【実体験】20代で海外駐在する方法7つとメリット・デメリットを徹底解説

海外駐在

こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。

若いうちに海外駐在を実現したいのだけど、どうしたら良いでしょうか?再現性の高い方法はないでしょうか?

あります。

現在、日本は少子高齢化で、2050年までに人口が約8,000万人になると言われており、国内市場が縮小し、より多くの企業が海外に販路を求めることが考えられ、ますます海外へ行くチャンスが増えていきます。

僕は、入社3年目の25歳で海外に派遣され4年半ほど研修・駐在し、転職した後も、プロジェクトで米国、海外駐在員として南アフリカへ派遣されています。

この記事では、20代で海外派遣された実体験、加えて現在は「派遣する側」の立場の両面から、再現性の高い方法を記載しています。

この記事で分かること
・海外駐在に選ばれる方法7つ
・海外駐在できる企業
・若くして海外駐在するメリット、デメリット
・20代で海外駐在をした体験談

【実体験】20代で海外駐在する方法7つとメリット・デメリットを徹底解説

20代で海外駐在員に選ばれる方法7つ

先ず20代で海外で働きたい人が考えるべきことは、経験が浅くても経験を積むために派遣される「海外研修プログラム」に選ばれる事が現実的です。

選ばれ方は海外駐在と同じなので、ぜひ以下の7つの方法を実践してください。

海外駐在に選ばれる方法7つ
①仕事をきちんとこなす
②発信する
③社内のネットワークを築く
④積極性をアピールする
⑤英語力の向上
⑥専門性を磨く
⑦海外駐在しやすい会社に転職する

僕は、入社3年目で海外研修生としてエジプトへ派遣され、更に、転職先でも海外駐在員として南アフリカへ派遣されています。

この方法は、自身の経験と周りの海外駐在員と議論の末に導き出された結論であるため、実践することで、あなたの駐在の可能性を大きく上げることが出来ます。

1つずつ、具体策と理由を解説していきます。

そもそも「海外駐在員って何?給与レベルは?」という疑問がある方には、以下の記事がおススメなのでご覧ください。

\海外駐在員とは何かを知りたい方はこちら

https://masa-learn.com/what-is-overseas-assignment/

①仕事をきちんとこなす

こちらは基礎中の基礎です。

当たり前ですが、仕事ができない人が海外駐在に選ばれる事はありません

ただし、人以上に仕事ができることが必須という訳ではありません

昇格や駐在に選ばれやすい人の特徴ですが、仕事ができる以上に、目立っているかどうか」の方が大切と言われています。

なので、人並みに仕事がこなせて、あとは他の「目立つ」ことに注力する事が大切になってきます。

もちろん、仕事が出来て目立てるのが、最も効果的です。

くれぐれも、仕事をきちんとしていたらいつか海外駐在に選ばれるという甘い幻想を抱かないようにしましょう。一部の大手企業であれば可能性はゼロではないですが、確率は低いでしょう。

目立つ具体的な方法ですが、以下の③以降を実践頂くと目立ちます。

加えて僕の場合、仕事が暇すぎてアピールすることが出来なかったため、「ひたすら資格の取得」に注力していました。

1年半で10個資格を取得し、資格取得を会社にレポート(奨励金がもらえる)していたため、社内では注目して頂くことができました。

②発信する

海外駐在したい人は、「発信する」ことが必須です。

この発信は極めてシンプルで、「海外駐在に行きたい」という事を、いたる所で発信するだけです。

発信先
・上司
・先輩従業員(自部署・他部署)
・人事
・海外拠点で勤務している人(日本人・外国人)

この際に注意したいのが、「3年後に経験を積んでから行きたい」など、積極性のない発言をしてしまう事です。

海外駐在の枠は限られている事、急に駐在の枠が空くことがあり、「今すぐ行きたい」という人は、お声がかかる可能性がかなり高くなるためです。

あとは「今すぐ行きたい」という人は覚えてもらいやすくなるため(目立つ)、人事の会議などで名前が挙がりやすくなるため、大変おススメです。

③社内のネットワークを築く

こちらもかなり大切なポイントです。

結局、「海外に直ぐに行きたい人がいる」と目立っても、どんな人か分からないとなると実際に雇う人から承認を得るのが難しくなり、海外駐在員として選ばれる可能性も下がってしまいます。

