こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。
今日は「新興国に駐在するということ」をテーマに記事を書こうと思います。
世界中どこにいても、「うまくいかないでイラっとする」経験をすることはありますよね。
いままで5カ国に住み、50以上の国を訪問してきた僕ですが、今回は、海外ならではの苦労話をしたいと思います。
ドンピシャ!お気に入りのアパートへ入居
筆者撮影
僕は現在、自動車メーカーに勤務しており、2021年4月に南アフリカに赴任してきました。
海外駐在の際は、予算が許せばなるべくホテルアパートメントに住むようにしています。
理由は、掃除に入ってくれること、アメニティの補充をしてくれるサービスは単身の僕にはありがたいためです。
今回は、南アフリカ特有の「計画停電」に対応であるジェネレーターが完備され、隣にモールやジム、カフェなどがある素晴らしいホテルアパートに入居させて頂くこととなりました。
おや?と思うことが
筆者撮影:家の近くのモール
内容も外装も素晴らしく、共同スペースの庭があったりとても満足度が高いアパートです。
レセプションの人も感じが良いし、何に対してでも一生懸命対応してくれるところも好感が持てます。
いざ入居の契約を結ぼうと、色々手続きをしているときに気になる事が。
「(ホテルスタッフさん)家賃の支払いは、毎月15日までにレセプションに来てお願いします」
ほぅ・・・。
家賃の自動引き落としシステムがないのか。
この国の特殊事情かな?と思い理由を聞いてもよくわからない説明なので、「郷に入らば郷に従え」精神で気にしていませんでした。
何度来ても「初めまして」
入居して最初の方は、いつも同じ人が対応してくれたので、何の問題もなく家賃を支払えていました。
異変を感じたのは、入居して半年くらいしたころでした。
今回も家賃の支払いをしに朝にレセプションに行き、「家賃の支払いです」と告げました。
すると、スタッフさん(以後、「第1スタッフさん」)こんな質問が。
「(第1スタッフさん)初めまして。部屋の番号は?名前は?」
初めて会う人だから確かに分からないよな、と思いながら、部屋番号や名前を告げます。
すると、書類などを探し始め、5分ほど経過したころ。
「(第1スタッフさん)契約書が見つからず家賃がいくらか分からない。申し訳ないけど、また明日来てくれませんか?確認しておきます。」
(Masa)え、そうなん?
パソコンとかにそういう情報ありそうだけど・・・。
こんなこともあるか、と思いながら部屋に戻ります。
翌日、支払いをしに再度レセプションへ。
そこには前日にに対応してくれた第1スタッフさんはおらず、また別の人が(以後「第2スタッフさん」)。
「家賃の支払いです」と告げると・・・
「(第2スタッフさん)初めまして。部屋の番号は?名前は?」
・・・まぁ初めてだし、分からないよね。
そんなことで怒るわけもなく、名前や部屋番号を再度告げます。
また何か書類を探したりパソコンをいじりながら5分ほど待ちます。
すると、「Mr. Masa?」と呼ばれたので、支払いのためクレジットカードを握りしめてレセプションに向かいます。
「(第2スタッフさん)契約書が見つからず家賃がいくらか分からない。申し訳ないけど、また明日来てくれませんか?確認しておきます。」
もちろん怒りません。大人だもん。
ありがとう、よろしく頼みますと告げ、部屋に戻ります。
あれ、駐車場に入るカードが使えない?
