【実体験】海外駐在中に転職は可能!転職方法と海外キャリアに強い厳選転職エージェント13社

グローバル転職

こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。

・海外駐在中に転職するとき、どんな理由から?
・海外駐在・在住しているのだけど、日本に帰りたいので転職活動をしたい。できるのかな?
・日本の企業だと、やはり一度は帰国しないといけないの?費用がかかりそう・・・。

この記事ではこんな疑問にお答えします。

僕が転職したときは、2015年UAEに駐在中に日本のエージェントを通じて転職活動を行い、約4か月で日系大手企業2社、米系外資企業1社から内定をいただきました。

そしてコロナ禍の2022年南アフリカ駐在中は、大手総合商社2社の最終面接まで経験しました。

この記事でわかること

・海外から転職活動をする際のステップ
・3つの実例(完全対面型、完全リモート型、ハイブリッド型)
・グローバルキャリアに強い厳選転職エージェント13社

なおこの記事は、僕自身の2015年と2022年の転職活動経験、知人の人事採用者の方のお話を基に作成しており、最新のコロナ禍での企業の対応もカバーしています。

それでは解説していきます。

【実体験】海外駐在中に転職は可能!転職方法と海外キャリアに強い厳選転職エージェント13社

海外駐在中に転職する前に考えること

日系企業での海外駐在では、一部の企業を除いたほとんどの場合、少ない駐在員枠の中で選抜されて3~5年ほど海外派遣されることとなります。

そのため「海外駐在中に転職活動をするなんて、よほどの理由がないと難しいのでは?」と心配される方が多いと思います。

実際その通りで、あなたを海外駐在に推薦してくれた人との禍根を残したり、駐在中に転職することでそのポストがなくなり、将来の駐在員候補への道も閉ざしてしまう可能性があるため、慎重に意思決定をする必要があります。

転職後もその企業の方と良好な関係を保っておきたい場合、海外駐在期間を全うした上で、日本に帰任してから転職活動をした方がよいでしょう。

一方、ご自身の人生なので、どうしてもやりたいことがある、またはやむを得ない事情がある場合は、素直に会社に伝えましょう。

真摯な気持ちが伝われば、きっと応援してくれるはずです。

海外駐在中に転職する理由5つ

さて、海外駐在中で最も多い転職理由を5つ紹介します。

海外駐在中に転職する主な理由5つ

1.ご自身・ご家族が、労働、生活環境に耐えられなくなり、帰任も難しい場合
2.所属会社が経営危機となり、将来が危ういから
3.どうしてもやりたいことがあり、任期まで待てないため
4.会社の方針と合わないため
5.任地に残りたいから

1.は仕方ないですよね。

耐えがたい仕事、生活環境で働いていて帰任もできなければ、もうやめるしかありません。
ご自身やご家族の健康や精神状態が最優先ですので、躊躇する必要はありません。

2.は「本当にあるの?」と思う方も多いですが、僕はこの理由でした。

当時、所属企業が深刻な経営危機で、給与が5%ダウン、賞与も年間で2か月分(出るだけ有難い)という状況で、かつ業績回復の見通しも立ちませんでした。
給与もさることながら、将来への不安と、部署異動がしにくくなっていたこと、そして既に4年半駐在しやり切った感があったことから、転職を決意しました。

3.は、例えば起業が該当します。
僕の場合は、29歳だったのでポテンシャル採用が見込める最後の歳だったこと(実際はもう少し大丈夫)が、転職のきっかけの1つとなりました。

4.は会社の方針と合わなくなり、任期でも退職してしまう場合です。

5.は多く聞きますが、日本帰国後の仕事に希望が持てず、そのまま現地で就職してしまう場合です。

日本に帰国すると、今まで大きな裁量権を持って取り組んでいた仕事から、業務管理中心の仕事になるため、つまらなくなるからだと推測されます。

周りが転職活動を始めたことも、大きなきっかけの1つでしたね。

【キャリア相談したい!】海外駐在中にコーチング受けてみるものあり

そもそも海外駐在中、キャリアや転職について相談できる相手が少ないので、視野が狭くなりがちです。

そのため、転職を決意する前に、コーチングを受けてみるもの1つの手です。

「人に色々話していたら、やりたいことが明確になってなんかスッキリした」

こんな経験ありませんか?

