こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。
若いうちに海外に出て働いきたいと思っているのだけど、入社してすぐに海外に行ける会社を教えてもらえますか?
この記事では、自動車メーカーの海外研修制度(業務・語学・大学院派遣)を独自調査のうえまとめたものです。
自動車メーカーは、一部の会社は商社に続いて海外研修制度が充実しています。
語学よりは、海外の拠点で働く機会を特に重視している企業が多いですね。
僕自身、海外研修制度を利用して入社3年目から海外へ派遣されています。2年の研修後、そのまま駐在員となり合計4年半ほど勤務しました。
【まとめ】自動車メーカー10社|海外研修、大学院派遣制度を徹底調査(経験者が徹底解説)
【まとめ】海外業務研修|語学研修|大学院派遣制度がある自動車メーカーの会社一覧
自動車業界の特徴としては、語学留学制度が少なくMBA派遣はほぼゼロであることです。
更に、自動車メーカーの多くが、アフリカや中南米などのビジネス難易度の高い国々のオペレーションを商社さんに任せていることが、海外研修生や駐在員が少ない理由の1つであると考えられます。
そんな中、最も研修が充実しているのがトヨタ自動車と日産自動車です。
トヨタ自動車は、入社前に留学させてもえる制度や、修行派遣制度があり、原則希望すれば海外か国内の子会社に出向させてもらえます。
日産自動車は、そもそも本社自体が超グローバル環境であると同時に、短期・長期の2種類の海外研修制度を用意しています。
他にも日野自動車が若手従業員を対象にした1年間の海外トレーニー制度を設けていたり、スズキが年に5-10名程度の若手を海外に派遣したりと、積極的に展開しています。
ツイッターでも、経験者の方が情報を共有してくれているので、参考にしてください。
自動車の①は事務方(調達)はキャリアマイルストーンのある3年目のイベントを終えると希望者はほぼ海外駐在に行ける印象に対し、技術職は開発の中心があくまで日本な為、🇫🇷との共同開発がある②と比較して意外と駐在経験のある方は想像するより少ない感じですね
— すずきめたる⚡️SUZUKI-METAL (@Satoshi05212854) March 28, 2023
①トヨタ自動車
トヨタ自動車では、2つの海外関連の研修制度が用意されています。
1つは、内定者に対して入社までの半年間海外留学させる「短期海外留学プログラム」。
少し古いですが、2011年には米国ペンシルバニア大学へ最大10名を募集し、渡航費・授業料は会社が負担し、生活費は本人負担となります。
僕だったら絶対に100%行きます!
もう1つは「修行派遣プログラム」で、入社4年目以降の若手従業員に対して、海外事業体や海外大学院へ1~2年の派遣、国内関係会社への出向など、原則全員が経験する取り組み。
希望すれば原則海外に行けますし、かつ研修生としてパシリみたいに扱われることもないため、とても素晴らしい制度ですね。(トヨタ人事インタビュー記事「企業の人事に聞く トヨタ自動車」に詳細)
②日産自動車
日産自動車では、そもそも、役員の約25%が外国人です。
更にルノーと提携していることも在り、フランスを中心に世界各国から人材が集まっており、日本企業の中では珍しいくらいに多様性に富んだ会社です。
そんな日産では、「①G-FTP (Global Function Training Program)」という海外研修制度が存在し、半年~2年間の研修生として、海外拠点や関係機関に派遣されます。
更に、「②GCP(Global Challenge Program)」という、入社3年目~30歳程度までの若手が、海外へ長期出張(~6カ月)し、難易度の高いタスクに挑戦するプログラムも存在します。
海外研修制度は業務関連のみですが、そもそも国際的な環境で仕事をしたいという方にとっては、とてもおススメの会社ですね。
日産自動車は、特に日本でもグローバル環境で働くことが出来るので、記事に詳細をまとめています。
ご興味があれば。
\日産自動車でグローバル人材としての価値を高めたい方はこちら/
https://masa-learn.com/nissan-as-global-company/
③本田技研工業
ホンダ技研には、「海外トレーニー制度」が存在します。
入社から数年後の若手従業員を対象に、海外の事業所に約半年間派遣され、業務経験を積むというものです。
1年以上の長期での海外業務は駐在に選ばれるしかなく、若いうちにホンダ技研で長期の海外勤務を実現するのはなかなか難しいかもしれません。
④三菱自動車
公式ホームページには掲載がありませんでしたが、口コミで複数の海外研修制度を利用した実体験談が存在します。
ご本人が書かれているようなので、先ず間違いなく制度が存在するものと思ってよいでしょう。
