【体験談】海外駐在と現地採用を経験し、グローバルキャリアをデザインする

グローバル人材インタビュー
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こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x 海外MBAを保有しているマサ (@mappyinME) です。

グローバルに活躍する人材から、海外で活躍するために必要なスキルやマインドセットをインタビューを通じて学んでいきます。

今回は、海外7カ国で勤務経験があり、現在はタイのバンコクで働いている大手人材会社でGeneral Manager(部長)を務めている八木洋平さんにお話を伺いました。

この記事で分かること
・海外駐在と現地採用の実体験談(メリットとデメリット)
・グローバルに活躍するために必要なスキルやマインドセット
・グローバルキャリアのデザインの仕方

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八木さんのキャリア

八木さんは、立命館アジア太平洋大学(APU)を2009年に卒業後新卒でリクルートエージェントへ入社し、以来、人材エージェントの領域で活躍されています。

同社で上海駐在1年間経験した後、アジアの就職・転職に特化した大手人材会社に海外転職し、その後は東南アジアを中心に、10年以上も海外で勤務している経験を持ちます。

働いた国は7国にのぼり、Managing Director(経営者)も経験しています。

現在はタイのバンコクに在住し、同社にてGlobal Planningの部長職を務める一方、今後海外で働きたい日本人向けに「Global Career Design」というコンサルティングサービスを提供しています。

■グローバルキャリアデザイン(公式サイト
Twitter
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そんな八木さんに、海外で成果を出す方法を聞いてみましょう。

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八木さんの現在のお仕事


—-現在勤務されている会社の業態、八木さんのお仕事内容とポジションを簡単にご紹介お願いいたします。

今は大手人材会社にて海外専門の経営企画として働いています。

私はタイのバンコクに住んでいますが、チームのメンバーは日本、台湾、ベトナムに点在しており、バーチャルチームを率いています。

私のいる海外経営企画のチームがグローバル全体の財務、人事、ITその他バックオフィス全般のサポートを行っていて、チームメンバーで業務分担をしています。

その中でも私はITの分野の比率が高いです。

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海外に興味を持ったきっかけは?


—-八木さんは現在タイ在住ですが、そもそも海外に興味を持ったきかっけを教えてください。

海外に興味を持ったのは大学時代です。

高校まではずっと地元の公立校で留学経験などもありませんでしたが、在学生の約半数が留学生という立命館アジア太平洋大学(APU)に合格・入学しました。

学生の半分が留学生という事で、様々な国の人たちと交流を持ったのがきっかけで、海外に強い興味を頂くようになりました。

当然、在学中に英語を学ぶ必要があり、友人と会話やディスカッションをする機会も多くあったため、英語への苦手意識もなくなり、更に少しだけですが英語ができるようになっていました。

といっても、APU在学当時はTOIECで600台くらいだったと思います。

リクルートエージェントの海外駐在から海外現地採用のきっかけ


—-リクルートにて海外駐在の後、現地採用にて大手人材会社で勤めていらっしゃいますが、きっかけを教えて頂けますか?

先ず、新卒でリクルート(当時はリクルートエージェント)に入社しました。

当時のリクルートエージェントは海外進出をほとんどしておらず、留学生が半数を占めるAPUを卒業したにも関わらず、就活の時にはあまり海外を意識してなかったのでそれが表れていますね。

今でこそリクルートは海外売上比率が5割程?だと思うのですが、当時は数%という会社でした。

海外を意識するようになったきっかけは、社会人になって再会した大学時代の友人たちの活躍です。

彼らが就職しグローバルな仕事をしているということを聞いて、それが羨ましくもあり入社時は意識してなかった海外を意識しだしました。

ちょうどそのタイミングで海外研修制度の社内公募制度が始まり、応募したら幸運にも選考に合格したので、社会人4年目という早いタイミングで中国に1年間派遣して頂くことになりました。

この海外派遣をきっかけに、駐在や現地採用という海外の雇用の枠組みも初めて知りました。

1年の海外研修を経て日本に帰ってきてしばらくたった後、仕事にも慣れてきたこと、ポテンシャル採用がギリギリ可能な年齢である29歳(世間一般では20代)であったため、新たな環境にチャレンジしようと転職を考えていました。

当時はリクルートでITベンチャー企業の担当でIT業界が非常に盛り上がっていたため、そこへの転職を考えていました。

そんな時に先輩が、ある人材会社のマレーシア法人の立ち上げをすると聞いて、思わず「自分も行きたい」と伝えました。

当時29歳かつ独身だったので、判断基準は2つとシンプルでした。

転職時の判断基準2つ
1. 今しかできないチャレンジ
2. 迷ったときに難易度が高い方を選ぶ

ということで、この一言がきっかけで、海外現地採用でマレーシアで働けることとなりました。

その後、マネージャー→支社長→エリアマネージャーと経験することになるのですが、支社長になったタイミングで現地採用から駐在に雇用が変わりました。

海外駐在と海外現地採用のメリットとデメリット


—-海外駐在と海外現地採用の両方をご経験された八木さんにお伺いしたいのですが、それぞれのメリットとデメリットをお聞かせ頂けますか?

