こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。
グローバル人材を目指したいのだけど、そもそもグローバル人材ってどういう人?必要なスキルや身に付け方も知りたい!
こんな疑問にお答えします。
僕は、18歳まで野球に打ち込んでおり、部活を引退してから初めて英語を学習しました。
そこからグローバル人材を目指し、英語学習に打ち込み、現在までに5カ国7年以上で海外駐在をし、世界ランク7位のieビジネススクールでExecutive MBAを取得するに至りました。
・グローバル人材の定義
・グローバル人材に必要なスキル5つ
・グローバル人材になるメリット3つ
・グローバル人材になるためにやるべきこと
それでは見ていきましょう。
【徹底解説】グローバル人材とは?必要なスキル5つとメリット3つ(グローバルに活躍する)
グローバル人材の定義
グローバル人材の定義ですが、いくつか存在する中で、明快で分かりやすく、僕がしっくりくるものを紹介します。
「グローバル人材」とは、日本人としてのアイデンティティや 日本の文化に対する深い理解を前提として、ⅰ)豊かな語学力・コミュニケーション能力、ⅱ)主体性・積極性、ⅲ)異文化理解の精神等を身に付けて様々な分野で活躍できる人材のこと。
出典:総務省「グローバル人材育成の推進に関する政策評価書」
総務省の定義加え、他で紹介されているものを付け加えると、以下の5つになります。
・語学力
・コミュニケーション能力
・主体性、積極性とチャレンジ精神
・異文化理解力(自国への文化の理解も含む)
・柔軟性と好奇心
他にも、文科省や人材育成推進会議の定めるグローバル人材の定義があるので、参考までにリンクを置いておきますね。
グローバル人材が注目される理由3つ
・日本在住の外国人の増加
・グローバル経営人材の不足
日本の人口減少と経済の低迷
先ずは日本の人口減少の見込みです。
出典:HR Lab「グローバル人材の定義とは?必要なスキルや人材育成の流れを分かりやすく解説」
2010年に1億2,800万人の人口が、2060年には8,600万人まで落ち込む見込みです。
人口が減少するという事は、国内の内需が小さくなり、いま日本で存在している企業の売上を支えるだけの基盤が無くなるという事です。
人口が小さい国は海外に販路を見出すしかなくなり、そのために企業はグローバル人材を求めるようになります。
似たような国に、国内人口が少ない韓国があります。
韓国から生まれたサムスン電子や現代自動車などは、最初から国内でなく海外に目が向いており、急速にグローバル企業として台頭してきました。
日本在住の外国人の増加
2021年時点で、日本に在留する外国人は276万人と、コロナの影響で減少したとは言え、増え続けているからで、この数字は今後も伸びていくでしょう。(2010年:209万人→2019年:293万人*、年率伸び率は+4.5%)
*COVID-19発生の影響を除くため、2019年のデータを使用。
加え、在留の日本人の数も過去30年で約3倍(1989年:59万人→2020年:141万人)となっており、仕事で派遣されるケースも増えています。
これからは、日本企業に勤めるのが日本人中心であり続けるとは限りません。
日本で働きながら外国人と働く可能性もおおいにあるため、そのような人材と一緒に働けるグローバル人材の需要は増えていきます。
グローバル経営人材の不足
「海外事業を任せられる人材がいない」――。三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、ビジネスのグローバル化が進むなか、国内企業の7割以上が質・量ともに人材不足を認識しているという。
出典:日系新聞「グローバル経営人材、企業の7割以上で「不足」」
こちらは日経新聞(2018年4月4日)によると、グローバル経営人材の不足が足りないと回答した大企業(売上1,000億円以上)は80%にのぼります。
日本経済の停滞は、海外に販路を求めるほかなくなってきます。
そのため、グローバル人材は注目されており、今後も需要が大きく伸びていく事が確実視されています。
グローバル人材を目指すメリット3つ
メリット①:就職先の幅が広がる
メリット②:所得が上がる
メリット③:視野が拡がる
メリット①:就職先の幅が広がる
1つ目が、就職先の幅が広がる点です。
先ず、日系の企業に就職する場合でも、海外関連部門への道が開けます。
英語が話せないと配属されることがないため、その点でも就職先の幅が広がります。
