【現役駐在員が解説】海外駐在員になるには?高確率で選ばれる方法5つ(海外勤務が多い企業も紹介)

海外駐在
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こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。

・海外駐在員になりたいけど、なかなか自分に話が来ないけど、選ばれる方法はある?
・新卒で日系大手に就職して、なるべく早く海外駐在に出たいけど、どんな企業を選べばよい?
・海外駐在を目指すにあたり、準備しておくことはある?

このような疑問に答えます。

僕は今までのキャリア13年の中で、5カ国へ7年間駐在し、選ばれて海外に派遣された回数は2社で3回にのぼります。

自身の経験や、他社の海外駐在員の方からの聞き込み内容なども踏まえ、再現性の極めて高い駐在員になる方法を具体的に解説します。

この記事で分かること

・海外駐在員になるための方法5つ(企業選び)
・海外駐在がしやすい企業リストと職種3つ
・外資企業でも海外駐在の可能性はある!「外資系企業は海外駐在できない」という誤解を解く
・【超実践的】高い再現性!海外駐在になるためにやるべきこと3つ

それでは解説していきます。

【現役駐在員が解説】海外駐在員になるには?高確率で選ばれる方法5つ(海外勤務が多い企業も紹介)

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就職 転職で海外駐在員になる方法5つ

先ずは企業選びですが、方法は5つあります。

海外駐在員になるための企業選び方5つ

・日系グローバル企業で働く
・海外駐在前提の案件に応募する
・駐在がほぼ約束されている企業で働く
・海外に進出しているベンチャー企業で働く
・外国企業のグローバル本社で働く

1つずつ解説していきます。

日系グローバル企業で働く

最もスタンダードな方法で、日系グローバル企業に就職・転職し駐在員に選ばれることです。

僕の場合は、全てこのパターンで駐在しています。

グローバル企業であれば、海外に拠点を設立し収益をあげています。

ほぼ全ての拠点に日本人が派遣され駐在していますが、通常は2~5年の任期があるため、任期が終われば、別の候補者が同ポジションに派遣されることとなります。

更に、グローバル人材育成のため、20代半ば以降の若手も駐在員や業務研修生として積極的に海外派遣している日系グローバル企業も増えています。

そのため、強く希望すれば海外駐在できる可能性は高いです。

海外駐在前提の案件に応募する

こちらは中途採用限定になります。

企業によっては、海外駐在することを前提に採用を進めている企業もあり、ピンポイントで転職する方法です。

こちらは、海外駐在経験を求められることが多いですが、長期出張や海外ビジネスを推進、グローバルなチームと働いた経験があれば、採用される可能性はあります。

なお、僕の登録しているDODAで見ると、海外駐在前提、または海外駐在員候補という案件は、2022年9月時点で200件以上ありました。

海外駐在前提の例#1(日立建機)

海外駐在前提の例#2(みずほ株式会社)

海外駐在員候補者の例#1(富士フィルム)

出典:DODA

注意点ですが、なるべく「海外駐在前提」の案件をみるようにしましょう。

「海外駐在員候補」とは、極端に言うと海外部署に所属する人全員が候補者です。

そのため、「海外駐在に行ける!」と早合点せず、慎重に見極めましょう。

海外駐在前提の案件はレアなため、転職エージェントに登録して、常に最新の求人情報が入ってくるようにアンテナを張っておきましょう!記事の最後に、厳選エージェント13選もあるのでよければご覧ください

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駐在がほぼ約束されている企業で働く

海外での売り上げがメインであるため、最初から海外駐在を前提に採用している企業もあり、そこを狙います。

僕の知る限りで海外駐在をほぼ前提として採用している企業や団体は以下の3つです。

海外駐在がほぼ間違いない企業・団体3つ

・太知ホールディングス
・JICA(独立行政法人 国際協力機構)
・JETRO(独立行政法人 日本貿易振興機構)