なので、特に「人事権を持っている人」と社内のネットワークを築きましょう。

ネットワークを築く相手のおススメ
・課長級以上
・海外駐在員 (特に拠点長)
・海外拠点のローカル従業員で役職が高い人(General Manager以上)
・人事

「どうやって築くの?」という方におススメの方法は、「お話聞かせてください数珠つなぎ」です。

海外駐在に言った経験がある方にメールを送る、誰かに紹介してもらうなどして、「海外駐在の経験を聞かせてほしい」とお願いすることです。

そこで、実際に海外駐在の話を聞け、必要な能力を知り、日本での研鑽に活かすことが出来ます。

あとは、上司・人事とは年に何回か面談があると思うので、将来のキャリアを語る際に「今すぐ!海外に!行かせてください!」をずっと言い続けるだけでOKです。

あとは、海外駐在中の人が一時帰国している時には、必ず飲み会やご飯、会議に参加させてもらいましょう。

普段から上司や友人に「海外駐在している人の話を聞きたいので、帰国している人がいたら教えて」と話しておくことが大切です。

④積極性をアピールする

20代で海外駐在、研修プログラムに選んでもらうには必須スキルです。

仕事はまだまだだけど、「ポテンシャルを感じてもらい選んでもらう」ための施策です。

海外では、往々にして積極的に発言し実際に行動することが求められます。

日本人は、特に若いうちは遠慮しがちで発言をしなかったり、自信がないからプロジェクトや仕事を積極的に引き受けられない傾向があります。

なので、上司に自分の意見を発したり、自ら仕事を引き受け、時間がかかっても1つずつこなすことで、仕事の経験値を積み、かつポテンシャルを感じてもらうようにしましょう。

僕も実際にやりましたが、休暇を利用して、海外駐在事務所に訪問させて頂くのも大変おススメです。顔を覚えてもらえるし、積極性・行動力のアピールにもなるためです。

⑤英語力の向上


20代で海外駐在、研修プログラムに選ばれたいのであれば、英語力がない人はかなり不利になります。

圧倒的な専門性がない限りは、英語力の高い周りの同僚に水を空けられる事でしょう。

目安としては、圧倒的な専門性や目立つ要因がある場合は最低TOEIC 600点、それ以外の方はTOEIC 800点以上持っておきましょう。(上の図だと、「上級者」)

TOEIC 800点は一見高い点数ですが、高校英語を問題なくこなせる人は、6カ月本気で英語を学習すれば超えることが可能なレベルです。

参考までに、一般財団法人「国際ビジネスコミュニケーション協会」が推奨する海外部門に期待するTOIEC L&Rの点数が570~810点となっています。


出典:一般財団法人「国際ビジネスコミュニケーション協会」ウェブサイトより

厳しい言い方をしますが、TOEIC 800点を取る努力が出来ないようであれば、20代で海外駐在に行っても苦労するだけなので、日本で経験を積んでから海外に出るようにしましょう。

海外駐在員に必要な英語力に関しては、以下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてください。

【不安解消】海外赴任に必要な英語力の目安と準備方法3つ(現役の海外駐在員が勧める)
【不安を解消】海外赴任に必要な英語力の目安と準備方法3つを海外駐在中の僕が実体験から解説します。英語力の目安はTOEIC 700点~、英検2級です。ただし、赴任する国や職務にもよるので赴任前に確認しましょう。勉強法は1) 仕事から学ぶ、1) 独学で学ぶ、そして3) コーチ付きで最短で学ぶ、の3つがおススメです。

1つ紹介ですが、ビジネスで使える実践英語を3カ月で身に付ける事ができるおススメの個別プログラムで、体験セッション90分を今なら6,000円(定価 10,000円)で受けることが出来ます。