翌日は出社だったので、オフィスへ。
住んでいるホテルアパートは、セキュリティがしっかりしているので、駐車場へ入るのにもセキュリティカードが必要です。
いつも通り帰宅すると、駐車場へ入るセキュリティカードが使えなくなっています。
「(Masa)携帯と一緒に持っていると電磁波の影響で使えなくなるアレかな?」
こんなことを考えながら、再度使えるようにしてもらうため、駐車場から離れたアパートのレセプションに向かいました。
セキュリティカード止めましたよ。だって家賃支払ってないから
車を止め、ホテルのレセプションへ行き、セキュリティカードが使えないから確認してほしいと依頼しました。
するとレセプションのスタッフ(以後「第3スタッフさん」)から一言。
「(第3スタッフさん)初めまして、Mr. Masa。残念ながら、家賃を支払っていないので、セキュリティカードは止めました。早急に支払ってください」
開いた口が塞がらず、顎が外れそうになりました。
よく見たら、第3スタッフさんも初めて見る人なので、そりゃ昨日の会話とか分からないよね。
経緯を説明すると、第3スタッフさんが答えてくれます。
「(第3スタッフさん)いえ、引継ぎもされてないし、システムをみてもそのような追記事項は1つも書いてありません。」
なぜか彼は少しイラつき気味です。
まぁ確かに彼からしたら僕は、ただの家賃を払わずに滞納してセキュリティカードを止められているヤバイ奴にしか見えないですよね。
もちろん、当時の僕はそんな客観的な視点を持つほど大人でも冷静でもありません。
温厚な僕も激おこですよ。激烈クレームです。
そして支払いへ
こちらも、かなりイラっとした口調で今までの経緯を話します。
彼はの頭の中は依然、なぜ家賃を払わずに滞納してセキュリティカードを止められているヤバイ奴がここまで怒っているのかだろう。
ただエビデンスがないため、第3スタッフの彼も納得しきっておらず話は平行線です。
彼も客商売なので、提案します。
「(第3スタッフさん)OK Sir.分かった。明日また来てくれ。セキュリティカードは使えるようにするから。家賃の額は今日調べて明日連絡する」
第3スタッフ、お前もか。
ここまで来て信じるお人よしではありません。もちろん、全力Rejectです。
全然無理。いま調べてくれ。ここで。誰に確認してでもいま解決してくれ。
「(第3スタッフさん)・・・OK Sir。」
明らかに不服そうだけど、僕が悪いのか?
家賃を払わずに滞納してセキュリティカードを止められているヤバイ奴にクレーム入れられたらそりゃ不服か。
第1、第2スタッフの方々と同じく、書類棚を調べ始めました。
今まで見つけられなかったの、分かるわけないよなーなどと考えていると、30秒ほどで戻ってきました。
「(第3スタッフさん)家賃、xxxxxxランドですね。支払いお願いします。」
ありがとう。ようやく支払える。とても嬉しいよパトラッシュ。
・第1・第2スタッフさんは、同じところを探してなぜ見つけられなかったのか。
こんなことを考えるのは愚問です。
「なぜ自分はこの世に生を受けたのか」くらい哲学的な問いです。答えなんかありません。
大人の対応へ
無事に支払いを終えたところで、第3スタッフさんに対してアツくクレームしてしまったことを謝ります。
彼もホッとしたようで、一件落着。
車も駐車場に入れてようやくゆっくりした時間を過ごすことができます。
ゆっくり落ち着いてきたところで、早速、ことの経緯、顛末は全て不動産会社に強いクレームを入れました。
次の日から、彼の姿をレセプションで見ることはありませんでした。
(ウソです。今でも仲良くやっています。)
結局、このクレームが功を奏したのか、そこから約半年間、同じようなことは2度ほどしか起こっていません。
ただ似たような出来事を別のトピックで経験したため、気持ちが落ち着いたら筆をとります。
まとめ
海外駐在である小さい苦労でしたが、実際に受けると物凄くイラっとします。
特に第3スタッフさんがキレたときなんかは、「どの口が言ってるんだ」と果てしない怒りを感じます。
お気づきかと思いますが、この経験だけでなく、普段から似たような細かいことが続いている中での今回の事件でした。
とはいえ、そのストレスも含めてクレームしてしまったことは反省です。
1つ学びがあるとしたら、こんな状況でも「他責にしない」ということです。
あ、いや、さすがにこれは他責でいいか。笑
冗談はさておき、ここからが勝負の分かれ目で、「このまま愚痴を言い続けるか」、「怒りつつも再発防止を考え実行できるか」はキーとなります。
僕の場合は、不動産会社と相談して全スタッフが見れるシステムに家賃を見れるようにしてもらい解決しました。
そもそも何でそんなこともやっていないんだという疑問はおいておきます。
推察するに、レセプションのスタッフの方がいじれないシステムだったりと、ホテルにはホテルの事情があるのでしょう。
似たようなことが仕事でも起こりうるので、いくら怒っても、愛情で包んで一緒に解決策を考えていきましょう。
次回は、「車がロックされた編」をお届けします。
記事は以上です。
合わせて読みたい関連記事はこちら