このような企業を狙って就職・転職するのも賢いやり方でしょう。

特に太知では、中近東・アフリカ・中南米地域を中心に海外駐在がほぼ間違いなく、ホームページでも明言しています。

太知ホールディングス採用ホームページより

出典:太知ホールディングス採用ホームページ

他に見つかれば、アップデートしていきますね。

・太知ホールディングス:中途採用ホームページ
・JICA(独立行政法人 国際協力機構):中途採用ホームページ(22年9月時点で20名程度募集中)
・JETRO(独立行政法人 日本貿易振興機構):中途採用ホームページ

こちらは、エージェントでは取り扱っていないケースが多いため、それぞれホームページから申し込みましょう。

海外に進出しているベンチャーで働く

海外に進出しているベンチャー企業で働くと、高確率で海外駐在することが出来ます

以下はDODAで検索した、海外駐在が前提のベンチャー企業例で、全て2000年以降の設立です。

日系の老舗企業と異なり、強いバイタリティを持ちながら現地で事業を推進しているため、グローバルな経験と幅広いビジネス経験を積むにはベストな選択です。

最初の「Terra Motors株式会社」は、ガイアの夜明けでも取り上げられたEVベンチャーで知人が経営職に就いており、先進気鋭の素晴らしい会社です。

Terra Motors株式会社

株式会社ロジバルエクスプレス

株式会社ラクス

これらの求人に興味があれば、DODAでみることができますのでどうぞ。

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外国企業のグローバル本社で働く

外国企業のグローバル本社で働く選択肢は、外国語が出来て異文化の環境で働くことが苦でない人におススメの方法です。

例えば、海外の大学を卒業したり、海外ビジネススクールでMBAを取得したのち、ロレアルやGEなどの多国籍の外国籍のグローバル企業の本社で採用され、海外駐在員として選ばれるという要領で、日系企業のやり方と同じです。

正直、かなりハードルは高いですが、チャレンジしてみる価値は十分にあります。

南アフリカにも、BMWから派遣されているドイツ人や、フランスのワインメーカーから派遣されているフランス人など、数多くの他国の駐在員をお見掛けします。

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外資系企業で海外駐在員になれる?

外資系企業で海外駐在員になれます。

多くの記事では、外資系では海外駐在はないと解説されていますが誤解です

先ず、日本に存在する外資系企業は、外国籍のグローバル企業が、日本市場での販路開拓を目的として設立するケースが大半であるため、海外駐在の機会は多くないのは事実です。

ただ少なからず海外駐在の可能性はありますので、候補からは消さないようにしましょう。

また、欧米のグローバル企業だと、人事制度が進んでいて「海外転籍」の可能性もあるので紹介します。

更に外資系の場合、日系企業と異なり本人の同意なく海外への転籍や駐在はなく、かつ勝手に日本に戻されたりすることはありません。

以下、ツイッターで本記事を投稿した際の外資経験のジェリーさんのコメントを参考までに貼っておきますね。

外資企業で海外駐在する

外資で、日本に長く存在している企業は基本的に海外赴任が存在しますので、代表的な企業3つを紹介します。

海外駐在がある企業3つ

・ネスレ・ジャパン
・P&G・ジャパン
・ユニリーバ・ジャパン

ネスレ・ジャパン


出典:ネスレジャパンのホームページ

2022年9月現在、ネスレ・ジャパンから20名程度の方が海外で勤務しており、アジア・ヨーロッパ・アメリカなど多岐に亘ります。

参考:ネスレ・ジャパンホームページ Careers FAQ(入社後のキャリアについて)

P&G・ジャパン


出典:P&Gジャパンのホームページより

P&Gでは、地域本部があるシンガポールへの派遣を中心に、海外駐在ができる可能性があります。

しかもそこまで少ない数ではなさそうです。

Facebookでの海外駐在員のインタビューが掲載されているので、良ければどうぞ。

ユニリーバ・ジャパン


出典:ユニリーバジャパンのホームページより

ユニリーバでも短期(1~3か月)から長期(1~2年)、更には転籍の可能性があります。

外資系の企業で国内マーケットの営業やマーケティング手法を身に付け、海外駐在もできる機会があるのは良いですね。

外資企業で海外転籍する

他、BCGやマッキンゼー、ユーロモニターなどの外資コンサルティング会社、Amazonなどの欧米系の外資では、海外の支社へ「転籍」が比較的容易に可能です。

本人が希望しポジションに空きがあり上司が承認すれば、1~2か月後には日本→香港へ異動し勤務、ということも十分可能です。

デメリットは、海外駐在でなく転籍であるため、海外駐在員が受けられる住宅補助や所得税の補助、車の支給や保険費用負担などの福利厚生が受けられないケースが多いので、注意しましょう。

