、2011年からグローバル対応力を強化するため、若手従業員の海外派遣制度(MGT: MHI* Global Training)が発足しており、年に10名以上が派遣されています。
*Mitsubishi Heavy Industryの略
体験談の中で、米国ロースクールに1年派遣され、米国の弁護士の資格を取得した方もいるので、幅広いチャンスがある会社ですね。
参考までに、三菱重工グループの教育体系を貼付しておきますね。
⑥川崎重工
出典:川崎重工業ホームページ
海外研修制度では、インターンシップとして、別会社の海外拠点に派遣する制度で、ATOS(一般財団法人 海外産業人材育成協会)の協力のもと派遣されています。
AOTSホームページによる、営業職の方がフィリピン商工会議所に1カ月半派遣されたという一般財団法人 海外人材育成協会のレポート「川崎重工業」が存在します。
そのほか、座学ベースですがOff JTの「グローバルビジネスタレント養成研修」や公募研修、そして英語学習プログラムが用意されています。
⑦IHI
出典:IHIホームページ
IHIは”Ishikawajima-Harima Heavy Industries”の略で、1853年創業の老舗の総合重工業会社で、売上高は約1兆1千億に登ります。(60%国内/ 40%海外)
「海外拠点研修」では、半年~1年間の期間で、語学研修と海外拠点で業務研修の両方を行います。
業務ではないですが「インド滞在集中研修」というプログラムが存在し、インドのチェンナイに6週間滞在し、異文化理解促進・語学力向上を目的とした研修制度で、毎年10名以上の人が派遣され、グローバル企業を訪問します。
更には、海外の大学や院への派遣もあり、日中はインターン、夜間で大学へ通うという制度も存在します。
国内では、業務時間内に集中的にビジネス英語を学習する4カ月のプログラムも存在するため、国内外で制度が充実しています。
⑧住友重機械工業
出典:住友重機械工業ホームページ
住友重機械工業は、海外研修制度や語学研修制度は残念ながらありません。
海外駐在制度はあるので、経験を積んでから海外駐在員として派遣してもらえるようにしましょう!
⑨ジェイテクト
出典:ジェイテクトホームページ
ジェイテクトは、若手のグローバル人材育成制度がかなり充実しています。
先ず海外トレーニー制度では、将来の海外駐在員を育成するために、若手社員を1年間派遣する制度です。
1年のうち2カ月は短期語学留学、残りの10カ月は現地法人で実務実習するという内容です。
更に、短期語学研修制度では、2カ月だけ海外の語学学校に派遣してもらえる制度で、業務上で高い英語力を求められる部署の人が派遣されます。
そして、社内英会話講座や海外赴任前研修も充実しており、かなりおススメの企業です。
ジェイテクトのグローバル人材育成制度
⑩鹿島建設
出典:鹿島建設ホームページ
鹿島建設の公式サイトにはっきりとトレーニー制度があるとは記載がありませんが、海外研修を実施している記録があります。
開発事業本部や海外事業本部では、入社4-10年次の若手社員を対象として「海外現地法人研修制度」がありそうです。
2019年頃から開始した制度で、毎年約2名を派遣し、2年間ほど海外勤務することができます。
もし制度が続いていれば、本部門に配属され、声をあげ続ければ選ばれる可能性はかなり高いと見込んでいます。
ただやはり、鹿島建設さんは海外駐在員が多いイメージなので、基本は日本で海外出張などで実務経験を積んでから海外派遣に選ばれることになりそうです。
⑪清水建設
出典:清水建設ホームページ
清水建設では、なんと新入社員の海外配置を2011年から実施しています。
更に、入社5年目のグローバル職全員を対象に、グループワーク・英語プレゼンを行うグローバルコミュニケーション研修を実施しており、語学研修制度もあります。
まとめ:プラントエンジニアリングは海外出張・駐在重視!
プラントエンジニアリング業界では、海外研修制度が充実している企業はあまり多くありません。
代わりに、実践として海外出張をかなり早い時期から行かせてもらったり、海外駐在できる可能性が非常に高いのが特徴です。
海外研修制度が最も充実しているのが、三菱重工・IHI・ジェイテクト・清水建設で、早い時期から海外業務研修や語学研修もあります。
①日揮:★☆☆☆☆
②千代田化工業:★★★☆☆
③栗田工業:★☆☆☆☆
④東洋エンジニアリング:★★★☆☆
⑤三菱重工:★★★★☆
⑥川崎重工:★★☆☆☆
⑦IHI:★★★★☆
⑧住友重機械工業:★☆☆☆☆
⑨ジェイテクト:★★★★☆
⑩鹿島建設:★★☆☆☆
⑪清水建設:★★★★☆
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海外駐在がしやすい企業200社のまとめ
2017年に東洋経済が海外勤務しやすい企業をリストアップし、その上に私独自の調査や私見、経験なども含めてまとめています。
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