僕の信頼している知人が実施しているので、ご興味ある方は受けてみてください。

\「3か月で身に付く実践英語」Global Connect社/

90分の体験セッションの詳細はこちら

⑥専門性を磨く

「自分はここに強みがある」と言えるものを磨きましょう。

「専門性」というととてもハードルが高く感じるものですが、目安としては、2~3年続けたものがあれば専門性と呼ぶことが出来ます。

特に日系企業だと、入社して数年は雑務系が多く、見つけるのは難しいかもしれません。

ただよく考えてみると、プロジェクトの社内調整は「プロジェクトマネジメント」に強みがあり、他部署を巻き込んだプロジェクトの推進とマネジメントに専門性があると言う事が出来ます。

1つ、専門性は「相対的なもの」なので、人と比較しすぎるのはやめましょう。

ある場所では「専門性」としては不足していると思われても、他の場所では「十分満たしている」とみられることがあります。

それを判断するのは相手なので、皆さんは堂々とご自身の思う専門性をアピールしましょう。

僕は、1~2年でも密度が濃く、包括的に従事した経験があれば専門性と呼んでいます。

⑦海外駐在しやすい会社に転職する

海外駐在がしやすいかどうかは、企業によって大きく異なります。

そのため、当然のことながら海外駐在がしやすい企業に転職することが海外駐在への近道となります。

「どの企業が海外駐在員を募集してるの?」という疑問があると思いますが、海外職種系に強い転職エージェントに登録して、最近の話を聞くのが最も効率的です。

僕は、以下に挙げた3~4社に登録して常に情報を探っていたので、複数エージェントに登録して情報を得ることが肝要です。

【おススメ】厳選エージェント13選まとめ

種類 転職エージェント 年齢 フォローアップ 特徴
1 全方位型 doda 20代半ば~ ツール、パートナーエージェント制度が充実しているため、紹介企業の幅が広い。「海外勤務」に特化して調べると、かなりヒットする。
2 パソナキャリア
3 リクルートエージェント
4 ハイキャリア JACリクルートメント 20代後半
~40代
ハイキャリア・海外勤務を中心に厳選された求人。求人の質とマッチレベルが高い
5 samurai Job JACと同じく、ハイキャリアの海外系仕事が中心。きめ細かい対応で内定が取りやすい
6 ランスタッド(ranstad)
ハイキャリア求人が中心。日系、海外のグローバル企業が多く、若手からシニアまで幅広くカバー。
7 アクシスコンサルティング 外資系企業やIT、コンサルティングに特化しているため、極めて強い。希望者は登録必須。
8 エンワールド・ジャパン かなり厳選された求人の案内
9 ロバートウォルターズ 厳選された外資系企業、日系の海外案件も多い。
10 20代特化型
ハイキャリア
アサイン 20代 「価値観」に応じた転職の支援。「View」というアプリの情報発信も豊富
11 海外・留学経験者 The Beyond Border 20代・30代 海外や留学経験のある方向けに特化したエージェント
12 MBA取得者 Axiom 30代~ MBA修得者に強いエージェント。MBA壮行会も主催。
13 バイリンガル WeGlobal Inc. 20代・30代 バイリンガルに大きな強み。とてもきめ細かいサポートとマッチングが売り。

転職や就職で海外駐在をする方法や転職エージェントをまとめている記事もありますので、興味がある方はどうぞ。

\海外駐在に強いエージェントの特徴を詳しく知りたい人はこちら

https://masa-learn.com/how-to-be-nominated-as-fsa/

次に、「海外研修プログラム」に強い企業をまとめているので紹介しますね。

20代で海外駐在できる企業

繰り返しになりますが、20代で海外で働くには、海外研修プログラムが最もハードルが低い方法です。(簡単という訳ではありません)