コーチングでは、コーチから色々な質問や問いを投げかけられ、気づきを得られる機会を積極的に提供してくれ、このスッキリ感を得る手助けをしてくれます。

コーチングとティーチングの違い

引用:Coaching by web

現在の仕事や帰任後のキャリア、漠然と将来に不安を感じている方にはオススメです。

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もし「同じ立場の海外駐在員に話を聞いてもらいたい!」ということであれば、ツイッター経由でDM(メッセージ)頂ければ、相談に乗りますのでお気軽にどうぞ。

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まさのTwitterアカウント(@mappyinME)

海外駐在・在住中に転職する方法(ステップ別)

基本的に、日本で転職活動を実施するときとほとんど同じです。

ここからは、ステップを1つずつ解説し、必ず聞かれる「なぜ駐在中に転職をするのか?」という質問への回答事例とともに、利用したおススメ転職エージェントを紹介します。

なお、僕の転職活動での実体験から、面接の通過率を上げる方法をいかにまとめているので、よければどうぞ。

採用現場の知見をフル活用した、再現性がかなり高いやり方ですので、参考になると確信しています。

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【準備編】キャリアの棚卸し~書類準備~転職エージェント登録

まずは、転職活動の【準備編】と称して、それぞれ説明していきます。

【準備編】

<ステップ1>キャリアの棚卸し
<ステップ2>書類準備
<ステップ3>転職エージェント登録

<ステップ1>キャリアの棚卸し

キャリアの棚卸しは、転職活動の骨子となる部分なので初めに取り組みましょう

大事なポイントは以下の通りです。

キャリアの棚卸のポイント3つ

・専門性
・実績
・年齢別に求められること

1つずつ詳しく解説していきます。

専門性

目安ですが、1年以上であれば経験あり3年以上であればプロフェッショナルと呼んでも差し支えないでしょう。

そして日系企業にありがちな、「なんでも屋さんだったので、専門性がなくて・・・」というあなた、安心してください。

必ずあります。

アドバイスとしては、まずはご自身が所属している部署名(例:営業部、マーケティング部、など)を専門分野として考えてみてください。

その専門分野で、ご自身が携わってきた仕事の内容、成果、役割を説明してみましょう。

その後に、インターネットで同じような専門性を持っている人の例をいくつか探して参考にすれば、ほぼ出来上がりです。

僕の場合は、専門は「中近東・アフリカ地域のマーケティングのプロジェクトマネジメント」または「中近東・アフリカ地域のビジネスマネジメント」です。

実績

ここでは実績を書き出してみましょう。

例えば、「不況の中で周りが軒並み予算を下回る中で僕は120%達成」など、数値化するとより想像しやすくなります。

管理系で実績が数値化しにくいという方、定量化する方法はいくつかあって、例えば「業務効率化で業務量を20%カット、金額にすると年間1億円の削減」などです。

自身の業務を全てリスト化・見える化して、効率化した業務を書き出してみることです。

年代別に求められること

近年変わってきてはいますが、年代別に求められることがある程度決まっています。

年代別に求められること

20代:ポテンシャル採用
30代:専門性や成果が求められる
40代~:専門性、成果とマネジメント経験

日系でも外資でも、20代~30代前半であればポテンシャル採用もあるので、明確な成果がなくても、転職希望先への情熱や動機などがはっきりしていれば、採用してくれる可能性は十分あります。

年代別に求められる能力を意識しながら、履歴書や職務経歴書を作りこんでいきましょう。

<ステップ2>転職先のターゲットを絞る

キャリアの棚卸しが終われば、次は転職先イメージの解像度を上げる作業です。

いくつか考える軸があるので、解説していきます。

考える軸4つ

・業界:メーカー、SaaS、商社、コンサル、銀行、保険、VC(Venture Capital)、など
・職種:マーケティング、営業、コンサルタント、新規事業、など
・地域:日本、または海外
・ポジション:スタッフ層、準管理職、管理職、など

ここで、僕が実際に絞った転職先イメージを共有します。

・日系または外資の自動車・スポーツ用品メーカーで、マーケティングスタッフ職(29歳)
・日系メーカーまたは商社で、新規事業の管理職(36歳)
・日本の外資系SaaS企業で、マーケティングの管理職(36歳)

面接を合計50回以上受けてきた経験からですが、漏れなく聞かれるのが、それぞれの軸に対して「なぜ?」や「経験の有無」です。

なぜメーカー?
なぜマーケティング?
なぜ新規事業?
なぜ管理職?

