働きながら海外オンラインMBAを取る価値とは(MBAインタビュー#3)

MBA

こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x 海外MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。

今回は、世界ランキング7位(QS MBA ランキング 2022)のieビジネススクールのExecutive MBA卒業生インタビュー記事です。

第3回目は、21年12月にieビジネススクールのEMBAを修得した日本人の藤原茂晴さんにお話を伺いました。

今回は、「働きながら海外MBAをオンラインで取る。その価値とは?」をテーマに藤原さんのインタビューを紹介していきます。

「なぜ働きながら取る必要があるのか」、「オンラインMBAに価値はあるのか」、このような疑問に対するヒントが得られる内容となっております。

僕も改めて、「働きながら学ぶ」ことの大切さと大変さを改めて考えらせられました。

なお以下の記事では、一人称(僕、私)は全て藤原さんの事を指します。

それでは見ていきましょう。

働きながら海外オンラインMBAを取る価値とは(MBAインタビュー#3)

藤原さんのキャリア紹介

僕のキャリアは1社目のソフトバンク孫さんの影響を受けています。

キャリアプラン・20代でビジネスパーソンとしての基礎をつくり
・30代でビジネスの経験を拡げ
・40代で自身のビジネスで地元に貢献し
・50代で地元のリーダーとして市政を担い
・60代で教育者として地元の後継者を育てる

現在30代半ばですが、現職のSlackで日本マーケットでの急成長に携わりながら、今まで経験してきた事を体系化することを目的としてMBAを修了する事ができました。

MBAを取ろうと思った理由は「挫折」の経験

10点満点中、2点

この点数が、僕がソフトバンクアカデミアに参加して1年目の時の僕のプレゼン評価です。

よく考えれば、入社3年目でビジネスの基礎もよく分からない中、このソフトバンクアカデミアには社内から200名、社外から100名、特に社外からは第一線で活躍する多様なビジネスパーソンが参加していました。

今考えると当然の結果なのですが、当時の僕は大変なショックを受け挫折を味わいました。

 

このままではまずい・・・。


そう危機感を感じた僕は、ソフトバンクアカデミアの先輩達にどのようにしたらビジネスパーソンとして成長できるか、アドバイスを求めました。

その中で1つ、いつも孫さんの前でプレゼンしている先輩達の中には「グロービスでMBAを修得していた」がいらっしゃったという事が分かりました。

当時は仙台で法人営業をしていたのですが、直ぐに仙台校のグロービスに申し込み単科を1年で4科目受講しました。

正直、本業だけでなくソフトバンクアカデミアとグロービスまで加えた日々の生活は、スケジュールがとてもタイトできつかったです。

しかし、結果としてビジネスの一部を体系的に理解でき、今後さらに成長していくために必要な基礎知識を学習でき、多様な友人・先輩をつくる事ができたので、やって良かったと心から思いました。

ieビジネススクールのオンラインEMBAを選んだ理由


出典: ieビジネススクールのホームページより

もともとは2つ選択肢がありました。

一つは、滞在していたシンガポールのビジネススクールです。

シンガポールには、NUS(シンガポール国立大学)NTU(ナンヤン工科大学)SMU(シンガポール経営大学)などレベルの高いビジネススクールが多く存在します。

ただ多様な環境を求めている中で学生も先生もアジア出身者が中心であったことが分かり断念しました。

二つ目がieビジネススクールでオンラインMBAでした。

元々はシンガポールに引っ越す前に友人のつてでOBである岡田兵吾さん(ieビジネススクール出身)からお話を伺う機会がありそこから興味を持ち始めました。

調べてみると、ieビジネススクールのMBAは僕にとって以下のメリットがありました。

ieビジネススクールオンラインEMBAがもたらすメリット3つ

・オンラインで学習できるためキャリアの中断が必要ない、どこでも学べる
・学校の教育方針も「起業家を育てる」としており自分自身が40代に向けて学びたい領域
・EMBAなので世界各国のクラスメートと10年以上の多様な経験を反映した議論と学びがある

加え、受講生が皆、泥臭い印象があったことも好感が持てました。

元々のタイミングとしては、2021年頃に欧州に引越しをしてからパートタイムMBAを修得する事を計画していました。

転籍でアイルランドに行き仕事をする事を準備していたのですが、コロナでアイルランドに行く話がなくなってしまい、敢えなく流れてしまいました。とは言え、コロナで転籍が無くても、日本から柔軟に学べるプログラムだったので、今のうちに前倒して学ぼうと決めました。

これらを考慮し、最終的には2020年の9月入学にてieビジネススクールへ行く事に決めました。

MBA授業料の支払い方法や奨学金の有無は?

ieビジネススクールのEMBAの授業料は日本円で約750万円程度と高額ですが、独自の奨学金制度がとても充実しています。

僕は授業料の約10%(75万円程度)、学校から奨学金が出たので実際の支払いは680万円程度でした。

残りは、自身が保有している米国のグロース株(自社株も含む)を売却して捻出しました。

授業料の支払いまとめ

・10%:奨学金
・90%:株の売却

MBAで最も面白かった授業は?


