こんにちは!南アフリカの自動車マーケッターのマサ (@mappyinME) です。
今回の記事では、外国人と仕事し結果を出すうえで意識すべきことを網羅している書籍を9冊紹介します。
そんな僕は、社会人になってから5ヶ国で6年以上の勤務経験がありその中には最もタフと言われている「アラブ諸国」が4年半含まれています。
今回紹介する書籍は、僕が実際に海外に赴任する前や赴任中に読んだ本で、どれも全て実践し、今でも内省の意味を込めて読んでいるものです。
結果、現在も南アフリカに駐在していますしそれなりに順調にサラリーマンを全うしているので、成果は出ていると思います。
「グローバルスタンダードとはなんぞや?」
「日本人が外国人と働いて結果を出すためには何をしたら良いの?」
【保存版】外国人と働く人が読んでおきたい本9冊を紹介(現役海外駐在員が推薦)
それでは紹介していきます!
【まとめ】外国人と働く人が読んでおきたい本9冊
まとめるとこの9冊です。
・異文化理解力 相手と自分の真意がわかるビジネスパーソン必須の教養
・多様性の科学
・経営戦略としての異文化適応力
・海外で結果を出す人は、「異文化」を言い訳にしない
・海外勤務が決まったらすぐ読む本
・グローバルリーダーのための「トランジション・マネジメント」 海外駐在で成功するための条件
・武器になるグローバル力 外国人と働くときに知っておくべき51の指針
・世界級キャリアのつくり方 20代、30代からの〈国際派〉プロフェッショナルのススメ
外国人と働いて結果を出す人の条件
実用度:★★★★★
読む時間:3時間~
イリノイ大学でMBAを修得後、PwCにてパートナーとして働かれていた山本さん著書。
個人的には、この本が1番わかり易く、かつ個人の感覚とも合っていた気がします。
海外で結果を出すには、以下の6つが必要でこれは僕自身もいつも心に刻んで取り組んでいます。
1.専門性を身に付け活かす
2.論理的思考
3.議論をする
4.ダイバーシティ(多様性)を楽しむ
5.とにかく何事も経験、チャレンジしてみる
6.自分の軸をもつ
日本以上に海外では、「〇〇(国籍)人はこう」というステレオタイプを捨て、一人一人と向き合う姿勢が大切です。
これは、ほぼ全ての書籍で言われていることで、やはり本書でも取り上げられています。
例えば僕が本書を読んで改めて強く意識したことが、「議論をする」です。
事前にきちんと予習(インプット)をすることが大切で、議論の中では皆が予習をしていることを前提に意見を出し合い、その中から良い案を吟味します。
よって、会議前にはなるべく資料を読み込み周辺情報をインプットした上で、会議に臨むようにする事で会議での存在感が上がりました。
実務でも即使える、お勧めの一冊。
異文化理解力 相手と自分の真意がわかるビジネスパーソン必須の教養
実用度:★★★★★
読む時間:5時間~
Amazonのベストセラー本の1つで、必読書です。
世界トップ校の1つであるINSEADの客員教授のエリンさんの著書で、世界の文化を8つの指標に分けて、各国をプロットしています。
そのため、日本が他国と比べてどのような価値観を持っているのか位置づけを知ることが出来ます。
異なる文化を共有する外国人と働く、コミュニケーションを取るときに極めて大切な異文化理解。
正直、異文化理解が出来ないと、役職が高かろうがどんな専門性があろうが、外国人と働く際にお互いが苦労すると思います。
特にビジネスにおける異文化理解に特化しているので、頭にすっと入ってきやすくなっています。
多様性の科学
実用度:★★★★★
読む時間:4時間~
この本も最高傑作の1つで、多様性のチームの大切さを、多くの具体例を用いて解説しています。
特に、アメリカの諜報機関のCIAが、なぜ9.11を防げなかったのか、多様性の簡単から解説しています。
CIAでは、白人の優秀な人材に偏っているため、知能的に優秀ではあるものの、視野狭窄に陥っていました。
そのため、一般的なイスラム教の知識を持つ人なら気付けたことも、気付けず見落としてしまったが故に、9.11を未然に防ぐことができなかったとされています。
海外の方と仕事をする方は、必読の1冊です。
経営戦略としての異文化適応力
実用度:★★★★★
読む時間:4時間~