本記事の趣旨とは外れますが、海外駐在員だけでなく「海外で働く」ことに興味がある方はぜひ調べてみてください。

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海外勤務が多い企業200社リスト

参考までに、海外勤務者が多い日系企業のリストを貼付しますね。

海外勤務者の多い上位50社を掲載しており、業界別の海外勤務率で言うと総合商社(20.0%)→化学(12.1%)→建設(5.8%)→機械(4.7%)→メーカー(4.2%)の順で高くなっています。

なお、駐在員の人数で言うとメーカーが圧倒的に多いのでご注意を。

海外勤務者が多い企業トップ50

フルリストは、以下の参考資料をご覧ください。

海外駐在員になりやすい職種3つ

日系企業で海外駐在員になりやすい職種3つを紹介します。

海外駐在員になりやすい職種3つ

・財務会計
・生産管理、技術や開発職
・マネジメント(営業、マーケティング、社長など)

先ず、日系グローバル企業は、まるで嫉妬に狂う人が、恋人の行動を束縛するかの如く、現地の企業経営をコントロールしたいと考えています。

そのため、カネ周りの管理をする財務会計は日本人の中堅・ベテランが派遣され、複数人体制である事が多いです。

そして同理由から、メーカーの場合は生産管理、技術や開発職の派遣もかなり多く行われています。

そしてマネジメントですが、こちらはMD(Managing Director=社長)から、営業やマーケティング部長などの上級管理職が派遣されます。

なお、海外業務研修生は、職種や立場にこだわらず、あらゆる部門に派遣される可能性があります。

ちなみに、海外駐在のメリット・デメリットや、海外駐在員の出世の可能性については、以下の記事を参考にしてください。

\関連記事はこちら

https://masa-learn.com/kaigai-funin/

https://masa-learn.com/overseas-assignment-good-for-career-path/

海外駐在員になるために準備すべきこと

海外駐在員に選ばれる人には特徴があります。

安心してください。

英語や仕事の評価だけが海外駐在員に選ばれる基準ではなくて、海外留学経験など全くない僕でも、この方法で海外に出ることが出来ました。

今日からできる、再現性の高い方法をこれから解説します。

海外駐在に選ばれる人の特徴5つを網羅しよう

詳しくは別記事で解説しているので、こちらでは海外駐在に選ばれた人の具体例を3つ紹介します。

Aさんの場合(36歳の中堅)
社内ネットワークを広げ、常に海外駐在者の帰任情報に気を配り、空きが出る情報を掴んだら、上司や人事にそのポジションに後任として赴きたいことを伝える。
事前に上司や人事には「海外駐在にすぐ行きたい」と伝えており、そのために仕事はきちんとこなし、自己研鑽も欠かさない。
ピンポイントでポジションを指定し、海外駐在コミュニティでもAさんの名前は知られていたため、無事海外駐在に選ばれた。
→ネットワークとピンポイント戦略
Bさんの場合(28歳の若手)
行動で海外駐在に相応しいことを証明した。多くの若手が必ず短期の海外での語学研修に派遣されるのだが、そこで海外に適応できる素養がある事を証明。
例えば、社内では発言を積極的にする、自ら新しい仕事を取りに行き、かつプライベートでも現地のコミュニティにどっぷりつかる。
結果、研修後に海外駐在を言い渡された。
→行動力×発信力で海外適応能力を証明する戦略
Cさんの場合(24歳の新卒)
スキルもネットワークもない新卒。ただし、「今すぐにでも海外駐在に出たい」と上司、人事、同期、誰にでも強い発信を続けた。
口だけだなく、未熟ながら仕事も一所懸命にこなし、業務外の自己研鑽も欠かさない。熱意が上司に伝わり、海外出張に派遣してくれる機会を掴み、現地で海外駐在員とのネットワークを構築。
そこから、実務の腕は未熟だが、2年間の海外業務研修生としてなら欲しい、という現地社長の声で、海外業務研修の参加が決まった。
→熱意と行動力でポテンシャル採用戦略

