こんにちは!南アフリカの自動車マーケッター x 海外MBAホルダーのマサ (@mappyinME) です。
海外MBAを取る時、準備って時間がかかるし大変ですよね。
「海外のビジネススクールを受験するとき、TOEFLやIELTSなどの英語、それにGMATが必要で準備に時間かかると聞いているけど、実際何をするの?」
このような疑問に答えます。
・海外MBAを受験するときに必要な事
・実際に合格を勝ち取るまでのプロセスと心構え
なお僕は、欧州の世界ランキング7位(Full time: QS 2022)のie Business schoolにて、オンラインでExecutive MBAを2021年12月に修得しました。
海外MBAの試験の合格を最短で準備し勝ち取る方法(ieビジネススクールに3カ月で合格)
はじめに
海外のビジネススクールを受験する際、一般的にはTOEFLやIELTSなどの英語力の証明、それにGMATの一定以上の点数が必要とされるケースが一般的に多いです。
ただし、そうでないケースも存在し、例えば僕の入学したie Business School(世界ランク7位)では、英語の試験免除、GMATの代わりにie business school独自の試験を受けることで合格を勝ち取りました。
なので「学校選びの時点で必要な準備時間は決まっている」と言っても過言ではありません。
今回の記事では、一般的な海外ビジネススクール受験プロセスと比較すると相当短い期間で合格した軌跡を解説していきます。
なお、MBAについてももっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考にどうぞ。
留学を考え始めてからMBA合格までのスケジュール
まずはMBA修得を考え始めてから合格を勝ち取るまでの期間とプロセス一覧です。
出典:筆者の受験スケジュール表より作成
先ず1つ目に、ie business schoolは年間を通じて生徒を募集しています。
合格する自信がなかった僕は、当時の入学希望であった2020年2月(結局2回変更)の約10か月前に完了するスケジュールで進めました。
理由は、ieはダイバーシティを大切にしており、同じクラスに同国籍の人を10%以上取らないというポリシーがあります。
そのため、なるべく早く申請する事で合格率を高めようとしました。
ビジネススクールの情報収集
これに大きく時間を割きました。
大きく分けると、以下の3つのアプローチを試みました。
・実際にスクールを訪問
・スクールの本部や日本事務局へ問い合わせ
・MBA関連の書籍(学校選びの基準など)を読み漁り
なお学校選びに関しては、以下の記事もあるのでご興味があれば。
【結論】MBAは海外トップ校を目指すべき(3つの理由あり)
ビジネススクールのキャンパス訪問
シンガポールのビジネススクール4校を、ゴールデンウィーク中に訪問しました。
実際にキャンパスに訪問し在学生の方からお話を伺う事で、学習内容(座学と実践のバランス)、実際の生活(寮の中も見せてもらいました)などを知る事ができます。
なので希望校がある場合は是非とも実際にキャンパスを訪問する事をおススメします。
(ie Business schoolのキャンパスは訪問していませんが。。)
・シンガポール国立大学(NUS)
・Nanyang工科大学
・シンガポール・マネジメント大学(SMU)
・INSEAD
INSEAD以外は日本人の在学生の方がいらっしゃったので、各校の方からお話を伺いました。
ビジネススクールの事務局に問い合わせ
QSやFinancial TimesのMBAランキングが高い学校をピックアップし、各校のホームページを読み漁るところから始めました。
その後、疑問点を払拭するために各校の事務局に質問を問い合わせました。
✓ie Busuiness schoolの場合
ie Business schoolが唯一日本に事務局が存在しており、返答も早かったため直ぐに面談の申し込みをして直接お話を伺いました。
実際に入学受験をする際は、ie business schoolのスペイン本部との橋渡し役をして頂きました。(遅いレスポンスとのフォローなど)
更にie Business schoolの卒業生が集う会などに参加させて頂き、実際に卒業生の方から話を聴く機会を頂き、ie Business schoolに通う自分の姿を鮮明に想像できたことを覚えています。
他の学校から返信が来た時には、もう既にie Business schoolを受験する事を心で決めていました。
読み漁ったMBA関連書籍
MBAの学校選びの際に大いに役に立った本が何冊かあります。
MBAのテクニック本ではなく、「MBAの学校選びの基準」や「MBAを修得する意味」に関する本が中心です。
「自分は行動しないけど、行動する人の粗探しする系ピーポー」からこのような質問を皆さんは受けがちだと思うので、そういう質問に回答するためにも一読をお勧めします。
(上のような質問は基本無視でOKですが。)
以下の記事にまとめてありますので、もしよければご参考までにどうぞ。
【必読!】MBAの学校を決める前に読むべき書籍4選(欧州の世界トップランカー校卒の僕が勧めます)
MBA出願の必要書類の準備
英語の試験
英語試験は免除されたので、TOEFLやIELTSの試験成績の提出はありませんでした。
条件としては英語圏で複数年の在住または勤務経験があれば、英語が免除される可能性があります。
僕の場合は英語圏ではないのですが、4年強の中近東・アフリカでの実務経験(全て英語)、現在勤めている日系自動車メーカーでも基本的にコミュニケーション(提案など)は全て英語である事、更には英検1級、TOEIC 925点を取得していたという事も考慮して頂きました。
MBA受験に備えて、なるべく早く英語力を高めたい!という方は以下の記事も参考にしてください。
【必読】DUO3.0使っていない人、損してます(英検1級保有、海外駐在5か国の僕が勧めます)
他のMBA出願書類を準備
入学選考のために、以下の書類を提出しました。
・卒業証書
・推薦状2通
・成績表
・履歴書
・職務経歴
・会社の組織表
・雇用証明書
・自己紹介PPT又はYou tube、ほか
これは他のビジネススクールでも求められる書類ですね。
この中で気になるポイントは「推薦状」だと思うので、推薦状の依頼相手の選考方法を説明します。
推薦状は誰に書いてもらった?