「なぜメーカーが良いのか?」、「なぜマーケティングを希望しているのか」などと自問自答を、1つの軸に対して3回ほど繰り返し、必ず回答できるようにしておきましょう。

<ステップ3>書類を用意する

必要なのは、履歴書と職務経歴書の2つです。

コンサルなどでは、別途、課題のプレゼンテーションの提出が求められたりしますが、上の2つは必ず求められます。

転職サイトでひな型をダウンロード、書き方も参考にできますので、日本語版・英語版の両方とも準備しておきましょう。

日本語・英語のテンプレートと書き方DODA
英語のテンプレートと書き方Manpower

本記事で紹介したステップ1とステップ2で相当に考え込まれているはずなので、履歴書・職務経歴書の作成はそこまで苦労しないかと思います。

<ステップ4>転職エージェントに登録する

常に人材を募集している会社は存在しないため、転職活動をする際は、機会を逃さないように求人情報を常に得られる体制を築くのが鉄板です。

希望してた会社が、つい先日募集を終了して「早く申し込んでおけばよかった・・」という人を何人見てきたか・・・。

海外に強い転職エージェントのリンクを置いておくので、先ずは登録して(無料です)、現在海外マーケティングをを募集している会社の情報を常に得て機会を逃さないようしましょう。

*注:一部、ポリシーの変更などで海外在住者を受け付けないエージェントもある可能性があるので、登録後、エージェントさんへご確認ください。

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種類 転職エージェント 年齢 フォローアップ 特徴
1 全方位型 doda 20代半ば~ ツール、パートナーエージェント制度が充実しているため、紹介企業の幅が広い。「海外勤務」に特化して調べると、かなりヒットする。
2 パソナキャリア
3 リクルートエージェント
4 ハイキャリア JACリクルートメント 20代後半
~40代
ハイキャリア・海外勤務を中心に厳選された求人。求人の質とマッチレベルが高い
5 samurai Job JACと同じく、ハイキャリアの海外系仕事が中心。きめ細かい対応で内定が取りやすい
6 ランスタッド(ranstad)
ハイキャリア求人が中心。日系、海外のグローバル企業が多く、若手からシニアまで幅広くカバー。
7 アクシスコンサルティング 外資系企業やIT、コンサルティングに特化しているため、極めて強い。希望者は登録必須。
8 エンワールド・ジャパン かなり厳選された求人の案内
9 ロバートウォルターズ 厳選された外資系企業、日系の海外案件も多い。
10 20代特化型
ハイキャリア
アサイン 20代 「価値観」に応じた転職の支援。「View」というアプリの情報発信も豊富
11 海外・留学経験者 The Beyond Border 20代・30代 海外や留学経験のある方向けに特化したエージェント
12 MBA取得者 Axiom 30代~ MBA修得者に強いエージェント。MBA壮行会も主催。
13 バイリンガル WeGlobal Inc. 20代・30代 バイリンガルに大きな強み。とてもきめ細かいサポートとマッチングが売り。

記事も置いておきますね。

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【必ず聞かれる!】海外駐在中の転職理由(事例あり)

海外駐在中に転職活動をしていると、「なぜ海外駐在中に転職活動をしているのか?」という質問が必ず来ます。

もちろん人それぞれですが、僕が使用していた海外駐在中に転職活動を行っている理由の事例を、年代別に共有しますね。

【20代の事例】
・海外駐在中に幅広い経験をしているうちに、マーケティングが最も自分に合っているし、大切だと確信した(理由も添えて)。
・今の会社では、経営危機で異動が制限されているため、要望するも実現せず、今後も見通しは不透明
・ビジネス企画で幅広い経験をしてきた。20代も最後、今後はマーケティングに専門性を絞りたく、転職を希望
【30代の事例】
・今後、管理能力を問われるマネジメントよりも、新しい価値をゼロから創り出せる新規事業の専門性が大切と思う。
・現職とMBAで、新規事業案を起業家や現職の経営層に提案する経験を通じ、人材の不足を実感した。
・そこで、新規事業の創出が経験できる仕事に就きたいと強く希望している。
・新規事業立ち上げの経験はないが、提案は経験済み、案の実行はビジネス企画やマーケティングの経験があるから可能
・現職では新規事業の重要性に気付いているものの、過去数年間、具体的なアクションがない。そのため、会社の外に機会を探している。