内容は、1年の語学留学と1年の業務研修という内容です。
ただし、僕自身が海外5カ国で働いてきて、三菱自動車出身の駐在員・研修生はほぼみたことがないため、可能性はかなり低いと言えるでしょう。
⑤Subaru
Subaruでは、日本人を対象にした語学研修や海外派遣研修を整備・実行しているようですが、詳細は不明です。
僕自身が海外5カ国で働いてきて、Subaru出身の駐在員・研修生はほぼみたことがありません。
更に公式ホームページや体験談の記事がほぼないことから、海外研修に行ける可能性はかなり低いと推測されます。
⑥マツダ
驚いたことに、Mazdaのホームページには、そもそも人材育成のページが存在しません。
海外研修どころか、研修制度も掲載しないとなると、入社を検討しようと考えている人からすると困ってしまいますね。
海外研修に行くという意味では、Mazdaは全くおススメできません。
⑦いすゞ
いすゞ自動車では、大企業ならではの充実した人材育成制度があり、その中に英語研修も存在するため、語学・異文化理解を国内で身に付けることはできそうです。
ただし、海外研修制度などは存在しないため、若いうちに海外で勤務するためには、海外駐在のみとなります。
僕の体験ですが、海外勤務先で海外営業系出身のいすゞ自動車の方とは何度かお会いしており、年齢も30代と比較的若めでした。
アピールして海外駐在を狙うなら、いすゞ自動車は良いかもしれません。
いすゞ自動車の人材育成制度
⑧日野自動車
日野自動車では、若手従業員を対象に海外トレーニー制度を設けています。
所属部署の推薦で、入社4年目以降の従業員が1年間海外に赴任が出来る制度なので、積極的に狙いたい制度となっています。
ちなみに、海外に派遣期間は、半年と1年で雲泥の差が出ます。
モノの商売は大抵、年毎に1つのサイクルと捉えられているため、半年だと中途半端な理解で終わることになります。
例えば、年度末の在庫を圧縮する努力や工場との交渉などは、どうせ海外の現場に行くならメーカーで勤めるうえで一度は経験したいですね。
⑨ダイハツ
Daihatsuにも海外トレーニー制度が存在し、若手従業員を対象に語学・業務研修の2種類用意されています。
選抜型プログラムで、将来の海外事業をけん引できる人材を育成することを目的としており、過去にはインドネシア大学の語学留学がありました。(公式ホームページより)
インドネシア大学の語学留学の修了式
一方で、他の情報源だと、海外にある関連会社や工場へ派遣される業務研修も存在するようです。
Daihatsuの人材育成制度
⑩スズキ
スズキ自動車では、若手従業員を対象に6カ月ほど現地で勤務ができる海外研修制度が用意されています。
毎年多くの若手従業員が海外に送り込まれており、アピールを続けていれば選ばれる可能性は低くないと言えるでしょう。
更に、国内でもTOEICの支援や他言語の修得の費用補助も実施しているため、グローバル人材育成への取り組みには力を入れていると言えます。
・2015年度:6名
・2016年度:6名
・2017年度:5名
・2018年度:10名
・2019年度:4名
※2020年度、2021年度はCOVID-19のため未実施
スズキの若手海外派遣の様子
自動車メーカーへの転職を考えている方におススメのエージェント11選
先ず始めに、僕は本記事で紹介した企業に勤めおり、海外研修・駐在の両方に選抜された経験をもっています。(2023年現在も海外駐在中)
現在の自動車メーカーに転職した際には、本記事で紹介しているエージェントを利用していました。
常に人材を募集している会社は存在しないため、転職活動をする際は、機会を逃さないように求人情報を常に得られる体制を築くのが鉄板です。
希望してた会社の募集がつい先日終了して後悔している人はかなり多いです。
先ずは登録して(無料です)情報を常に得て機会を逃さないようしましょう。
詳しく知りたい方に向けて記事も置いておきますね。
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【まとめ】海外派遣を目指すならトヨタ・日産
研修制度の内容、派遣人数ともに充実しているのがトヨタ自動車と日産自動車です。
早く海外へ出たいという希望があれば、この2社がトップ候補になってきます。
その他、ホンダ・スズキ・日野自動車も、6カ月間と短い期間ですが若手を積極的に海外に派遣していますので、併せてみてみましょう!
海外研修制度が充実している他業界の情報を見る
以下の記事で、他業界の海外研修制度をまとめていますので、興味がある方はぜひご覧ください。
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記事は以上です。