こちらは、ホフステード博士の理論「異文化理解の6次元モデル」を、更に読みやすく、現代風に実用的に解説している本です。
こちらは元IBMのホフステード博士が、世界中の文化を6つの指標に分け数値化をすることに成功しているため、とてもわかり易い理論となっています。
日本と海外を比較することで、日本人が陥りがちなミスを事前に理解し防げます。
例えば、日本は世界でトップクラスの「不確実性を回避したい国」、つまり自分のコントロール下に物事を置けることが良しとされています。
一方、インドでは「不確実性は不可避である」として、何かが起こったときに柔軟に対応するとして、不確実性を回避することに時間を割きません。
仕事では、夜中まで提案資料のQ&Aを作成して、質問に回答できないという事態を回避したい日本人と、聞かれて分からなければその場で対応すればいいじゃないというインド人。
考え方の相違で仕事では衝突しがちですが、お互い特性を理解していれば歩み寄る事が出来ます。
海外で結果を出す人は、「異文化」を言い訳にしない
実用度:★★★☆☆
読む時間:2時間~
グロービズ出版で、ふんだんに具体例や事例を用いて読みやすくなっています。
よく聞く、「~~(国)では」、「~~人(国籍)は」と、勝手にその国の人たちを特徴づけて、思考停止する危うさを説いています。
例えば日本人でも、一人ひとり違いますし、扱いもそれぞれ異なる事は皆が合意するところだと思います。
それが外国人の場合は、国や国籍を一括りにしがちですが、この習慣はやめましょうというメッセージでした。
他にも、「ひたすらGive」、「自分の軸をしっかり持つ」など、外国人と働くうえで欠かせないエッセンスが具体例と共に描かれています。
海外勤務が決まったらすぐ読む本
実用度:★★★★★
読む時間:4時間~
タイトルとは裏腹に、駐在だけでなく、日本で働くうえでも大切にしたいノウハウが詰まっている本でお勧めです。
海外での年代別キャリア構築の指針から、現地での仕事や組織のマネジメントの具体的な方法論、仕事に取り組む姿勢等を取り上げており、筆者がどれだけ本気で現地の仕事に取り組んできたか垣間見れる本です。
この本に励まされ、MBAの習得へ一歩進んだと言っても過言ではないです。
何度も読み返してしまったからか、読破に時間を要しました。
グローバルリーダーのための「トランジション・マネジメント」 海外駐在で成功するための条件
実用度:★★★★☆
読む時間:4時間~
ある慣れ親しんだ職場から、異文化の新しい職場へトランジション(移行)する際に再考するためには何が必要か説明しています。
海外赴任だけでなく、国内での転勤や転職などでも適用できる考え方です。
何度も海外赴任や異動を経験している人からすると「なるほど」と腹に落ちやすいかもしれないですね。
武器になるグローバル力 外国人と働くときに知っておくべき51の指針
<p>読みやすさ:★★★★★
実用度:★★★★☆
読む時間:3時間~
僕の母校、ie Business Schoolの卒業生である岡田さんが執筆しています。
マイクロソフトのシンガポールアジア太平洋地区の本部長で、仕事で使える正しい英語の本も出されており、とても面白いのでおススメです。
実務でOJTを受けているかのような感覚に陥るくらい実務的な本ですが、説明が丁寧で直ぐに仕事で使えます。
ところどころ使える英語フレーズ集もあるため、こちらも重宝します。
世界級キャリアのつくり方 20代、30代からの〈国際派〉プロフェッショナルのススメ
実用度:★★☆☆☆
読む時間:3時間~
発売は少し古い2006年ですが、今でも十分読めます。
実務的はないですが、海外でキャリアを作るためのマインドセットを、2人の国際キャリアを歩んできたプロフェッショナルが語るという内容です。
さいごに
Fabrik_viewさんの写真
いかがでしたか?
海外に行くにあたり、海外駐在や外国人で働いて結果を出す方法について記している本は、かなり沢山読んできました。
それぞれの本の主張はとても似通っており、それはつまり、日本人が海外で仕事をして結果を出すには方法論がある程度確立されているという事です。
上の知識をベースに、あなた独自の方法を編み出して行ってください!
記事は以上です。
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