キーポイントですが、どちらの事例も現在の会社でやりたいことを実現できず、やむを得ず外の会社を探していることを強調しましょう。

実際に、異動や帰任交渉をしているものの、実現していないと説得力が増しベターです。

採用する側の立場からすると、採用しても駐在中にまた転職されるのではないか?という不安があるためです。

なお、20代はポテンシャル採用狙い

30代は、半分ポテンシャル採用狙いですが、成果を強調してパフォーマンスを直ぐに出せることをアピールしています。

【実践編】選考のパターン3つ(実例あり)


海外駐在中の転職活動では、以下の3つのパターンがあります。

選考パターン3つ

・完全対面型
・完全リモート型
・ハイブリッド型

ツイッターで、転職活動の経験がある方にアンケートを取り、以下が結果です。

コロナ禍では、ハイブリッド型や完全リモート型が劇的に増えてきていますが、いまだに完全対面も存在しています。

それぞれ、実体験を基に解説していきます。

完全対面型

全ての選考過程で対面の面接を求めるパターンで、11%がこの方法を採用しています。(ツイッター調べ)

面接の渡航費用が補填されるかどうかを事前に確認の上、受けるかどうか決めましょう。

なお僕自身、面接を受けるために、何度かUAE⇔日本の間を、週末に往復した経験がありますが、週末に10時間以上のフライトを複数回乗るのは、正直言ってかなりきついです。

個人的には、リモートワークが推進されている現代において、完全対面型の企業はよほど納得できる理由がない限りは、候補から外すようにしています。

理由は、入社しても毎日出社が前提の可能性が高く、環境変化に対する柔軟性に欠けているのではないかと推察されるためです。

なお前回の転職活動では、完全対面の企業は1社のみでした。

完全対面型の企業例
・外資のスポーツメーカー1社

完全リモート型

海外駐在員に優しい完全リモート型も存在し、57%がこの方法を採用しており、最も好まれる採用方法となっています。(ツイッター調べ)

コロナ禍で南アフリカの駐在している僕の例ですが、全ての面接をリモートで完結でき、内定まで出る企業も存在しました。

最後に内定受託をするかどうかは実際に対面して決めることができる機会が面接者側に与えられており、その企業にかなり好感を持しましたね。

完全リモート型の企業例
・大手総合商社1社

ハイブリッド型

リモートと対面の組み合わせで、28%がこの方法を採用しています。(ツイッター調べ)

海外駐在員の方への注意点として、対面の最終面接までに期間を空けすぎないようにしましょう。

僕の実体験ですが、一時帰国の際に対面の最終面接予定でしたが、その前の面接から4か月後という話で調整をしていました。

なんとその間に当該企業が他の候補者の採用を決定したため、採用活動自体が終了してしまいました。

ただ僕も、内定を頂いても駐在終了後の1~2年後の入社と条件を付けていました。

企業側が「いま人が欲しいから採用活動をしている」ことから他の候補者を探すのは必然であること、1~2年後の入社ということでモチベーションが高くないと判断されたと推察します。

ハイブリッド型の企業例
・大手自動車メーカー2社
・外資系スポーツメーカー1社
・大手総合商社1社

【参考】海外転職 現地採用が気になる方は

海外転職 現地採用は、例えば日系企業の海外法人や海外の企業に直接雇用される形態です。

海外転職 現地採用に強い転職エージェントや使用すべきツールについて、以下の記事で詳しく解説しているので、興味があればご覧ください。

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関連記事のまとめ

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もし「同じ立場の海外駐在員に話を聞いてもらいたい!」ということであれば、ツイッター経由でDM(メッセージ)頂ければ、相談に乗りますのでお気軽にどうぞ。

相談はこちら
まさのXアカウント(@mappyinME)

面接通過の確度アップ方法↓

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記事は以上です。

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