こちらは具体例ですが、上の5つの特徴をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。

\関連記事はこちら

https://masa-learn.com/overseas-expat-selection/

海外駐在に必要な英語力を身に付ける(英検2級、TOEIC 700点~)

ずばり、海外駐在に必要な最低限の英語レベルは英検2級、TOEIC 700点~です。

ただし、海外駐在を希望し転職する場合は、少なくともTOEIC 800点に加えて、英語で実務した経験を持っておきましょう。

なお、英語力で最もキモとなる「スピーキングとリスニング」は、オンラインで英会話にどっぷりつかる事をおススメします。

無料体験もあるおススメの英会話は以下の記事で紹介しているので、興味があればどうぞ。

\厳選オンライン英会話サービスやおススメ英語教材の記事はこちら

https://masa-learn.com/overseas-assignment-required-english-skill/

簿記と貿易実務は必須

僕は海外駐在前に、アピールのため資格を10個取得したのですが、英語以外で必ず取得しておいた方が良い資格を2つ紹介します。

海外駐在で必須の資格2つ

・簿記2級
・貿易実務C級

先ずは簿記2級

海外駐在では、マネジメントのポジションに就く可能性が高いです。

そのため、子会社の経営状況を、財務諸表を読みながら議論する機会が多々あります。

場合によっては、エクセルを開いて、費用や収益を1つずつ検討するケースもあります。

そのため、財務諸表の読み方が分からないと、マネジメントとしての素養を疑われ信用が失墜する危険性があるため、基礎的な読み方は必ず理解してから海外駐在に臨みましょう。

そして貿易実務C級

国際貿易が伴う仕事に就く方は必須です。

基礎的な国際貿易の商習慣、実務、インコタームスなどを知ることで、現地で初めて聞く単語を減らし、現地ではどんどん知識を吸収しましょう!

詳しい学習方法やおススメの教材を知りたい方は、以下の記事をどうぞ。

\関連記事はこちら

【海外駐在の準備】海外駐在前に必ず取得しておくべき資格6選(現役駐在員が解説)
海外駐在前に準備として取るべき資格6選です。海外5か国に6年以上駐在している僕が、海外駐在に行く際、または行く前にアピールしたい場合、どんな資格を取得するべきか理由も併せて解説します。現在までに資格も10個以上取得しており、その中から厳選した6つ(必須3つ、おススメ3つ)を理由も含めて解説します。

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【参考】海外転職 現地採用が気になる方は

海外転職 現地採用は、例えば日系企業の海外法人や海外の企業に直接雇用される形態です。

海外転職 現地採用に強い転職エージェントや使用すべきツールについて、以下の記事で詳しく解説しているので、興味があればご覧ください。

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【2024年版】海外転職 現地採用に強いおススメの厳選転職エージェント14選を地域別に紹介します。海外就職や現地採用では、現地の転職動向や国の情報、例えば給与水準や労働環境、治安や政治の安定度合いなどがが、就職する国を決める大きな要素となります。転職エージェントに登録し、最新情報を常に得られる体制を築いておきましょう。

記事は以上です。

この記事を書いた人

▶大手グローバル企業で入社3年目に海外駐在に選抜され5カ国7年超駐在し、新興国で挑戦し続ける▶一刻も早く海外に出るため、英検1級/TOIEC 925を含む資格を11個取得。世界トップランカーのieビジネススクールでEMBA取得▶6年で3回昇格しマネジメントへ。マーケティング部長として多国籍チームを率いる▶グローバルで活躍する日本人を増やすため、グローバル人材育成プログラムGlobal BootCampを開発・主催。

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