写真:本人提供

僕が面白かったと感じた授業は、「企業戦略論」、「リーダーシップ論」そして「起業家実践」の授業です。

企業戦略論

当時僕は、Slackのステイクホルダーの期待に応えられる様に、自身の営業組織の将来の戦略を考える事が1つの大事な仕事でした。

この授業では、企業の戦略(競争優位性の構築方法)を体系的に学ぶことが出来たため、営業戦略の準備にあたり、多くのヒントがありました。

教授にも個別に相談に乗ってもらい、そういった意味でもとても実践的な授業でした。

リーダーシップ論

この授業では「人を引っ張る」、関わる人のやる気を引き出して自発的に行動し変化を促す方法論を学ぶ授業でした。

ちょうど自分自身のプロモーションや、他社に買収されるという大きな変化があった時期でした。

結果、授業で学んだ事を変化の大きい自身の組織で実践し、PDCAを何度も回す事ができました。

起業家実践

この授業では、グループで実際に新規提案を作って提案するという授業でした。

授業だけでなく、実際の顧客候補にインタビューを実施したり、教授だけでなくスタートアップやVC(ベンチャーキャピタル)のファウンダーに提案しフィードバックをもらう、大変貴重な機会もありました。

そのため、将来に自分自身で事業を立ち上げる時に向けて、とても良い練習の機会でした。

参考:
以下、ieビジネススクールの授業カリキュラムなので、興味があればどうぞ。

働きながら学ぶ海外オンラインMBAの学習内容は? (カリキュラムの実例を公開)
【実例公開】MBAで何を学べるのか。MBA修得を目指そうと思ったとき、実際にどんな科目をどのように学ぶのだろう?と気になったことはありませんか?この記事では、欧州世界ランカーEMBAのカリキュラムの事例を公開し、事前になんの準備を行うべきか詳しく解説します。これを読めばMBA修得に向けて準備万端です。

【結論】海外のオンラインMBAを学ぶ価値とは?

オンラインMBAで学ぶ価値は3つあります。

MBAの価値1: ビジネスを体系的に学べたこと

体系的に学ぶことに何の価値があるかというと、「将来が見通せる」という事です。

すごく表現が難しいのですが、頭の中が整理されて、マッピングしやすくなった感じです。

僕の場合は非常に小さな組織から徐々に大きな組織にしていく事を仕事としていて、フェーズによって顧客・競合・自社、何もかもが違います。

その中でほぼ全ての授業で、概論だけでなく、生じうる課題やその解決方法を、ビジネスケースを使って考え、議論し、学ぶことが出来た事が非常に学びとなりました。

MBAの価値2:タイムマネジメント能力を獲得できたこと

特に2学期*(*3学期制)の終わりに第1子が誕生したのですが、仕事・勉強に加えて子育てにも時間を割く必要がありました。(とても嬉しい事ですが!)

そのため仕事・勉強の時間は削らず、主に友人との時間を日曜の日中以外はストップさせて、仕事・勉強・子育ての3つをマネジメントしました。

将来もっと大変な状況に陥っても、なんとかマネジメントする事が出来ると思います。

MBAの価値3: ネットワークの構築

この辛くも学びの多いMBA修得の経験を共有できる仲間は一生の宝物です。

そして今はクラスメートでも、将来、海外でビジネスを展開する、仕事をするときなどは、世界中にクラスメートがいます。

有事の時はお互いサポートし合える関係を築けたことは、MBAの1つの大きな価値です。

以上、ありがとうございました!藤原さん!

【まとめ】働きながら海外オンラインMBAを取る価値3つ

藤原さんのインタビューを通じて感じた事は、<b>藤原さんは「行動力」が卓越しており、「内省力が高い」という事です。

自己成長のために自己投資を惜しまずグロービスやieビジネススクールのEMBAに時間とお金を投資し、他者から学んでより成長しようという内省力。

藤原さんの次のご活躍に注目です。

関連記事はこちら

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【MBA卒業生インタビュー#6】超行動力 MBA修得後に転職先を自ら創る。EMBA修得を機に、新しい挑戦に向けて動き出した藤原さん。通常の転職ではなく、Linked-in経由でドイツ系スタートアップ企業へ日本法人立ち上げを提案し、自ら日本マーケットの責任者へ。見習いたい超行動力のエッセンスが詰まっています。

さいごに

もしMBAに興味をお持ちになりましたら、先ず「MBAとはなんぞや?」を調べてみる事をおススメします。

以下の記事で、お勧めの本を紹介しているので、よければ是非ご覧ください。

【必読書】海外MBA おススメの本を4冊と合格体験記を紹介(海外MBA取得志望者向け)
MBAの学校を決める前に読むべき書籍を知りたくないですか?欧州の世界トップランカー校のEMBAを修得した僕が、学校選びの際に読んだ有用書籍4選と、世界トップ校のタイムリーな情報を提供している有用サイト(日本語)も紹介します。MBAの学校をこれから決める方、もしくは決まっている方、必見です。

小さな1歩を踏み出してみましょう。

他にも、多くのインタビュー記事を掲載しているので、良ければご覧ください。

参考:MBAインタビューの記事のバックナンバーはこちら

記事は以上です。

この記事を書いた人

▶大手グローバル企業で入社3年目に海外駐在に選抜され5カ国7年超駐在し、新興国で挑戦し続ける▶一刻も早く海外に出るため、英検1級/TOIEC 925を含む資格を11個取得。世界トップランカーのieビジネススクールでEMBA取得▶6年で3回昇格しマネジメントへ。マーケティング部長として多国籍チームを率いる▶グローバルで活躍する日本人を増やすため、グローバル人材育成プログラムGlobal BootCampを開発・主催。

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