更に、日系の会社だけでなく、国内であれば外資系の企業、海外であれば、海底転職や現地採用などで世界中の企業が対象となります。
英語ができると、このように就職先の幅が広がります。
メリット②:所得が上がる
2つ目は、英語が出来ると年収が上がることです。
理由は、多くの会社が昇格の基準にTOEICを設けているため、英語が出来ると昇格の可能性が上がるためです。
なお、英語能力と年収の高さには相関関係があることを、キャリアインデックスの1,000人からの調査で明らかとなっています。
出典:キャリアインデックス「英語力と年収は密接な関係あり。年収700万円以上の人は約半数が英語での日常会話や読み書きが出来ると回答」年収・転職 実態調査 vol.7:キャリアインデックス」
序章でも触れた通り、グローバル人材が不足しているため(日経新聞「グローバル経営人材、企業の7割以上が不足」)、希少価値があがり年収が高くなっているという事情もありますね。
もう1つは、日系企業だと海外駐在の可能性が生まれることです。
海外駐在では、海外勤務手当や手厚い福利厚生、そして税金を会社が支払ってくれるため、年収は1.5倍程度、手取りは2倍ほどになります。
海外駐在員の待遇の関する記事はこちら
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メリット③:視野が拡がる
最後のメリットは、視野が拡がることです。
日本で生活していると同質的な考え方になってしまいますが、海外で多様な人と接すると、新しい生き方を発見でき、人生の選択肢が広がります。
・定時に帰り、プライベートも大切にする価値観
・仕事以外のプライベート活動に精を出すこと(ボランティアや副業など)
・管理職に昇格する手段としてMBAを取得すること、など
グローバル人材に必要なスキル5つ
序章で取り上げた5つです。
スキル①:語学力(英語)
スキル②:異文化理解力
スキル③:コミュニケーション能力
スキル④:主体性・積極性・チャレンジ精神
スキル⑤:柔軟性と好奇心
1つずつ解説していきます。
スキル①:語学力(英語)
1つ目は、語学力です。
語学は、世界の人々が共通語として使用しており、義務教育で学習してきた英語がベストです。
グローバル人材は、英語力はどのくらいを目指せばいいかな?
英語力は、先ずはTOEIC 600点、英検準2級を目指しましょう。
以下は、僕の経験とインタビューを基に作成した、業務難易度別のTOEICと英検の目安です。
海外の業務の基礎がこなせるレベルを先ずは目指し、あとは実践を中心にしましょう。
英語の学習方法は、以下の記事の中に記載がありますのでご参考にどうぞ。
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スキル②:異文化理解力
2つ目は異文化理解力です。
先ずは異文化理解の定義です。
異文化理解とは、自分の文化を理解し、
自分とは異なる考え方や価値観を受け入れること
異文化理解力は、海外での生活、海外関連業務、留学、駐在、海外に関わる事柄であれば必ず必要になる能力です。
異文化理解というと、海外のことを指すと思いがちですが、日本国内にも異なる考え方や価値観が存在します。
例えば、世代や年齢、性別が異なると考え方や価値観が異なり、歩み寄るには異文化理解が必要となります。
異文化理解力はなぜ必要なのか、詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
日系企業の海外駐在員が、海外駐在に赴き陥りがちな失敗の事例もいくつか取り上げているので、想像しやすく大変おススメです。
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スキル③:コミュニケーション能力
3つ目はコミュニケーション能力です。
日本は「ハイコンテクストな社会」と言われています。
例えば、誰かに仕事をお願いするときは、細かい背景などを説明しなくても、資料をどのようなレベル感で、どのくらいの時間軸で作るべきか、なんとなく想像できます。
多国籍の集まる社会では、生きてきた環境も考え方も全く異なるため、1から細かい説明をしないと、きちんと考えが伝わらない可能性があります。(ローコンテクスト社会)
そのため、グローバル人材には、このような違いを理解し、適切なコミュニケーションを取れる能力が必須です。
海外に出たら、基本的には「ローコンテクスト」なコミュニケーション、つまり細かい事も確認するのが間違いないですよ!