以下の記事では、業界別に海外研修プログラムが提供されている企業をリストアップしたものになるため、興味ある業界があればご参照ください。

各企業のホームページから手作業で情報収集し、かつ、一部企業の海外研修性や駐在員に現地で聞き込みした内容も掲載しているので、確度は非常に高いです。

これから正社員を目指す、専門性も実力も足りないのでキャリアをアップしたいという方には、「アゲルキャリア」という転職エージェントがおススメなので、興味がある方はどうぞ。

\アゲルキャリアの徹底解説記事はこちら

https://masa-learn.com/ageru-career-rumor-and-5merits/

20代で海外駐在するメリット・デメリット

なお、一般的な海外駐在のメリット・デメリットは以下の記事を参照してください。

メリット6つ
・給与の大幅アップ
・マネジメント能力の向上
・転職活動で圧倒的に有利
・英語実践力の向上
・異文化理解力の向上
・ネットワークの構築
デメリット5つ
・「自分はすごい」という勘違い
・孤独感
・文化の違いによるストレス
・過度なプレッシャー
・圧倒的雑務の可能性

解説はこちらの記事(【徹底解説】海外赴任のメリット6つとデメリット3つ)に譲るとして、記事に解説がない「自分は凄いという勘違い」について少しお話します。

海外駐在、研修プログラムに選ばれると、だいたいの場合、日本より遥かに良い待遇を得て、かつ自分で物事を決める裁量が大きいため、「もしかして自分って凄いのでは?」と思い始める人もいます。

もちろん新しい経験を積んで成長しているのは確かですが、転職で過度に高い給与水準を要求したり、傲慢な態度を取ったりする方も少なくありません。

そうなると、転職もしにくくなり自身の成長も止まってしまうため、「1つユニークな経験をさせてもらった」程度に考えておきましょう。

もう1つ、人によっては「婚期を逃す」など、人生のライフプランに大きな影響を受ける方も多く聞きます。

【体験談】20代で海外駐在をするとどうなるか?

20代で海外駐在をすると、得られる経験は、会社によってさまざまなパターンがあります。

①大きな責任、裁量を持ち、ビジネスを学び大きく成長できる人
②ひたすら出張者対応の準備を行い、ロジスティクスだけうまくなる人
③本社と変わらない資料作りを現地で行う人
④大した仕事が与えられず、旅行などプライベートに全振りする人、など

僕の場合は、大変有難いことに、20代・30代両方の海外駐在が①のケースで、キャリアを大きく発展させることが出来ました。

ただし20代の時には恐ろしいくらい働いて、体力・胆力・実践力の全てを磨きました。

その仕事の全容、感情の起伏を、鮮明に描いたストーリー全5話、もしご興味があればご覧ください。

\海外駐在の体験記 Vol.1はこちら

https://masa-learn.com/overseas-assignment-at-3rd-year-of-my-career/

まとめ

僕は、もし行けるのであれば、20代の全ての皆が海外駐在へ行って素晴らしい経験を積んでほしいと思っています。

海外駐在は、仕事だけでなく、人生の選択肢を広げる場でもあります。

人生=仕事ではないため定時に帰る外国人、勉強熱心で20代後半にはMBAを取りに行く欧米人、仕事を辞めてフラっと海外旅行に行く人、など。

「こんな生き方があったんだ」と、ハっとさせられる事が非常に多くあり、生き方そのものに影響を与えるような出来事に多く出会えます。

是非、本記事の内容を参考にして、海外駐在の機会を勝ち取ってください。

応援しています。

・まさのX(旧ツイッター)はこちら
・GBCの公式ページはこちら

記事は以上です。

この記事を書いた人

▶大手グローバル企業で入社3年目に海外駐在に選抜され5カ国7年超駐在し、新興国で挑戦し続ける▶一刻も早く海外に出るため、英検1級/TOIEC 925を含む資格を11個取得。世界トップランカーのieビジネススクールでEMBA取得▶6年で3回昇格しマネジメントへ。マーケティング部長として多国籍チームを率いる▶グローバルで活躍する日本人を増やすため、グローバル人材育成プログラムGlobal BootCampを開発・主催。

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