こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。
異文化理解力を身に付けるには、具体的には何をすればいいの?そもそも、異文化理解ってなに?
この記事では、異文化理解を身につける具体的な方法6つと、異文化理解に慣れてきた人が特に気を付けること2つを解説します。
そんな僕は現役の海外駐在員で、現在は南アフリカで勤務しています。
過去、UAE、サウジアラビア、エジプト、アメリカで5年ほど生活・仕事をし、異文化理解を実践し続けています。
それでは見ていきましょう。
【必須】異文化理解力を身に付ける上で大切なこと6つと気を付けるポイント2つを解説
異文化理解とはなにか
異文化理解とは、自分の文化を理解し、
自分とは異なる考え方や価値観を受け入れること
異文化理解というと、海外のことを指すと思いがちですが、日本国内にも異なる考え方や価値観が存在します。
例えば、世代や年齢、性別が異なると考え方や価値観が異なり、歩み寄るには異文化理解が必要となります。
異文化理解はなぜ必要か?理由7つ
本記事の趣旨からは逸れるため詳しくは別記事に解説を譲りますが、異文化理解が必要な理由7つを簡単に説明します。
・理由①:グローバル化が進み外国人と接する機会が増える
・理由②:外国人と働き成果を出せる
・理由③:視野が拡がる
・理由④:語学が身に付く
・理由⑤:忍耐力がつく
・理由⑥:柔軟性が身につく
・理由⑦:自国の立ち位置を確認できる
詳しくは、実際に海外で苦戦しているグローバル人材の事例と共に、以下の記事で解説していますので、ご覧ください。
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異文化理解で大切なこと6つ
異文化理解で大切なこと6つを解説していきます。
・大切なこと①:英語を身に付ける
・大切なこと②:子供のように何でも好奇心を持つ
・大切なこと③:疑問は何でもぶつける
・大切なこと④:自習をする(本を読む)
・大切なこと⑤:積極的にコミュニケーションを取る
・大切なこと⑥:現場に足を運ぶ
1つずつ、具体的にどんなことか解説していきますね。
大切なこと①:英語を身に付ける
異文化理解を始める前に、英語を身に付けましょう。
語学が出来ないと、異文化理解以前にコミュニケーションが出来ません。
「数ある語学のうち、なぜ英語なの?」という疑問の声が聞こえてきますが、理由は、英語は約15億人に話されており、世界一使われている言語だからです。
2022年:最も話されている言語
出典:Statista
人口が多い中国の中国語、インドのヒンディー語を学んでもいいんじゃないの?という疑問が浮かんできます。
いえ、英語がベストです。
理由は、1英語話者の5億人の中には「ノンネイティブスピーカー」が相当数含まれているため、英語を母国語としない国の多くの方とコミュニケーションが取れるからです。
中国語とヒンディー語は、ほぼ母国語とする人で占められています。
スペイン語やフランス語も、英語と同様に世界に話者が多いので、第二外国語として学ぶのはアリです。ざっくり、スペイン語=南米圏、フランス語=アフリカ圏、です。
英語の目安や身に付け方は、以下の記事で詳しく解説していますので、興味がある方はご覧ください。
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大切なこと②:子供のように何でも好奇心を持つ
相手の文化に好奇心を持つ、これが最も大切です。
自分とは異なること、例えば生活習慣の違い、仕事の進め方の違いなどに、単純に興味を持つことです。
「なんでそういう行動をするんだろう?面白い!」この姿勢が大切です。
個人的には、例えば「イラっとしたとき」や「違和感を持ったとき」は、自分の視野を広げる良い機会ととらえ、必ず現地の方に質問するようにします。
大切なこと③:疑問は何でもぶつける
疑問点は、遠慮なく相手にぶつけましょう。
ここで1つ、留学生や海外駐在員しても、語学も異文化理解力が磨かれず帰ってくる典型例を紹介します。
それは、日本人同士で固まり、現地人とは最低限のコミュニケーションしかしないということです。
えー、そんなことある?
異国で生活するのは不安が付きまとうため、同じ語学、感覚で話せるコミュニティというのは心地が良いもので、そうなったしまう日本人はとても多いです。
僕も、とてもよく理解できます。
一方で、僕らが思っている以上に、現地の方は、外国人がどの程度現地に興味を持ち、溶け込もうと努力しているのか、その姿勢を見ています。
疑問をぶつける利点は、異文化理解だけでなく、実は相手に好感を持たれるという点も忘れてはいけません。
自分に好奇心を持ってくれると、人間、共通して嬉しいものです。
現地人に好感を持たれると、更に交流の機会が増え、異文化理解の機会が更に増えますよ!