現地採用/駐在のメリットデメリットをまとめたいと思います。

> 海外駐在 現地採用
メリット ・日本の社会保険を含めた待遇がよい
・VISA費用など会社負担で家族帯同できる
場所、キャリアを自分で選べる
・現地の社会保険に入る
・働き方は現地メンバーと一緒
・昇進の基準も現地メンバーと近い
デメリット ・勤務地などは会社の指示
・現地の社会保険には入らない場合がある
・業界や会社にもよるが、サービス残業や土日の接待含めて長時間になることもある
昇進の基準が本社に紐づくことがある
・日本の社会保険に入るなら個人負担
・家族が配偶者VISAの場合、自分で手配する必要がある可能性がある。

海外駐在と現地採用どちらが良いかというのは永遠に言われ続けているテーマですね。

上記にマトリックスを書いてみましたが、それぞれのメリットデメリットがあります。

正直なところ待遇やお金の面では海外駐在に軍配が上がります。とはいえ日本と海外で両方で給与がもらえて日本の倍くらいの給料がある、という人は超大手の一部の方だけだと思います。

また、物価にもよりますがシンガポールのいる方は、大手企業の駐在員でも家族がいると貯金を切り崩しているという話も聞きます。

現地採用のメリットはなんといっても自由度です。

自分の働きたい国を選べますし、事前に企業をリサーチしておくと入社後の働き方もある程度選べるという点は現地採用の大きなメリットです。

駐在員は会社から命令されていくものですが、現地採用は自分の意志で海外へ行きます

そのため自分のスキルや経験を選考の場でアピールする必要があります。言語はもちろんですが、資本に関わらずなぜ日本その地で日本人を採用するのかを考えましょう。

日系企業への営業をしたいから日本人が良いのか、日本企業のカルチャーを社内に根付かせたいのか、日本人をターゲットにビジネスをするからなのか、など。

これは会社にもよりますが、東南アジアの駐在員の場合、海外はまだまだ昭和っぽい働き方や雰囲気がある会社も多いなという印象です。

9年以上海外で働いて感じる、グローバルで活躍する人の資質とは?

—-9年以上、海外の第一線で活躍されているYoheiさんの視点から、グローバルで活躍するために必要な資質とはなんでしょうか?

グローバルで働くうえで私が一番大切だと思うことは、その国の人や文化をリスペクトすることです。

日本と比較して●●がイケてないということを言う人がいますが、海外に来ているので違いがあるのはあたり前です。もちろん業務上日本の文化を現地の方に理解をしてもらう必要がある事も多いです。

とはいえ、私たちは外国人としてその国で働かせてもらっているという感謝の気持ちを持つことが大切だと思います。

その他業務を進めるうえで必要なことを箇条書きで書いてみますね。

ハードスキル
TOEIC(800以上あると割と求人を選べるようになります)
・会計事務所やコンサルティング会社なら簿記2級以上やUSCPA、公認会計士など
ソフトスキル
・自分の考えや意見を伝える。(伝え方は国によって差があります)。
時間外の依頼や仕事は基本しない
・現地の方は定時出社退社が基本なので、そのつもりで働く。
・いわゆる「詰める」ということはしない
人前で怒らない

今後のキャリア展望について


—-グローバルな環境で9年以上働いておりますが、今後はどのように働きたいと考えていますか?

私はおかげさまで、7か国で生活をし(兼任も含めて)8か国で働いてきました。

割とどんな場所に行っても生活ができる気がしています(笑)

今は子供もいるため、今後は子供の成長に合わせて家族が過ごすのに最適な国で生活して払きたいなと思います。

自分は仕事ありきというよりも、人生がベースにあったうえで働き方を決めていくという考え方をしています。

—-八木さん、ありがとうございました!

【まとめ】20代は先ず海外に行くことを優先しよう

八木さんも僕自身もそうですが、20代に海外に出ることによって、視野やキャリアの選択肢を拡げました

八木さんの場合、マレーシアで働くことを皮切りに、様々な国の支社長を務め、現在はタイのバンコクで働きながら次のステップを考えています。

僕は、25歳で海外に出たことで、日系グローバル企業に転職するときに、かなり強い追い風になったこと、海外では学歴(修士号など)が大きな影響力を持つことを知り、働きながら海外MBAを取得しました。

会社の研修制度を利用し若いうちに派遣してもらったり、自ら海外の現地の企業へ飛びこむのも1つの選択肢になるでしょう。

もちろん、最低限の語学力を日本で身に付けたり、現地へリスペクトを持って勉強していくこと、異文化理解を学ぶことは必須です。

グローバルキャリアをデザインしていく上で、八木さんがコンサルティングサービスを提供しているので、興味があれば無料相談で問い合わせてみてください。

■グローバルキャリアデザイン(公式サイト
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なお、僕が実際に利用した海外転職に強いエージェントをまとめた記事もありますので、興味があればご覧ください。

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記事は以上です。

この記事を書いた人

▶大手グローバル企業で入社3年目に海外駐在に選抜され5カ国7年超駐在し、新興国で挑戦し続ける▶一刻も早く海外に出るため、英検1級/TOIEC 925を含む資格を11個取得。世界トップランカーのieビジネススクールでEMBA取得▶6年で3回昇格しマネジメントへ。マーケティング部長として多国籍チームを率いる▶グローバルで活躍する日本人を増やすため、グローバル人材育成プログラムGlobal BootCampを開発・主催。

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