結論、僕の場合は以下の2名です。
・自分の直属の上司(課長)
・自分を採用してくれた人事(部長)
よくある疑問点です。
「希望校の卒業生に書いてもらうのは?」
一理ありますし、学校によっては高い役職の方や卒業生に書いてもらうことで大きなインパクトを生むと思うのでこれも正解だと思います。
✓ie Business schoolの場合
ie Business schoolの推薦状には2つのPartがあり、1つは300語の受験者の紹介文、もう1 つは受験者の性格診断です(選択式)。
性格診断は、自己診断と推薦者の診断があり(同じ質問)、自分の事を良く知っている人でないと、診断結果で出てくる自分の人物像がぶれてしまう恐れがあるため、自分を良く知ってくれている方にお願いしました。
ie business schoolを受験する過程で感じたのは、「ieは役職ではなく、僕のリアルな人となりを知りたかっている」と強く感じたためです。
・役職の高い人
・希望校の卒業生
・お客さん
・自分の事をよく知る人(会社の上司や大学の教授、など)
ツイッターでも実際にMBA修得された数名の方々からコメント頂いたので、ご参考までに。
【MBA受験された方、コメントで教えてください。RT希望😇】#MBA 受験の際に「推薦状」を複数提出する必要があったと思います。
この推薦状、皆さんはどなたからもらいましたか?
考え方としては、
・役職の高い人
・希望校の卒業生
・自分の事をよく知る人(上司や大学の先生)くらいかなと😇
— まさ@海外で日々レベル上げ (@mappyinME) December 14, 2021
MBA受験編
GMATかIE GATか?
IE Business schoolでは、GMATの代わりにIE GATという試験を受ける事が可能です。
試験時間は1時間、言語・論理試験でGMATと比べると難易度は低いです。
加えて試験に関する情報が少なかったため試験対策はなしで、ie business schoolからも特に事前準備は不要、その場の臨機応変力を試す内容となっています。
ただしIE GATの受験チャンスは1回のみで、不合格の場合GMATの成績を代わりに提出する事も可能です。
(それだけは避けたいところ)
MBA入学志願書、エッセイの提出
エッセイでは、「MBA修得を志す理由」や「ieを希望する理由」などを提出します。
ここで僕が心掛けた事は、「IEにとって、自分を採用するメリットをアピールする事」です。
仮説にすぎないですが、僕はビジネススクールは自校の名前を将来宣伝してくれる人材を入学させたいのでは、と考えています。
ビジネススクールにとって、世界ランキングと知名度は死活問題ですからね。
僕は現在、大手グローバル企業に所属していますが、その会社で高いポジションまでたどり着ける可能性を主張し、将来ie Business schoolという名を広める事に貢献できる事を主張しました。
まとめると以下の通りです。
・前職・現職での異文化の環境下でリーダーシップ発揮の経験
・現職の会社に入社4年で2回の昇格
・会社のビジネスリーダー育成プログラム(選抜試験あり)
⇒将来、高いポジションまで行けるかも?
口述テスト・面接の準備
工夫した点は、事前の情報収集です。
インターネットで「IE Business school MBA、口述試験」などと検索すると、過去に聞かれた質問が掲載されています。
このようなサイトを一通り見た後に、問答集を作成し当日に備えました(15~20問答程度)。
一方、Matthew Aldridgeさん(奈良在住)という方が、ビジネススクールの面接の練習サービスを提供しており巷ではとても人気です。
彼も面接対策の準備が必要なので、遅くとも面接の1週間前には連絡した方が良いと思います。
ちなみに僕は、以下のトリッキーな質問を受けました。
ビジネススクール受験準備に欠かせないサイト
先ずはMBAドットコムです。
世界トップランカーのビジネススクールに合格した方々が、受験体験を細かくレポートしてくれているので、大変役に立ちます。
そして僕の通ったie Business schoolの日本語サイトも併せて紹介します。
さいごに
オンラインMBAでは、世界各国に散らばっている仲間と共に協力しながら課題を乗り切っていきます。
リモート環境下で、「異なる文化や仕事している人を動かし成果を出す力」は、今の時代必須スキルです。
IEのオンラインMBAでは、それらのソフトスキルを獲得する事が出来ると確信しています。