大切なこと④:自習をする(本を読む)
異文化理解を実践する前に、書籍を読み自分なりの仮説を立てることをおススメします。
自分なりの仮説を立てると、いざ異文化コミュニケーションの場に立ったとき、相手の反応を見ながら仮説検証が出来ます。
そのため、異文化を理解するスピードがダントツに早くなります。
加え、自分の文化・相手の文化の傾向を理解していれば、全く予想外の事態に陥ることは、かなり少なくなるはずです。
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近日公開予定
大切なこと⑤:積極的にコミュニケーションを取る
キーポイントは、「自分から」積極的にコミュニケーションを取ることです。
外国人が皆、アメリカ南部やアフリカ人みたいに積極的に話しかけてくれるとは限りません。
初海外で、英語の会話にも自信がない人はかなりハードルが高いですが、ここは勇気を出して一度自分から話しかけてみましょう。
一度トライすることで、二度目、三度目のハードルがグッと下がります。
大切なこと⑥:現場に足を運ぶ
英語を身に付けて、異文化理解の本を読み事前学習したら、次はいよいよ実践です。
異文化理解力を身に付けるのは、やはり実際に異文化に身を置くことです。
海外旅行、1カ月の短期留学、海外ボランティア、何でも良いです。
海外旅行でも、空港でチェックインしたり公共交通機関を使うのも、全て勉強になりますよね。
ただ可能であれば、6カ月以上は現地に滞在しましょう。
日常の些末なこと、例えばスーパーで買い物する、外食する、バスや電車の予約を取る。
こんなところに、異文化理解のチャンスは数多く転がっています。
例えば、多くの海外では電車は10~15分遅れます。あまりに日常であるため誰も文句を言いませんが、日本人にとっては驚愕です。
異文化理解で気を付けること2つ
海外生活に慣れ、異文化理解力を身に付けた中級者に陥りがちな点を2つ紹介します。
・気を付けること①:出羽守(でわのかみ)にならない
・気を付けること②:偏見を持たない
気を付けること①:出羽守にならない
出羽守(でわのかみ)という言葉を聞いたことはありますか?
「海外では」「他業界では」のように、何かにつけて他者の例を引き合いに出して語る人のこと
引用:コトバンク
異文化理解の中級者が陥る出羽守パターンは2つあります。
1つは「日本を卑下するパターン」で、もう1つは「海外を卑下するパターン」。
興味深いのは、一見矛盾する2つのパターンが、1人の人間に内包されているケースが多いことです。
日本や海外の良さ、悪さはそれぞれあり、絶対的にどちらが良いという基準はなく、状況に応じて変化します。
誰でも陥る可能性があるので、気を付けましょう!
出羽守パターン1:日本を卑下する
自分は、日本外の先進的な視点を持っており、優秀なグローバル人材であることを強調したいがあまり出てしまう態度です。
特徴は、「だから日本はダメ」という態度です。
特に欧米や先進の新興国(ドバイやシンガポール)に現れるのですが、日本より進んでいる(と思われる)点を強調します。
凄く極端な例ですが、こんな感じです。
グローバル出羽守:パターン1の例
アメリカでわぁ~、シリコンバレーみたいに起業家が集まる地域があるけど、日本はない。だから日本はダメなんだ。
出羽守パターン2:海外を卑下する
自分はソニーやトヨタなど世界的に有名な企業を輩出している先進国の日本で、優秀で選ばれて海外に派遣された人間だから現地人とは一味違う、という態度です。
こちらは逆に、「自分が派遣されている国を卑下し、日本を上げる」ことで、そんなレベルの高い国出身ということで、自分の権威を上げようとしています。
パターン2は、主に新興国で発生します。
グローバル出羽守:パターン2の例
日本でわぁ~、スケジュールを綿密に立てて、プライベートを犠牲にしてでも目標を貫徹する。この国の人は責任感がないからダメなんだ。
気を付けること②:偏見を持たない
海外に慣れてくると、「この国の人はこうだから」と決めつけて、過去の経験や本で学んだことをそのまま当てはめて行動してしまいがちです。
もちろん、国ごとの特徴を理解して行動するのは、グローバル人材必須のスキルです。
ただ、国ごとの特徴はあくまで傾向で、同じ傾向が全ての人に当てはまる訳ではありません。
1人1人考え方は違うので、国ごとの特徴を理解した後は、対峙している人をちゃんと観て、理解するように努めましょう。
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【まとめ】
国内市場が縮小する日本で、新たな販路を求めて、日本企業が海外に進出していきます。
伴い、日本から海外に関わる人、海外に派遣される人などが、年々増加しています。
留学が決まる、海外営業に異動になる、海外赴任をする・・・決まってから異文化理解力を身に付けようと動いても、決して遅くはありません。
先ず、異文化理解力を身に付ける上で大切なこと6つを理解し、実践しましょう。
・大切なこと①:英語を身に付ける
・大切なこと②:子供のように何でも好奇心を持つ
・大切なこと③:疑問は何でもぶつける
・大切なこと④:自習をする(本を読む)
・大切なこと⑤:積極的にコミュニケーションを取る
・大切なこと⑥:現場に足を運ぶ
異文化コミュニケーションに慣れても、「出羽守」になったり、「偏見」を持たないように、常に注意しましょう。
記事は以上です。