スキル④:主体性・積極性・チャレンジ精神
4つ目は、主体性・積極性・チャレンジ精神です。
自分の頭で考えて、自ら行動し、新しいことにも進んでチャレンジすること
当たり前ですが、海外では日本ほど日本人が多くありませんし、サービスや売っている商品も異なります。
そのため、海外で分からないことは人に聞いて情報を集めたり、場所に飛び込んでいく必要がある場面が多く、即行動する積極性や自分で物事を判断する主体性が必須となります。
加え、海外の会社やビジネススクールでは、積極的に意見を共有することが求められ、会議や授業に参加して黙っていると、「意見がない人」と思われ、信用を無くしてしまいます。
なので、積極的に意見を発信したり、新しい仕事に取り組む姿勢が大切になってきます。
とはいえ、海外にも意見を言わず控えめな人も多くいますが、上司からの評価は芳しくありません。(僕も物足りないと感じてしまいます)
スキル⑤:柔軟性と好奇心
最後は、柔軟性と好奇心です。
グローバル人材に最も大切な素養ですね。
先ず、世界的に見て、日本の管理能力やオペレーションの遂行力、資料提案の質は、世界的に見ても大変レベルが高く、責任感がとても強く優秀です。
なので、長く日本で働いて海外に住むと、他国の人のレベルが低いと感じてしまう人が大変多いのが現状です。
ただし、違う側面から見ると、その国の人のレベルが低いのではなく「その国で生きていく上で求められている能力が違う」という解釈ができます。
例えば、深夜まで頑張って完璧な資料を作って上司に持っていくよりも、骨子やストーリーが出来た時点で、迅速に上司に共有した方が良い場合もあります。
主な理由は、状況の変化が早く、完璧な資料を作るよりもスピード重視でPDCA (Plan→Do→Check→Action)をどんどん回せるほうが重要視されているためです。
日本は特殊な国なので、日本流を押し付けずに、新しい考え方ややり方を吸収する姿勢が、グローバル人材には肝要です。
一方、役員向けの提案資料や修論などは、日本人特有の完璧さを追求する能力が役立ちます!
【難易度順】グローバル人材になるためにやるべきこと
こちらでは、あくまで「グローバル人材として海外に関わりながら働く」ことを目的とした場合にやるべきことです。
僕自身が実践してきたことに加え、知り合いのグローバル人材に聞き込みをした内容も織り交ぜています。
僕の考える難易度順に置いていますが、飛ばして頂いても構いません。
①英語を学習する(座学)
②英会話に行く(実践)
③海外旅行する
④海外関連の活動に参加してみる
⑤グローバル人材必須の基礎知識を身に付ける(日本文化・宗教・異文化理解)
⑥ビジネスの基礎知識を身に付ける(会計、貿易、など)
⑦日系企業の海外関連部門で働く
⑧海外に留学する(1カ月~1年)
⑨海外就職をする
⑩海外のビジネススクールでMBAを取得する
その他、例えば多様な人が集まりやすい都心部に行ったり、外国人の集まるコミュニティやイベントに参加したりするのもとても有効な手段です。
以下の記事で、グローバル人材になるためにやるべきことや、僕がおススメする本や資格、英会話、実際に参加できるイベントなどを紹介しています。
良ければご覧ください。
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近日公開予定
グローバルで働きたい人へ
グローバルに働く方法は大きく3つあります。
①海外転職現地採用で海外へ
②日系企業で海外駐在へ行く
③外資企業で海外駐在へ行く
先ずは、海外転職 現地採用で海外へ行きたいと考える方向けに、おススメの転職エージェントを紹介している記事があるので、ご興味がある方はご覧ください。
\海外転職 現地採用に強い転職エージェント記事はこちら/
次に、日系企業で海外駐在へ行く方法を、詳しく解説した記事もあるので、ご参考までに。
\海外駐在のなり方はこちら/
僕自身、今まで2社で5カ国に7年間で海外駐在した経験があります。
そのため、どの会社でもある程度再現性のある海外駐在員への選ばれ方や、海外駐在前提の求人に選ばれるノウハウを公開しています。
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